いま伝えたいこと
noteというメディアを使って僕自身の脳内を伝えていく、ということはnoteを始めるきっかけでした。SNSによって自分を知ってもらうことで、プロになってたった8年でここまで皆さんに支えてもらえるようになりました。そろそろ、キャッチーなことばかりではなく、ちゃんと言葉として伝えていかないといけないなと思ったわけです。
時代はだんだんと閉じていっています。急速なSNSの発達によって閉じられていた世界の扉がこじ開けられ、拡張しました。そのスピードたるや、想像以上のもの。作用反作用の法則ではありませんが、いいこともあれば悪いこともある。撮影地情報が瞬く間に拡散し、地域との軋轢が生まれるような事例も沢山でてくるようになりました。
写真家として活動してきて、一番悲しいと思うのはこんな事例を目の当たりにした時。特に、美瑛という有名観光地に居住する写真家としては、ある種のジレンマを感じるようになっていました。
もう、この時のような悲しい思いを農家の人にさせてはだめだと思いました。
そして昨年、僕はブラウマンの空庭。というプロジェクトを美瑛の若手農業者とともに立ち上げ、マナー問題に切り込んでいきました。
彼らとの対話の中でさらに芽生えてきた思い。それは、写真家として責任ある行動を取らなければならない、ということでした。決して、この風景を消費する人であってはならない。写真は人の心を豊かにするものであって、人を苦しめるものではない。ということ。
その頃からです。大きな拡散を目指すのではなく、ちゃんと伝えようと考えるようになったのは。写真家としての活動の中で、大きな刺激をうける人たちと会うことがあります。これまでずっと一人で活動してきた僕にとっては、それはそれは宝物のような出来事。一流の人との会話は自分自身の脳内思考を整理し、研ぎ澄ませてくれます。
そして、そこで整理された思考を、写真を愛する人へと伝えたい。僕を応援してくださる皆さんに伝えていきたい。そう思うんです。
横浜でリアルな授業を受け持っているのですが、そのちゃんとした想いを顔をみて伝えたい、という気持ちが強くなってきています。なので、写真教室というよりは、写真家としての生き方講座、生き様講座のようになっているかもしれませんね。ここについては生徒さんに感想を聞かないとわからないので、今度教えてください。
このリアル教室も5期を迎えました。同じ内容だと僕自身も成長がないので、そろそろ変化を加えていきます。先輩生徒から後輩生徒へと授業の内容が伝わっているようなので、そこはちゃんと裏切っていくつもりです(笑)ちなみに明後日3月6日の募集開始ですのでお忘れなく!!
そして先日開始したサークルのこと。
これも、そんな伝えたい想いの一環です。有料にしたことは賛否両論あるとは思いますが、これまでオープンなSNSでの発言や写真掲載を控えめにしてきたのは事実。それは、先ほども書いた、風景を消費したくない、という思いからです。でも、サークルに入ってくださる人ならば、きっとそこは伝わるはず。クローズドな世界になることで世の中に出ていく情報は減るかもしれません。これまで無料で観れたんだから、というお考えの人もいらっしゃるとは思います。そこは本当にごめんなさい。僕は写真家として、自分の行動に責任を持ちたいと思っています。だからこそ、サークルの中ではこれまで以上に僕の想いを書きます。脳内整理のためにも書いていくつもりです。
とはいっても、名称はあくまでサークル。僕の写真が好きな方と一緒に、楽しくコミュニケーションがとれる場所にしていきたいと思っています。たまにはオフ会もいいですね。
オープンな場でももちろん更新はしていきます。それはこのnoteのシェアだったり、活動状況だったりになっていくことになると思いますが、引き続きおつきあいください。
いつも応援ありがとうございます。いただいたサポートは、写真家中西敏貴のさらなる飛躍のため、取材費として使わせていただき、その成果をかならずやフィードバックさせていただきます。ご協力をお願いします。