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としまとしお
2022年12月25日 10:03
前々回の「走り出した足が止まらない」から三回にわたって、「しのびがたき心はわが心にもかなひがたし」という、本居宣長の言葉について考えています。おさらいしますと、前々回、この言葉は次のように翻訳されました。「恋とは他者を対象にした予見も制御も出来ない心の動きのことである」と。恋とはそういうものだ、という理解ならば、誰でもたやすく得られます。自らの経験を振り返るだけでいい。恋の発生を予測して、