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「初日の出 2024」【ふるさとを撮る】〈その9〉

街のランドマークだった高さ230メートルの煙突は、およそ4ヵ月で撤去されたという。

この火力発電所の煙突は昭和61年(1986)、僕が7歳のときに完成した。

やがて「こどもの日」には鯉のぼりが掲げられ、「クリスマス」にはライトアップされるなど、いつしか街のシンボル的存在となり、18歳で地元を離れてからも、ふとしたときに思い浮かべる故郷の風景には、いつもこの煙突があった。

そんな発電所が廃止されたのは平成30年(2018)12月のこと。そして煙突の撤去工事がおこなわれたのは、令和2年(2020)8月から12月にかけてだったという。

ちょうどコロナ禍の真っ只中で、なかなか帰れず、更地になった発電所の前に立ち、僕が空を見上げたのはそれから約1年後、令和3年の11月末だった。

──ぽっかりと空いた空間に見た、喪失感。

この日から、帰省のたびに意識して故郷を撮るようになる。

これまでSNSに投稿したものも含め、その時季に合わせて紹介していく。

ふるさとを撮る

その4「初日の出 2024」

2024年元旦の初日の出。

撮影場所は出身地・三重県尾鷲市の尾鷲港・天満浦堤防(突堤)で、当日は天候にも恵まれ、老若男女多くの見物客で賑わっていました。

ちなみに天満浦堤防の釣りポイントは、外側の大波止と内側の堤防の2ヵ所。湾の外側を向いている大波止は尾鷲港では1番人気とのことですが、高さが約6mあるため親子で釣り楽しむ場合は、内側の堤防がおすすめのようです。

※1月下旬の話題ではないですが、撮ったまま投稿する時機を失してしまっていたので、こちらのグループ(「紀伊半島の魅力を伝えよう」)に掲載いたしました。

悪しからずです。

令和5年(2023)1月26日のFacebookより

【撮影日】
令和6年(2024)1月1日

【場所】
三重県尾鷲市天満浦


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