企業としてのあるべき姿は何か?
昨日に続き、昨年12月23日のブランディング事例共有会で発表いただいたヤマハサウンドシステム株式会社の代表取締役社長 武田信次郎さんの『No.1サウンドカンパニーへの挑戦!』をご紹介します。
ヤマハサウンドシステムでは、ヤマハフィロソフィーが土台になっているが、武田社長は、就任直後に、ミッション、バリュー、ビジョンを作り直している。
ミッションは「公共空間の音づくりで社会に貢献する」
ビジョンは「いい音、いいサービス、いい人材をつくる No.1サウンドカンパニーになる」
バリューについては、マーケティングの格言的なことでよく出てくるドリルを買う人が欲しいのは「穴」であると同じく、音響設備を買う人が欲しいのは「音」。だから、顧客価値は「音」にあるので、音にこだわっていこうとで、機器ではなく、「音をお売りする、音を買っていただく」とした。
武田社長が就任したのは、ヤマハサウンドシステムとして、合弁してから10年が経っていて、社員数は1.5倍になっていた。そういう意味では「体格」は成長してきたが、「体質」にはいろいろと問題があった。
「体質」を磨き上げ、卓越した組織能力を発揮するために、新しい経営方針が必要だった。
経営方針のタイトルは「YSS2.0」。
コンセプトは「不易流行」。
経営戦略は、ブランディング、人材育成、マネジメント改革などとした。
「不易流行」とは、何か?
「不易流行」とは、松尾芭蕉が詠んだ言葉で、「変わり続けることと、守り続けること」
ヤマハサウンドシステムは、ヤマハサウンドテックと不二音響という競合の会社同士が合併して設立された会社なので、合併前のそれぞれの会社のDNAを引き継いでいるし、ヤマハサウンドシステムで新たになったDNAもある。
これは木に例えると、根っことか幹に相当するので、「不易」として、いつまでも変わらない、守り続けていくところ。
木の枝葉などの部分は、時代ごとに変えていく部分なので、「流行」ということで、変えるべきものである。
「不易」は、伝承していくもので、「流行」を実現していくためには、学び続ける必要があるので、人材育成を重点テーマにしていこうということとなった。
また、「不易」は伝統であり、「流行」は革新で、そのさじ加減をどうやっていくのかというのが、まさにブランディングの考え方なので、ブランディングは2番目の重点テーマとなった。
人材育成とブランディングの2つの重点テーマに対して、武田社長と社員がどのように挑戦していったのか?
その挑戦とは、インターナルブランディングとエクスターナルブランディングの実践のこと。
続きは、明日書きます。
※この内容は、第1回ブランディング事例共有会の発表の一部をまとめたものです。ブランディング事例共有会では、チャレンジし、試行錯誤し、奮闘している実践事例の発表より、このプロセスから受け取る気づきやアイデアはもとより、元気と勇気をもらえます。
次回は、2月25日(木) 16時~ に開催ですので、お知り合いの方をお誘い合わせの上、ご参加ください。※参加費無料
■第2回 ブランディング事例共有会 ※参加費無料
https://form.k3r.jp/brand_manager/seminar02
本編終了後には、当日の発表事例を振り返り、発表者を囲み学びを深めるディスカッションとして、オンライン勉強会を1時間ほど予定しています。こちらも、ぜひ、ご参加ください。
お目にかかれれば、うれしいです!
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