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酵素の一つAMPK

こんにちは。多分あと2週間くらいでダイエット始めます。
小林です。多分です。多分。

今回はAMPKについてです。

AMPKとは

AMP活性化プロテインキナーゼです。

AMPとはAdenosin monophosphatつまりはアデノシン1リン酸です
名前を覚える必要はそこまで無いです。

AMPKとはAMPを活性する酵素の事です。


役割

ザックリ言うと”体内のエネルギーバランスをコントロールする”です。
野球チームで言う監督みたいなものです。知らんけど。

働きとして言われているもの

グルコースの取り込み
インスリン抵抗性の改善、分泌のコントロール

脂質代謝の向上
LPL活性および特定の代謝酵素抑制

ケトン体の生成
脂質代謝の改善によるもの

コレステロールの合成阻害
前駆体である”メバロン酸”の合成阻害

糖新生の抑制
PEPCK(ホスホエノールピルビン酸カルボキシラーゼ)やグルコース6ホスファターゼといった糖新生に必要な酵素を抑制


糖と脂質の代謝

糖質と脂質がどの様にATP(エネルギー)に生成されるかは上記をチェック。

摂取した糖質や脂質は様々な代謝過程を経て”アセチルCoA”としてTCA回路(クエン酸回路)に入り、電子伝達系を経てATPに変換されます。

TCA回路と電子伝達系の詳細は上記をチェック


摂取した糖質や脂質から生成されるアセチルCoAは、
全てTCA回路に行くわけではなく

その一部は
アセチルCoA→マロニルCoA→脂肪酸合成という経路を辿ります。

もう一つの経路として
アセチルCoA→アセトアセチルCoA→MHG-CoA
→メバロンさん→コレステロールという経路です。

コレステロールや脂肪酸が増えると脂肪細胞が増えますので、ひいては体重増加(体脂肪増加)に繋がります。


上記二つの経路に必要な酵素

アセチルCoA→マロニルCoAの変換過程の際、必要な酵素として”アセチルCoAカルボキシラーゼ”があります。

また、HMG-CoA→メバロン酸の過程の際、必要な酵素として”HMG-CoA還元酵素”があります。


AMPKはこれら酵素の働きを阻害する働きを持ち
結果的に脂肪細胞合成が低下します。


AMPK活性条件


運動

一番想像しやすいと思います。ATP消費量が増える事で、ATP合成をする為にAMPKが活性します。


サイトカインの上昇

アディポネクチンや※レプチンなどの活性物質
※満腹だと感じる時に分泌されるホルモン

減量中の活用法としては
細かく食事回数を分け、空腹感を感じないようにするとAMPKの活性を促せるかも?


栄養摂取

ATP消費を促したり、アディポネクチンを増やすと言われている栄養素を幾つかご紹介させて頂きます。

例:βコングリシニン、EPA、ヘスペリジン、マグネシウム、EGCg


デメリット

AMPK活性の継続は※”mTORc1”の働きを抑制すると言われています。
※筋タンパク合成のスイッチ

運動によるATP消費がAMPK活性のトリガーになると記述しましたが

mTORc1やミトコンドリアへのAMPK活性は有酸素運動の方が大きく
無酸素運動(筋トレ)
によるmTOR活性とAMPK活性は、mTOR活性の方が大きく、無酸素運動下においてのAMPK活性は気にしなくてよいと思います。


グルコース取込のメカニズム

細胞外(血中や細胞外液)のグルコースを細胞内へ運ぶGLUT4を活性することで、グルコースの取り込みが促進されます。

http://h-and-w.jp/2016/12/09/%E3%80%90%E7%AC%AC74%E7%AF%80%E3%80%91%E8%A1%80%E7%B3%96%E5%80%A4%E3%81%8C%E6%B0%97%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B2050%E4%B8%87%E4%BA%BA%E3%81%AE%E7%9A%86%E3%81%95%E3%82%93%E7%94%9F%E5%A7%9C%E3%82%B3/


上記画像は細胞内へグルコースが取り込まれる様子です。
グルコースが細胞内へ取り込まれる方法は2つあり


血糖値上昇→インスリン増加→細胞外のインスリン受容体にインスリンが結び付く→GLUT4がグルコースを細胞内へ

AMPK活性→GLUT4がグルコースを細胞内へ
この二パターンです。


最後までご覧いただき、有難う御座います。
活性トリガーだけでも持ち帰って頂けたら嬉しいです。

次回は”糖新生”について記事にしたいと思います。

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