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【世界の社会課題に、ビジネスで持続的に解決できる時代に変化】

私は「マザーハウス」のファンの一人です。愛用しています。
昨年から日本でもSDGsが話題になっています。
SDGsという言葉が認知されない、2017年には実績をあげている企業があることを知り、ファンになりました。
テレビ経済番組は、新しい流れをいち早く解りやすく解説してくれます。学ぶ教材として最高です。

カンブリア宮殿から学び真似る 2017/09/14(木)放送
途上国から世界に誇れるブランドを!女性起業家が挑む新たなビジネス
マザーハウス 社長兼デザイナー 山口 絵理子
https://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/backnumber/2017/0914/

<成功のポイント/工夫>
学生時代に、バングラデシュの75パーセントは1日2ドル未満のアジアの最貧国であることを知った山口さん。
「ビジネスとして成り立たせつつ、みんなが一緒にハッピーになれれば、社会が変わる」と考え、「途上国から世界に通用するブランドを作りたい」と起業。

1)現地バングラデシュの本当の現状を体験するために留学
2)マザーハウスの自社工場は、委託ではなく自社製造で、現地と対等な一体生産を実現
3)「テーブル制※下段用語解説参照」という生産システムを導入し、現地人材スキルアップとモチベーションアップを実現
4)現地社員に高待遇を実現しやる気アップ

・給与の額はバングラデシュの製造業の平均月給が1万1000円なのに対して1万6500円と高待遇を実現

<成果>
・創業11年で社員140人。急成長を遂げ、全国に22店舗、台湾と香港にも6店舗を展開。(2017/7放送日時点)"

<岩井コメント>
「ピンと気づいたら即行動」がベンチャー成功への道です。
なぜなら、経営資源の「人」「もの」「金」「情報」「時間」の中で唯一ベンチャーが自分でコントロールできるのが「時間」だからです。
ただし、時間の中でも「対応時間」です。

人数×投資時間の総数では、大企業に負けてしまいます。この数式からも、総対応時間で勝負しない市場を絶えず創り出すことがベンチャーの勝利の方程式でありことも分かります・

その点、山口社長の即応力は凄いの一言ですね。
大学4年の時に、ネットで「アジア最貧国」を検索し、バングラデシュに飛び立ったのだ。バングラデシュで目の当たりにしたのは、援助が貧しい者に届いていない現実だった。すると2週間の滞在の最後に、バングラデシュの大学院を突然訪ね、なんとその日のうちに編入試験を受けさせてもらい、合格。慶應大学を卒業した後、2年間、バングラデシュに住むことを決めたのだ。

また、山口社長の非凡な点は、とかく貧困国支援は、ボランティアやNPO活動が主になっています。山口社長は、ビジネスを志向し、世界ブランドにするという志を持っているところです。そして、下心の無い、フェアトレードを実現するなど頭が下がる行動ばかりです。

「貧困国の人々を大切にする経営」もっともっと大きくなってください。

<専門用語解説>
テーブル制とは、生産管理の用語では、「セル生産方式」と言われています。1人または少数の作業者チームで、製品の組立工程を完成まで受け持つ生産方式です。 セル生産方式とは、1人または少数の作業者チームが、部品や工具をU字型などに配置したセルと呼ばれるラインで、製品の組立工程を完成まで受け持つ生産方式です。フォード生産方式は分業生産によって、効率化を図りましたが、毎日機械のように作業をするだけの作業者のやる気向上を阻害した欠点がありました。

祝い中小企業診断士が解説するテレビメモ術#58 

#ビジネス #成功事例 #SDGS #社会課題 #貧困 #生き方 #セル生産方式

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