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フクロウに呼ばれて モノクロ手焼きプリント#3

尾道の千光寺の麓には猫の細道というエリアがあり、そこは名前の通り猫が通るような細道に猫をモチーフにしたオブジェが沢山あるという素敵な場所。カフェや雑貨などのお店もあり、歩くだけでも楽しいしお茶をしたりも出来るようになっている。

今回は久しぶりに猫の細道を通ってみる。最近は別のルートをうろうろする事が多く、そういやこんな感じだったな、あれこんなのあったけ?という具合に散策をしてみる。

少し歩くとカフェの入り口を見つける。そろそろ休憩しようかなと思っていた頃だったのもあり入り口にある案内やメニューを見てみる。入り口からさらに奥に行くとお店があるようだが、よく見ると奥に入る道にフクロウの置物があるのが見える。

さっきまで猫だらけだったのが急にフクロウ。
だがフクロウが好きなのでこれは良いと思って中に入ってみる。
ブーケ・ダルブルというお店で行ってみるととても見晴らしの良いお店だった。猫の細道が山の中腹ぐらいにある為、オープンテラスの席からは尾道の街を眺める事が出来る。
少し寒い時期だったのもあり、ブランケットを貸して頂く。寒いけど昼から飲むのが好きな私はビールを注文する。こんないい空間でビールを飲めるなら飲むしかない。
注文を聞きに来てくださったお店のご主人が「ライカじゃないですか〜」と声を掛けてくれる。こちらのお店はライカ使いのコムロミホさんが利用されたこともあるそうで、他にも尾道はカメラを持って訪れる人が多くそういったお話を少しばかりする。

ライカを持っているとたまにこうやって声を掛けられる事がある。
ネットを見ているとライカについてマウントを取ってくる人だったり難癖を付けてくる人が一定数いるように見えて残念に思ってしまう事がある。だがこれまでリアルで声を掛けて頂けた方は皆いい人で、本当に楽しそうにライカについてや写真についての話をしてくれる人ばかりだった。
フジフイルムのカメラも愛着を持つユーザーさんは多いが、やはりライカというカメラは凄いなと実感する。
私自身は出来るだけ控えめに使っていきたいと思う。note上でもライカに関連する言葉を記事タイトルだったりユーザーネームだったりに使う方は見受けられるが、やはりそうではなく単純に写真が好きでライカが好きだから使っていく、というのをぶれないようにしたい。(閲覧数も稼げるし、何よりライカを持っているという高揚感からそうしたくなる気持ちはよくわかるので否定している訳ではない)

冷たい飲み物に少しばかり後悔しながら、そんなことをぼーっと考えていた。


camera : Leica M2
lens : Voigtlander NOKTON 50mm F1.5 vintage line
film : Kentemere Pan400
developer : ADOX D-76
paper : ILFORD MGRC 


おつまみも頂きました

フィルム写真の文化の一助になるよう活動を続けたいと思います。フィルムや印画紙、薬品の購入などに使わせて頂きたいと思うので、応援の程よろしくお願い致します!