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発達障害児の子育て:検査と治療編4

発達障害を持った息子が小学校を卒業しました。そこで、
「発達障害児の子育て:検査と治療編1~4」と
「発達障害児の子育て:中学受験編1~3」
に分けて、私が経験したことを記載します。
なお、イラストは、ChatGPT4(DALL-E)で描いたイラストであり、ここに掲載した複数のイラストの中心の少年は、すべて同一人物をイメージしたものです。


5.発達障害児の子育てについて

太郎は、休むことなく小学校に通い、卒業して、中学校に入学しました。不登校になりそうな太郎が、毎日小学校に通って卒業できたことに、とても満足しています。
最後に、今回の経験から、発達障害の子供を持つ親として私が感じたことを整理します。
(1)精神的な安定が第一
(2)検査結果に真剣に向き合う
(3)発達障害は改善する
(4)教育方針は柔軟に
(5)自宅は安心できる場所
(6)癒しがほしい
この事例を読んだ発達障害のお子さんを持つお父さんお母さんの参考になれば嬉しいです。

(1)精神的な安定が第一

毎日、太郎と太郎の母のケンカが多かった4年生のときは、学校に着いた時から不機嫌だったと先生に言われていました。そして、学校でもケンカが多く、落ち着いた生活を送ることが出来ませんでした。
5年生からは、担任の先生も変わり、発達障害の治療を行い、太郎の母とのケンカも少なくなったことから、学校でも落ち着いて過ごすことができました。精神的に不安定では、勉強どころか普通の生活もできません。精神的に安定していること、落ち着いて生活することが一番だと思います。

(2)検査結果に真剣に向き合う

太郎は、小学1年生と4年生のときに、WISC-IVの検査、4年生のときに、QEEGの検査を受けました。しかし、衝動性の治療(TMS治療やインチュニブという薬の投与)以外、検査結果に対して何も対策しませんでした。理由は、衝動性以外は、大きな問題に直面していなかったからです。しかし、前にも記載したように、大きな問題にはなっていなくても、その検査結果について、太郎と話し合い、対策を行うべきだったと後悔しています。話し合うことで、少しでも太郎のストレスが緩和され、安定した精神状態で過ごせるようになっていたかもしれません。ただし、太郎も自分のことが分かっていない可能性があり、話し合っても、何の対策もできないかもしれません。そうだとしても、話し合うことで、太郎の不得意なこと、ストレスを感じていることを聞くことで、対策すべきことが見つかったかもしれません。

(3)発達障害は改善する

検査と治療編3で記載したように、発達障害は、脳波の異常であり、その異常な脳波を改善することはできると思っています。太郎は、TMS治療を受けて、少しは改善したように思います。ただし、環境の変化や子供の成長もあっての改善ですので、TMS治療がどの程度効果があったかは、はっきりとは分かりません。それでも、何もしないよりは、治療して良かったと思っています。
なお、衝動性を抑えるために、薬(インチュニブ)を服用した時期もありましたが、学校で寝てしまうため、すぐに服用を止めました。薬は一時的に症状を抑えるだけで、根本対策にはならないので、個人的には、あまり好きではありません。

(4)教育方針は柔軟に

教育熱心な太郎の母は、宿題をしないような子供は、学校に行かなくて良い、という考えでした。担任の先生から「宿題を無理にさせる必要はありません。宿題をしていなかったら学校でやらせます。」と言われても、太郎の母の方針・信念が変わることはありませんでした。
太郎の父(私)も、保育園で集団行動が出来ていない状況を見ていましたので、小学校に入学したときには、集団行動が出来るか心配でした。しかし、普通に小学校に通っている様子を見ると、きちんと勉強をして、良い学校に行ってもらいたいと考えていました。しかし、太郎の母とケンカをしている様子を見てると、今度は、学校に通ってもらうことが最優先だと考えました。私としては、子供の状況に合わせて、教育方針を変えた方が良いと思っています。

(5)自宅は安心できる場所

太郎の母と私は、両親が二人とも子供を責めたら逃げ場がなくなるので、二人で叱ることはしない(一人が叱っていたら、一人は叱らない)と話をしていました。もちろん、子供が悪いこともあるので、両親とも怒っていることがあっても、片方が叱っていたら、片方は口出ししないという意味です。だから、宿題をしないときも、太郎の母が叱るので、私はあまり口出ししないようにしていました。
少し話が変わりますが、私は、太郎が発達障害であることを、友達など知り合いには隠さずに話をしていました。そうすると、発達障害のお子さんをお持ちの方からいろんな情報が入ってきます。それを聞いて、最悪な状況は、家族がバラバラになったり、子供が家出して犯罪を犯すことだと、私は感じました。
だから、たまにケンカすることがあっても、子供にとって、自宅は安心できる場所であり、自分の居場所があるべきだと考えています。私は、ケンカをしても、ケンカをなるべく引きずらず、家族仲良く過ごすことを心掛けています。

(6)癒しが必要

発達障害だからこんな特性があると分かっていても、私の思い通りにならないと、やっぱり腹が立つし、殴りたくなることがあります。しかも、自分の子供だから、少しは殴っても良いだろうという気持ちもあります。しかし、親子の信頼関係が傷つき、家出をして犯罪などにつながることを考えると、暴力は得策ではありません。
しかし、その怒りは、簡単には収まりません。私の場合は、モノにあたって、椅子やドアを壊してしまうことがありました。子供には、モノにあたるなと注意していたのに、親失格ですね。
また、モノにあたっても、気持ちは落ち着かないので、心を落ち着かせるモノやペット、心を落ち着かせる場所があった方が良いです。

最後まで、お読みいただきありがとうございました。感想などをコメントしていただけると嬉しいです。
なお、この話は「中学受験編1~3」に続きます。

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