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写真集じゃない本を出版することになりました

やっと情報解禁してもよいことになりましたので、公式にお知らせすることになりました。この度、写真集ではなくいわゆる「自叙伝」的な本を出版させていただく運びとなりました。まあ自分でも驚きを隠せませんので、その経過を少し。

きっかけは2020年にキヤノンギャラリーSで開催した「Kamuy」展。その写真展の模様を、写真家の渡部さとるさんが運営されているYou tubeチャンネル「2B チャンネル」で取材していただいたのですが、それをご覧になられた版元の方から一本のメールをいただいたことから端を発します。僕の撮影スタイルにすごく興味を持っていただき、ぜひ本を出したいと言っていただいたのです。

正直いって人に語れるほどの感動秘話は少ないですし、ドラマになるほどの物語だってありません。それに特別な撮影スタイルをとっているとは本人は考えてもいませんでしたから、本当に本になりますか?と何度も確認をしたのを今でも覚えています。でもこの版元さん、実は渡部さとるさんの「じゃない写真」を出されている方だったことに気づき、やってみようと決意するに至りました。

これまで、このnoteで運営しているサークル内で日々長文のテキストを1年以上に渡り書き綴ってきました。それは撮影スタイルのことであったり、脳内のことであったり、色々なのですが、そんなテキストも全て読んでいただき、それも本にしましょう、ということにまで最終的に発展。前半ライフヒストリー編、後半は思考編のような編集で進めることになったのです。

その方針がきまったのが昨年の秋のことですから、かれこれ1年以上もかかったことになりますね。そもそも何百ページものテキストを書いた経験などないわけで、どうやって文章をまとめていくのか本当に悩みました。結果的にですが、話があっちにいったりこっちにいったりして、村上春樹の小説のように素敵な文章にはなりませんでした。まあ、そんなブサイクなことも含めて僕の人生です。ぜひ苦笑しながら読んでみてください。

本の後半には、写真集かというほど見開きで写真を配置してもらいました。印刷で写真集と同等の色が再現できるのか、少し心配していましたが、なんと東京印書館の高栁さんにPDをやっていただけることになり、すごくいい色を引き出していただけました。これまでの写真集でも未発表の写真をたくさん掲載していますので、そちらだけでも楽しんでいただけるかと思います。

買ってくださいというのは正直恥ずかしいのですが、僕の人生をのぞいてみたいという奇特な方がいらしたら、ぜひお求めください。すでにアマゾンでは予約受付が始まっているようです。

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