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象使いと象のお話

夏から秋を飛び越えて、
さっさと冬が来てしまったようですね。
慌てて衣替えするために、
ゴソゴソ整理していたら、
アルバムを見つけ、
しばし、懐かしい写真を
見てしまいました。

14年前、2007年のことです。
タイ・チェンマイにあるエレファント・ファームで
生まれて初めて象に乗りました。

山岳民族のカレン族は象使いになります。
映画「星になった少年」で描かれました。

険しい山道のあるタイ山岳地帯では
物資を運ぶのに象の助けが必要で、
人と象は共存しています。


さて、この日私たちのグループは
二人ずつ組になって象に乗りました。

象の背中にくくりつけたれた椅子に座ると、
そこはかなりの高さで、
それだけでもドキドキします。


深い緑の中を、急な坂道を登ったり、
下りたりしながら進みます。

少したつと、前の象と私達の象の動き方が
微妙に異なっていることに気づきました。
私たちの象は見るからに年をとった象、
そして象使いは若者。

前を進むには熟練したおじさん象つかいと若象。
だんだん距離が離れていきます。

前方にバナナを売る屋台が見えてきました。

そして、決定的な出来事が!

前の象は速やかに通過したというのに、
私たちの象は屋台の前で立ち往生。

鼻を大きく振って、左右に巨体をゆすります。
象使いが振り向いて、何とか言っています。
全く言葉は通じないのに、「バナナ、買ってください!」
思わず小銭を渡し、バナナを買ってもらいました。

バナナ一房をペロリと平らげ、次の屋台でも…。

熟練象使いと新米象使いの違いはもとより、
経験豊かな象の「お客を見る目」の確かさに感心しました。

#チェンマイ
#エレファントファーム
#象使い

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