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カンブリア宮殿で学び真似る★これぞSDGsの見本では

世界の社会課題をボランティアやNPOでは無く、ビジネス化しないと解決できないと志した取組に、私はファンになりました。
毎日マザーハウス使っています。
SDGsが国内で話題になったのはここ2年~3年ですが、SDGsと名前がつく前から取り組んでいたマザーハウス山口社長をリスペクトします。

カンブリア宮殿
途上国から世界に誇れるブランドを!
女性起業家が挑む新たなビジネス
マザーハウス 社長兼デザイナー山口 絵理子(やまぐち えりこ)
https://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/backnumber/2017/0914/

<成功のポイント/工夫>
1)現地の本当の現状を体験するために留学

大学4年の時に、アメリカの国際機関でインターンとして「アジア最貧国」のバングラデシュに飛び立った。
バングラデシュで目の当たりにしたのは、援助が貧しい者に届いていない現実だった。すると2週間の滞在の最後に、バングラデシュの大学院を突然訪ね、なんとその日のうちに編入試験を受けさせてもらい、合格。慶應大学を卒業した後、2年間、バングラデシュに住み現地の現状を肌で感じた。
・女性一人で一度も住んだことが無い国に2年間滞在しただけでも本気度が分かる。

2)マザーハウスの自社工場は、委託ではなく自社製造
・バングラデシュの人々にとって良いことを考えた結果、通常は、委託(下請け)契約で行っているが、自社製造する工場を設立する道を選んだ、これは異例なこと。(現地の人を信じて、当初は委託したが、夜逃げされてしまった経験が引き金となった)
・「彼女はバングラデシュ人の考え方をよく理解してくれている。だから仕事がとてもやりやすいよ」
・山口さんは1年の半分以上を途上国で過ごしている。

3)「テーブル制」という生産システムを導入し、人材スキルアップとモチベーションアップを実現
「他の工場だと、例えば糊付けだけとか、分業制になる。完成品まで自分たちで作れるようにしたいと思い、テーブルごとの仕組にしました」(山口)
テーブルごとに6人でチームを組み、一つのバッグを裁断、部品作り、組み立てなど、最後まで作り上げていく。決められた仕事だけの分業制と違い、ここで職人はあらゆる工程の技術を身につけられ、モチベーションアップにも繋がるのだ。
・作らせているのではなく、ともに作っているという意識を持っている

4)社員に高待遇を実現しやる気アップ
・給与の額はバングラデシュの製造業の平均月給が1万1000円なのに対して1万6500円と高待遇を実現
この国では珍しい医療保険や無利子の社員ローン制度も導入
遅延の無い給与支給 「前の会社は給料がよく遅れた。ここは毎月決まった日に払ってくれるからありがたいです」
・ マザーハウスで働くと従業員の生活は変わる。ある社員の家にあった冷蔵庫は社員ローン制度を使って買ったもの。ハウスキーパー時代の月収は5000円。今は3倍になった。

<成果>
創業11年で社員140人。急成長を遂げ、全国に22店舗、台湾と香港にも6店舗を展開。(2017/7放送日時点)

マザーハウスHP

<岩井コメント>
「ピンと気づいたら即行動」がベンチャー成功への道です。

なぜなら、経営資源の「人」「もの」「金」「情報」「時間」の中で唯一ベンチャーが自分でコントロールできるのが「時間」だからです。
ただし、時間の中でも「対応時間」です。人数×投資時間の総数では、大企業に負けてしまいます。この数式からも、総対応時間で勝負しない市場を絶えず創り出すことがベンチャーの勝利の方程式であることが分かります。
その点、山口社長の即応力は凄いの一言ですね。
大学4年の時に、ネットで「アジア最貧国」を検索し、バングラデシュに飛び立ったのだ。
また、山口社長の取組でリスペクトする点は、とかく貧困国支援は、ボランティアやNPO活動が主になっています。
山口社長は、ビジネスを志向し、世界ブランドにするという志を持っているところです。そして、下心の無い、フェアトレードを実現するなど頭が下がる行動ばかりです。

「貧困国の人々を大切にする経営」、もっともっと大きくなってください。規模が大きくなると、いろいろなマネジメント手法が必要になると言われていますが、山口社長なら、理念が一致した現在の企業風土を維持しつつ、新たな経営スタイルを創出できる人物だと確信しています。 

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