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川島雄三の世界

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映画監督・川島雄三作品について執筆した原稿をまとめました。
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記事一覧

川島雄三監督・成瀬巳喜男監督 東宝時代の11タイトル初DVD化!

2022年1月19日、東宝から【東宝名作DVDセレクション】として、待望の川島雄三監督、成瀬巳喜男…

『人も歩けば』(1960年・東京映画・川島雄三)

 フランキー堺と川島雄三コンビによるスラップスティック度の高いコメディ。日活から東宝に移…

『お嬢さん社長』(1953年・松竹・川島雄三)

 昭和24(1949)年、松竹映画『悲しき口笛』(家城巳代治)で、シルクハットにタキシード、ス…

『学生社長』(1953年・松竹・川島雄三)

 昭和28(1953)年、邦画各社の正月映画のランナップは、新東宝がエンタツ・アチャコの『珍説…

『明日は月給日』(1952年・松竹・川島雄三)

 昭和20年代から30年代にかけての邦画を観る楽しみに、映像による当時の東京探訪がある。川島…

『とんかつ大将』(1952年・川島雄三)

 昭和27(1952)年、敗戦七年目の浅草を舞台にした人情喜劇。川島雄三としては12作目となるが…

『ニコニコ大会 追ひつ追はれつ』(1946年・川島雄三)

 昭和19(1944)年、戦時下にハイセンス、ハイテンションの傑作『還って来た男』で監督デビューを果たした川島雄三。その2作目となる『追ひつ追はれつ』は、敗戦後、昭和21(1946)年1月24日、松竹の喜劇映画プログラム「ニコニコ大会」の一篇として、公開された22分の短編映画(データベースには日守新一の名前があるが出演はしていない)。 【スタッフ】 脚本 伏見晃 演出 川島雄三 撮影 亀山松太郎 録音 高懸義人 美術 本木勇 音楽 万城目正 振付 県洋二 【配役】 エンコ

『還って来た男』(1944年・川島雄三)

川島雄三のデビュー作!  川島雄三監督。戦時中から戦後日本映画黄金時代にかけて、松竹、日…

『新東京行進曲』(1953年・川島雄三)

 川島雄三作品を観るたのしみの一つに、映画で描かれている時代の「街並み」や「風俗」描写に…

『縞の背広の親分衆』(1961年・川島雄三)

 昭和36(1961)年1月9日公開、川島雄三としては前年11月19日公開の『赤坂の姉妹より 夜の…

『喜劇とんかつ一代』(1963年・川島雄三)

 幻の「喜劇・職人シリーズ」第1作!  東宝傍系の東京映画は、他社から移籍してきた俳優や…

『青べか物語』(1962年・川島雄三)

 山本周五郎が昭和35(1960)年に発表した「青べか物語」は、千葉県浦安市が舞台の風俗小説。…

『あした来る人』(1955年)

川島映画の男と女たち  日活製作再開一周年記念映画として、『あした来る人』は昭和30(1955)…

『愛のお荷物』(1955年・川島雄三)

 川島雄三監督。生涯に残した映画は51本。松竹、日活、東宝、大映と各社で残した作品は、今なお新たなファンを生み出している。洒脱で軽妙な会話。鋭い人間洞察と皮肉。ユーモラスかつシニカルなカリカチュア。日本映画らしからぬモダンな感覚、リズミカルなカットの積み重ねの心地よさ。川島組と呼ばれる俳優たちによるアンサンブルは、観客を魅きつける「おなじみ」の魅力もある。進行性の筋萎縮症という病に冒されながら、その私生活もまた洒脱で、様々な逸話が残されている。  川島雄三は大正7(1918