地方創生/再生は「シャンパンタワー戦略」で テレビメモ術 #連続134日目
一時間のテレビ番組の成功ポイントを、太線のポイントだけなら1分で読め、理解できます。
「なぜ成功したか、どうやったか」を、理論を踏まえてまとめました。
良い取組は自分流にアレンジし対策をしてください。
<改革前の状況>
・約10年前、草津は最悪の状態。バブル崩壊以降、観光客は減り続け、閑古鳥。湯畑の大型ホテルは次々と廃業。建物が取り壊され、虫食いのように空き地に。
<成功のポイント/工夫>
1)戦略的重点主義「シャンパンタワー戦略」を実施したから
・町長に就任した黒岩は、赤字財政だが、湯畑再生に予算をつぎ込む決断をした。
「シャンパンをシャンパンタワーの上から注ぐと、時間はかかってもいずれ下のグラスまでシャンパンが行き渡る。それが町全体の経済を活性化させる」(黒岩)
最も重要な湯畑再生に全力を傾ければ、経済効果が町中に広がると考えた。
まず、湯畑そのものを徹底的に整備。ボロボロに老朽化していた湯樋は、温泉でも劣化しにくい樹齢80年以上のアカマツの木で新調。草津のシンボルを美しく蘇らせた。
2)新たな顧客獲得のため、顧客を集める「マグネット拠点」を設立したから
・2013年、湯畑周辺の景観を壊している空き地に、総工費3億7000万円で日帰り温泉「御座之湯」を建設。全面木造、江戸時代の湯治場を再現。格安入浴料(大人600円)で、源泉掛け流しの草津の湯を体験可能に。
・女性客を一気に増やすために、「熱乃湯」で鍛え抜かれたイケメンたちの湯もみショー「ゆもみくんショー」(大人600円、不定期開催)を実施。地元Jリーガーを目指すザスパ草津の若手選手を起用
3)湯畑の改築で、旅館や商店がビジネスチャンスを感じリニューアルラッシュになったから
4)各ホテルや旅館が自己完結、囲い込み主義から、地域戦略との共存に考えが変わったから
<経営成果>
・町の借金約60億円を劇的に減らし、今や財政再建成功
<岩井コメント>
「シャンパンタワー戦略」は、地域再生に最も必要なことです。
財源が限られた企業の戦略は「フォーカス集中とディープ深堀」が大切です。逆に言うと「やらないことを決めること」とも言えます。自治体も同じということが、当成功事例で解りました。
・歴代の草津町長は、大手旅館関係者が持ち回りで就任。そのため、いろいろなしがらみがあり、改革が進まなかった。そこに、ビジネスマンの黒岩さんが政治家として手腕を発揮。2010年、あまりにも衰退したため、町長に押され「湯畑周辺への集中投資を公約」に出馬し当選。一部住民から駐車場撤去の反対があったが、断交。
・タイミングがありますが、志を持った一人の力で街が変わる。ワクワクしますね。
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