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がっちりマンデーで売れた理論理由も気軽に学べる ★コロナ禍で製造業の目指す新たな姿とは

3日前(2020年7月12日)放送のがっちりマンデーを今日も分析しました。
生産の基本要素3M(※専門用語参照)の大切さをつくづく感じる優秀例です。
製造業未経験者の方へ:私には製造業の事例は関係ないと思うことは誤りです。
ユニクロは仕入れ販売業から商品企画~製造~販売業SPAによるコストリーダーシップ戦略に革新できたから大きく成長できたのです。

サービス業は製造業の効率化を真似る、
製造業はサービス業のマインドを真似しないと
躍進できない時代です。


◆顧問先に「強みを作ることが大切」と念仏のようにお話ししていますが、「強烈な強み」を達成するためには、社長と社員が一体となって必死に取り組まないといけないことを痛感しました。

1982年創業38年でのIPO。大器晩成ですね。
コロナ禍の真っ最中にIPOした企業として、社歴が20年以上の企業が目立ちます。
当然と言えば当然ですが、コロナ禍でも成長し続ける企業には「強烈な強み」があるからこそ、勝ち残っています。

がっちりマンデー7月12日 放送
年に一度の恒例企画、「僕たち上場しました!2020」
この時期にでも上場しているスゴイ会社を徹底調査(事例3)
血圧計の腕帯で世界シェア50%の「松屋R&D」@福井県大野市
https://gacchiri.tv/n/ndf67f2c17491

<成功のポイント/工夫>
1)顧客のシビアなニーズ(Customer Value)に、「縫う技術」を発揮する製造マシン(Machine/製造要素の3M)を創れる力があるから

生命に直結するエアバッグの火薬を爆発させる部分の縫製は、空気漏れなどがありえるので、とびきりの精密さが求められる。
⇨対応策⇨ズレが生じないように「縫製」と「カット」を一度に完了できるマシンを製造

【誰がやっても均一な商品完成が絶対条件】


2)世界に強い最終製品の会社との連携ができているから(Cooperator・ Collaborator/4C)

・オムロンと組んでいるからこそ、血圧計の腕帯で、世界シェア50%を達成

3)新たなビジネスモデルを実施
・自社開発した製造マシンをオムロン社に販売し、自社工場に設置
オムロンは、買った機械を松屋R&Dの工場に置いてもらう。

松屋R&Dが、全部製品を作って、製品を収める。松屋R&Dは設備投資が不要になり、オムロンはいいものを安く仕入れられるので安く売れる。
★資金力の弱い中小企業の救済にもなる取組方式
★資金力の弱い中小企業には、原材料を支給し製造することもある

<成果> 松屋R&D
・2020年4月6日東証マザーズに上場!
・血圧計の腕帯では、なんと世界シェア50%
・売上86億円

<岩井コメント>
「当社は強い製造技術を持っています」は、正解であるが、もろい幻想であると体験しています。

2000年以降、韓国サムスンや韓国LGの液晶テレビへの取組がまさにこの図式に当てはまります。
日本の家電メーカーが強かった20年前。小型化するために、製造用マシンを自社生産しているときは強さが維持されましたが、製造用マシンを外部調達してからは、外部の製造用マシンメーカーがその商品を、韓国や中国に輸出販売するようになってから、

製造力 ≒ 最新の製造用機器の導入 

となりました。
製造現場で働く工員の熟練した技術が活かされない環境に変化してしまいました。
その結果、家電メーカーは、衰退化が始まり今でも抜け出せない状態になりました。
コロナ禍の今こそ、自社の本当の強みは何か?その強みが活かせる市場はどこかを考える時間を創りたいですね。
そして未知の世界に、外部の支援専門家と飛び込むことが必要と考えます。
  ☆☆気軽に、岩井にお声がけください☆☆

<専門用語>
製造業のQCDを左右する3M(さんえむ)とは、生産の基本要素、
人(man)、機械(machine)、材料(material)の頭文字をとったもの。
これに方法(method)と計測(measurement)を加えれば、品質を左右する5Mとなる。
※QCD(Quality(品質)、Cost(コスト)、Delivery(納期))

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