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【自己紹介】生きることに絶望した自分たちだからこそできる話がある

ゆる天守閣ラジオ」と「天守閣シアターFM」というポッドキャストをやっているトシとミユです。
(リンクは最新話が表示されています)


このたび、noteを始めました。
わたしたちのバックボーンやポッドキャストの内容紹介などをしていきます。


わたしたちのこと

今年の初めにマッチングアプリで出会った、交際約5ヶ月のカップルです。
交際3ヶ月で同棲を開始し、それと同時に事実婚という選択肢を選びました。
事実婚に関してはミユがペンネームのnoteで記事を書いています。

わたしたちが住んでいるこの家は、(一応)マンションの最上階にあるワンフロアの物件です。この場所を「天守閣」と名付け、ユーモア(むしろミーム)が大好きなわたしたちなりに毎日楽しく生活しています。

わたしたちの面白いところは、様々なことがだいたい同じであるところです。
年齢も、身長も、年齢も、骨格ウェーブも、好きな色も、趣味も、笑いのツボも、考える速度も、金銭感覚も、奥二重も、汗っかきも、突然歌ったり踊ったりしだすところも、
そして、つらい経験をして、そこから立ち上がるために長い期間をかけて考え抜いてきたことも。

わたしたちにはそれぞれ持病があります。
この持病によって、命も揺るがしてしまうような経験をしてきました。他の人と比べ、何もできない自分や先の見えない未来に絶望し、人を傷つけた。

向き合っている病気、一番つらかった時期、症状は違います。だから、それぞれ違う思考のプロセスでどうしようもない感情を解決してきました。
この”違い”がわたしたちのポッドキャストの面白さです。


トシのこと

7歳ごろまではわんぱくな少年だったと思います。
毎日学校には誰よりも早く行って、校庭で遊んでいました。

8歳になった頃、難病を患い、今までのような生活をすることができなくなりました。
入退院を繰り返し、学校に戻るたびにみんなが大人びていくのが、一人だけ置いてけぼりにされているようでとても怖かったのを覚えています。
小学4年生の頃、体だけではなく心も壊し、学校に行くことができなくなりました。
精神の病を治すため、1年ほど入院をしました。
この頃は自分が何者にもなれないことを恐れ、可哀想な自分を体現することで周りから特別に見られようとしていた気がします。
ものを投げつけたり、拒食をしたり、周りの人があわれんだり悲しんだりすることを思いつく限りやりました。
そんな生活をしていた最中、5年生で無理やり退院をさせられました。
退院後は学校に行くリハビリをしていましたが、
結局最後までクラスメイトと会話をすることはできませんでした。

中学に入ってからの半年ぐらいは地獄でした。社交性もなく、勉強もわからず、同級生からはいじめられ、先生からは腫れ物扱いされていました。
この頃に、なんとか社会でやっていけるように、本当の自分の気持ちに蓋をし、異なる自分を演じるようになりました。
演じていた自分はいつか本当の自分の人格のようになりました。
しかしどこまで行っても心の奥底には不幸でありたいと願う本当の自分が巣食っており、どんなにできることが増えても、どんなに賞賛をえようとも、今の自分は幸せなのだと認めることができませんでした。

そんな自分を変えたいと思っていた頃、「インナーチャイルド」という言葉を知りました。自分がこれから幸せになるには、心の奥底に巣食う幼い頃の自分に対峙する他ないと理解しました。

それからはマインドフルネス、仏教の四諦八正道、キリスト教の隣人愛、認知心理学、自己啓発、禅、ありとあらゆる「自分」というものに正しく向き合えるための方法をインプットし、実践をしました。

そんなことをしばらく続けているある日、「自分は生まれてから今この瞬間までずっと幸せだったんだ」と悟りました。

そこからは自分は幸せというものを何かで測ることをしなくなりました。
他の人と自分を比べなくなりました。
理想の自分と今を比べて辟易することもなくなりました。
未来に起こりえる出来事を想像して勝手に悲しい気持ちになることをやめました。

これからまた様々な経験を通して、自分の考えは変わっていくかもしれません。
しかし少なくとも今は、この瞬間瞬間を穏やかに生きることができています。


ミユのこと

10歳まで兄からのいじめに悩み、自己肯定感が低く、死にたいとさえ思っていました。そんなわたしが人より少しだけ優れていたのは勉強で、小中学では誰よりも良い成績をキープするために誰よりも厳しいルールを課し、いつもプレッシャーを感じていました。
15歳で心の病気を発症します。文字が読めなくなり、ペンを持つ力がなくなり、勉強ができなくなりました。高校を半年で中退し、大学受験も諦めなければならなくなったときは、自分の持っているものが全て失われた絶望を感じました。

