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ラベルの効用

ラベルって色んな所に貼られてる。例えばお店で購入するもの。あ、いいなと思って手に取り、ラベルや値札を見る。商品名、どういった用途のものか、値段はいくらかを知れる。購入するまでの動線で必要なことだ。

心理学を学ぶ中で「ラベリング」という言葉を見つけた。
この「ラベリング」という言葉で思い出すのは、鬱になった時だ。
ここでは詳細を割愛するが、とにかく色んなことを一生懸命にやり過ぎていた時期だった。その時は看護師でバリバリ病院で働いていた時期。自分ではどうしていいか分からず、当時お世話になっていた師長さんに相談して、メンタルクリニックの受診を決意。
看護師だったのに、当時は精神科領域をどうしても別世界のように感じていた。この領域入るべからずと自分で勝手に決めつけていた。周囲に知られることにも怖さを感じていた。


メンタルクリニックの先生は、一言でいうと大らかな方。泣きながらとりとめのない話を思いつくまま話す。どんな事を表出してもまず肯定して共感してくれる人だった。
先生は「それは休みが必要だよ。何も考えなくていいから、まずは休む。目いっぱい休んだらいいよ。」と言った。その時は(え?休んでいいの?やすんだらどうしよう。。)と思った。
なにも言葉は返せず、そのうちに先生はすぐに診断書を書き始める。「診断名、どうしようか~?なんでもいいよ。自律神経失調症でも鬱でも。好きなの選んでいいよ。」と言われた。

ええ。いいの?私が選んでいいの?先生が診断してくれるんじゃないの?と拍子抜けした。とりあえず、後者の方が公的にラベル力が有りそうだと思い、それで診断書を書いてもらった。

当時は、この休みが終わる日は来るんだろうか?周りの人はどう思ってるんだろうか?とか色々考えたなぁ。4か月程休んだろうか、気づいたら働きたい、外に出たいと活力が湧いてきて気づいたら復職に至っていた。

あの時、自分は鬱だとラベリングしてもらったおかげで、思い切り休めたし、休んでいいと先生から言われた時の安心感は忘れない。自分の思考癖と向き合うきっかけにもなれた出来事だった。


もう一つラベルのことの話をしたいけど、今日はこの辺で。

夕飯つくります。

みなさん今日もお疲れさまでした。


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