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日本の政治システムにおいて“自民党”が強い本当の理由

先月、韓国ソウルの地下鉄に初めて乗った。なんか東京の山手線などと同様に結構ややこしく、全然わからなかったので近くの仕事終わりの会社員の方に道を尋ねた。

その方とは行き先が偶々同じだったのだが僕は韓国語が全然わからない為、翻訳アプリを数年ぶりにダウンロードし、道中少し雑談をしていた。そこから話がどんどん派生し、お互いの国の政治の話になった。

そこで、彼が日本の政治について強く言及していたのは“自民党の独裁的な政治”についてである。
この独裁と言うと、過去の例でヒトラーやムッソリーニ、まぁ最近だと習近平などが挙げられるかもしれないが、彼らとは違った独裁である。

独裁と言っても“自民党の場合は人気なだけ”である。まぁだから若者が選挙に関心がない日本において高齢者の票を集めているのが“自民党”なのである。

では何故その日本の高齢者達は自民党に票を入れ続けるのだろうか。

まぁこれは僕がよくこのNoteの記事でも伝えてるように、“変化を好まない日本人”の性格特性にあるのかもしれないがそれだけではない。

現に岸田総理はこの図を見てもらえばわかるように菅さんと比べて全く何もしてない。なのに支持率は菅政権時より高く、しかもそのレートは徐々に上がっている。(笑)

最近の自民党はまともな人もいればまともじゃない人もいるのである。要するに
清濁を併せ持つ政党”なのである。
結論から言うと、だから今の日本の政治システムにおいて自民党が強いのである。

“清濁を併せ持つ”とはどう言う事か、ホワイトな人もいればそうじゃない人も所属し同じチームで戦っていると言う事である。
例えば明らかにホワイト側の人間だと河野太郎さんは筆頭に挙げられるだろう。また元総理大臣の菅さんなんかも挙げられるだろう。

しかし、一方でそうでない人の象徴的な人が岸田現総理大臣だろう。また、元法務大臣河井さんなんかもまさしくそうだ。政治資金としてお金を配りまくり捕まった。あれは実は自民党内の内部闘争なのである。政党支部を使って選挙対策のためにお金を配っている。というのは公に政治資金収支報告書みたいなものにも全部記載されている。

なのにこんな悪い政党なのに何故支持率が落ちないか。それは菅さんや河野さんのような
できる人”、“行動する人
所謂、ホワイト側の人がいるからである。

逆に民主党含め野党が弱い理由はこの“清濁を併せ持っていないところ”である。
こっち側の人だけなのである。それは良い方向の人なのか悪い方向な人なのかって言うのはわからない、ただ片方の人しかいない政党が今の日本の政治システムでは票を集めることは極めて難しい。

ただ一つだけそういう政党にもチャンスがある。
それはその片方側に世の中の風潮が著しく傾いた時である。例えば、今から13年前鳩山由紀夫さん率いる民主党が自民党から政権奪取し政権交代が行われたが、この時自民党は供給先行型の古い成長モデルにこだわり改革先送りしていたのだ。

2013年当時の日本経済は、もうすでに高成長から低成長へ陥っていて、それどころかゼロ成長が当たり前、しかもバブル崩壊の後遺症を引きずったまま、未だにデフレ脱却が出来ていない状況にあったのだ。にもかかわらず自民党政治がずっと踏襲してきた政策手法は、供給先行型の成長モデルで、財政資金をつぎ込んでの公共投資主導のマクロ政策運営だった。政治が経済実体を把握せずに古い政策手法にこだわったため、問題が先送りされてしまい、傷口を大きくしてしまっていた。

またそんな中、小泉純一郎元首相の構造改革も市場原理主義的な競争自由を強く打ち出し過ぎたため格差の拡大をもたらし、政治不信を招いてしまった。

一方で、民主党はその真逆の政策マニュフェストを常に打ち出す片側の政党であった。財政赤字拡大が長期金利上昇につながり、円高を誘発するという観測が根強いかったが、自民党政権では円安予想になるが外貨準備や米国債をめぐる幹部の発言もあり、民主党勝利は円高要因になったのだ。ただ、それは長くは続かなかった。民主党はすぐに自民党に政権を奪回された。

こういった時の兆しが、民主党のような清濁を合わせ持たない政党に傾く時もあるが、長くは続かない上、今の自民党からは政権奪回はまず無理だろう。

それは、ソウルで話した会社員の方が言っている
自民党は独裁同然だ!”
につながる。

“清濁を併せ持った”
色んな議員が所属しているからこそ、政権を譲らないのである。



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