専門学校も留年し、自分はやはり社会不適合者だと思いました。家から出られなくなり、1人でいることも難しくなり、一番近くで支えてくれていた親を怒鳴りつけ、自殺を試みました。
それでもなんとか立ち直り、専門学校を卒業しました。留年の判断をした学校を憎み、せめてもの復讐として首席でありながら卒業式には顔を出しませんでした。

その後しばらくは、自己肯定感の低さを自己効力感で庇うように生きていました。「一時は全てなくしたと思ったけれど、元の道へ軌道修正したわたしは偉い」と。
それでも、正社員として働いて休日は疲れでソファに寝そべって過ごす自分を、平日夜や休日にアクティブに過ごす同僚やSNS越しの友人と比べて落胆する毎日でした。
他人のことを考えずに自分の言いたいことを優先しがちだったわたしは、職場に居場所がなくなっていきました。自分の発言に怯え、他人からの評価に怯え、人から好かれる方法や自己肯定感について深く考えるようになりました。

転職と同時に一人暮らしを始め、徐々に人との関わり方や自分を認める方法について理解し始めていた矢先、体調を崩してフルタイムでの勤務ができなくなりました。
躁になれば酒を飲み、しょうもない自己肯定感を一時的に満たしました。体調が悪くなれば自分の世話もできずに1日ベッドで横になり、自分の止まっている時間と世界の動いている時間を比べて胸を引き裂いてしまいたいほどの焦りを感じました。

少しずつ自分を認めてあげられるようになっていたのに、自分が持っているものが減ってまた自分を認められなくなる。そんなことが続きました。
それでも少しずつ、本当に少しずつ、わたしは自分を苦しめる正体である思考を手放す努力を続けてきました。つらすぎたから、やらざるを得なかったと言ってもいいかもしれません。

わたしはいま、1日も働くことができません。外出も思うようにはできません。
自分の感情は完全に成熟したとは思いませんが、それでも今は幸せだと迷わず言えます。


ポッドキャストについて

ゆる天守閣ラジオ

考えることが大好きなわたしたちは、自己肯定感や恋愛などの少し真面目な話について「どうしてそれが起きるのか?」「なぜそう思うのか?」を毎日のように話しています。
そんなちょっと真面目な話を発信している番組です。
今まで話した内容は、

  • 自己開示の重要性

  • 自己肯定感とその高め方

  • 幸せな恋愛には自己肯定感の高さが不可欠か

  • 他人との比較をどう手放すか

  • 選挙での情報収集の仕方(番外編)     など。

実はこの番組、企画がけっこう難しく、1回分話した時間のうしろには4倍以上のボツや話し合いの時間がかかっています。
対話形式にすると途端に面白さがなくなってしまったり、あまりにも個人的な話になってしまったり。わたしたちも毎日試行錯誤しながら番組を作り上げています。


天守閣シアターFM

一緒に観た映画の感想を話す番組です。
わたしたちはもともと映画が好きで、特にミユは1年に100作品以上鑑賞するほどの映画マニア。2人で映画館に行ったり配信で観たりした映画についてネタバレありでレビューをしています。
これまでに観た作品は

  • オッペンハイマー

  • Winny

  • ビッグ・フィッシュ

  • 関心領域

  • 哀れなるものたち

  • アバウトタイム

  • 十二人の怒れる男        など。

2000年以降の作品が中心ですが、作品の国や年代は問わずに鑑賞する予定です。
考えることが大好きなわたしたちは、ストーリーの展開がもしなかったらとか、エンドロールの後には何が起きるかとか、ちょっと想像力を膨らませてみることが大好きです。
鑑賞したことのある作品があったらぜひその回から聴いてみてください。


noteでの発信

◯ポッドキャストの内容のまとめ(主にゆる天守閣ラジオ)
◯話しきれなかった個人の意見や想い

を発信します。
会話になると、自分の思っていることを100%口に出すことができません。自分の持っているフィロソフィーや考えるに至った経緯など、普段はゆっくり話せない内容を文章として残しておく予定です。
文章を書くことが好きな2人だからこそ、それぞれに考えたことを自由に綴っていけたらと思っています。


こんな2人ですが、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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