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わたしの若草物語

去年映画館で観て感動した、
「ストーリー・オブ・マイライフ〜わたしの若草物語」
Netflixで観ることができました。



映画の 原作“Little Women “
ルイーザ・メイ・オルコット が1868年に
書いた同名の小説の映画化です。

南北戦争時に青春を生きた
マーチ家の四人姉妹を描いた
自伝的物語です。

原題の“Little Women “とは
ルイーザの父ブロンソンが
実際に娘たちに呼びかけるときに用いた言葉で
少女であっても、
個を持った一人の女性である

という意味を示しています。

日本では1906年「小婦人」
と訳された翻訳本が出版され、
1923年には「四少女」という題で出版されました。

1934年、キャサリン・ヘップバーン主演に
よる映画公開の際、
若草物語」がタイトルになりました。
この映画の監修を手がけたのは、
吉屋信子さんだったということで、
おそらく原題を「若草物語」としたのは
吉屋信子さんだったのではないかと思われています。
さすがです! 
四少女」とはインパクトが大違いです。


前置きが長くなりましたが、
私お気に入りは、なんといっても、
1949年版の「若草物語」です。


メグ: ジャネット・リー
ジョー:ジューン・アリソン
ベス:マーガレット・オブライエン
エイミー:エリザベス・テイラー



そろいも揃っての美女ばかりで、
お洋服も可愛くて、
私の永遠のファッションバイブルになりました。
この「若草物語」以外に
「若草物語」は認めないと思っていました。


ところが、
1994年にウエイナ・ライダー主演の映画が公開され、
恐る恐る観に行きました。


女性が自立して生きる
というテーマが明確に描かれていて、
当時の私は小説を書き始めていたので、
多いに啓発され、
刺激を受けました。
衣装も素敵で、期待以上でした。



今回、エマ・ワトソンが
「若草物語」に出演する!と聞いた時、
てっきり彼女がジョーを演じるのかと思いました。

その後、キャストが分かり
エマ・ワトソンはメグ。
ジョーをシアーシャ・ローナンが演じるとわかりました。
そして…なんと、メリル・ストリープがマーチおばさん!


これは絶対 観てみたい!
ところが、あらまあ、上映延期…
やっと観る事ができる日が来ても
期待は膨らむ一方、
「怖いという思い」も
捨てることはできませんでした。



監督グレタ・ガーウィグの脚本は
これまでの映画に挑むような意思を感じます。
ああ、ジョーの「進化」の目覚ましさ…

現在、過去へと飛ぶ展開に、
最初の頃は、
落ち着かない気分でしたが、
次第に引き込まれていきます。
ジョーが本を書くシーンは
これまで以上の迫力がありました。

売れるために結末を変えてあげる
ジョーは
原作にはない場面で、そう言い放ちます。
これは監督の本心のようにも思えました。
(ネタバレすみません。)

三人のジョー
ジューン・アリソン



ウェイナ・ライダー


今回のシアーシャ・ローナン





とにかく風景、衣装が美しく、
ため息ついて、見惚れてしまいました。


私はルイーザ・メイ・オルコット が大好きで、
マサチューセッツ州コンコードには2回、
スリーピーホローにあるオルコット の墓地、
成功したオルコット が住んだボストンの家も、
執筆したニューヨークのアパートにも出かけて、
身近に感じてきました。


幼い時からオルコット が好きだった私の夢は
大きくなったら小説家になることでした。


それ以上になりたかったのは「自立した女性」でした。
結婚だけが全てじゃない!と思っていました。



十代の頃、
アンはギルバートとめでたく結ばれたのに、
ジョーが初恋のローリーでなく、
年上のベア教授を伴侶に選んだ時の落胆したものですが、
今ではジョーの賢明さを理解できます。



今回の映画ではジョーの懸命さが
際立って描かれていて好感を持ちました。

しかし、何より一番感動したのは
メリル・ストリープ演じるマーチおばさんです。
ジョーの年も、マーチ夫人の年も超え、
マーチおばさんの年に一番近くなった今、
一人で生きるという人生を選んだ
マーチおばさんのことをもっと、
知りたいと思うようになりました。
いつまでも好奇心を捨てず、
自分の夢を若い世代に託せるゆとりを持ち、
華やかに生きるマーチおばさん!
今までの中で一番素敵な
「マーチおばさん」です。




最後にプラムフィールド学院が
出てきた時には
心の中で拍手喝采!

今、私の夢が「ここ」にあります!


ぜひぜひ、ご覧ください!
観たら、感想語りあいましょう!
永遠の“Little Women “を

#若草物語
#Little  Women
#オルコット  
#コンコード









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