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太極拳と骨折予防習慣

先日、「右膝の痛みが続いている」という家内を連れて、整形外科を受診した時のことです。診察室の前で、ふと壁に目を向けると次のようなポスターが貼ってありました。


人体図が「太極拳の型」のように見えてしまいました。健康寿命を延ばすことを意識し、始めたばかりの「太極拳の型」に酷似しているのです。

簡化24式太極拳の型(例)


「太極拳」の体重移動は、片足重心になる型が多いのが特徴です。「太極拳」の体験については「太極拳始めました」のマガジンにまとめています。

そのポスターをよく見ると「骨折予防習慣」と書いてありました。「健康寿命を延ばすこと」に関係があるだろうと思い調べたことについて紹介します。

「骨折予防習慣」とは

「骨折予防習慣」については、日本整形外科学会が推奨している「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」対策のひとつです。

ロコモティブシンドローム(ロコモ)とは、英語で移動することを表す「ロコモーション(locomotion)」、移動するための能力があることを表す「ロコモーティブ(locomoti1ve)」からつくった言葉で、移動するための能力が不足したり、衰えたりした状態を指します。ロコモとはその略称です。

引用:「ロコモONLINE」

身体能力が低下して、転倒、骨折や関節痛の病気など「運動器」の故障が原因となって要支援、要介護になるリスクが高いようです。また、高血圧や糖尿病などの生活習慣病のある人は比較的若いころからロコモの原因となる病気にかかりすいことがわかってきています。

「運動器」とは身体運動にかかわる骨や関節、筋肉、神経などの総称のことです。それぞれが連動しているためどれか一つでも悪くなると身体がうまく動かなくなることになります。
ちょっと気になることがあれば次の「ロコチェック」で確認できます。

「ロコチェック」とは

「7つのロコチェック」
1.片足立ちで靴下がはけない
2.家の中でつまずいたり、すべったりする
3.階段を上がるのに手すりが必要である
4.家のやや重い仕事が困難である(掃除機の使用、布団の上げ下ろしなど)
5.「2kg(1リットルの牛乳2個)程度」の買い物をして持ち帰るのが困難である
6.「15分くらい」続けて歩くことができない
7.横断歩道を青信号で渡りきれない

引用:日本整形外科学会公認ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト内「ロコチェック」


上記の「ロコチェック」が1つでも当てはまれば、骨や関節、筋肉などの運動器が衰えているサインです。日常の生活の中で歩いて通勤や買い物に行く機会をふやすことやバランスの良い食事で「ロコモ」予防を意識することが必要かもしれません。

「ロコモ」ONLINEでは「ロコモ年齢」を測ることもできます。ここは「スマートフォン」のみの利用になります。またメールアドレスやパスワードの登録も必要です。

「いくつかの質問」に答えることで目安になる年齢が測定されます


健康寿命について考える

日常生活に制限がなく自覚症状もなく生活が出来ることが望ましいことです。厚生労働省によると2019(令和元)年の健康寿命は男性72.68歳、女性75.38歳です。
いくら平均寿命が延びているとはいえ、日常生活に支障があったり生きていく上で辛いことが増えては意味がありません。

日常生活が便利になればなるほど、運動量が少なくなり身体に支障が出やすいものです。「ロコモ」予防を考えると「簡単にできる運動をいかに続けられるか」が大切なように感じました。

あなたが「ロコモ」かどうかの「ロコモ度テスト」は「ロコモONLINE>ロコモかどうかcheckしよう」で簡単に調べることができます。

まとめ

「健康寿命を延ばしたい」という思いが発端となって始めた太極拳。「骨折予防習慣」に繋がる運動となっていることに驚きました。

「太極拳」を始めてからは日常の中でも、さまざまな動きを意識することが習慣となりました。今ではちょっとした隙間時間には無意識に「体重バランスをとる」動きをしています。

日頃の運動習慣で、「日常生活の支援や介護が不要な生活」が続けられるようにしたいものです。これからも「健康寿命を延ばすこと」「ロコモ」予防を意識した日常生活を見直していこうと思いました。

今回の記事が「健康寿命を延ばすこと」のヒントになれば幸いです。


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