弁護士のイギリス留学”準備”体験記#5│出願/合格
こんにちは。
お読み頂きありがとうございます。
前回のエントリーはこちら
今回は、実際の出願から、合格通知を貰うまでを振り返ります。
当時のぼくが何より気になっていたのは、出願後、いつ大学から通知が来るのか、です。そこで今回は、ぼくが、どのロースクールに、いつ出願して、いつ通知をもらったのかを細かく書きます。
目次を見るとちょっと偏執的ですね(笑)
しかも、5000字を超えてしまいました。長い、、。
でも、n=1の経験談であれど、今回の記録がどなたかの参考になればいいなと思います。では、始めます。
2021年10月後半③ 出願開始
こちらのエントリーで、志望校としてキングス・カレッジ・ロンドン(KCL)、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)、ロンドン大学クイーンメアリー(QMUL)の3つを挙げていましたが、SI-UKでは、合計5校までは追加料金なしでサポートを受けられるということで、次の5つのロースクールに出願することにしました。
KCL, Law & Technology LLM
UCL, LLM
QMUL, Technology, Media and Telecommunications Law LLM
University of Bristol, LLM Commercial Law
University of Birmingham, Commercial LLM
ロンドン以外のロースクールでは、エジンバラ大学がLaw & Technology LLMコースを用意していたので、良いなと思ったのですが、コンサルタントさんいわく成績の要求水準がUCLよりも高いと言われたので、やめました。
2021年10月20日 QMUL出願
この時点で、UCL以外の学校の応募書類はそろっており、出願を代行して頂くSI-UKに全て渡していました。なぜ、初めにQMULに出願されたのかよく分かりませんが、いずれにしても初めての出願です。
2021年10月22日 University of Birmingham出願
出願に際して、Data Protectionフォームの提出が必要だったようで、QMULより少し遅れて出願しました。
2021年10月22日 University of Bristol出願
バーミンガム大学の出願完了の連絡に合わせて、こちらも出願完了済であるとの連絡をもらいました。
2021年10月22日 KCL出願
SI-UKからバーミンガム大学・ブリストル大学の出願完了の連絡を貰った際に、KCLの出願の準備が整ったので、出願料を支払って出願を完成させてくださいと言われました。
出願料は、確か£100ぐらいだったと思います。なお、出願料を取られたのは、ぼくが出願した学校では、KCLとUCLの2校のみです。
以前にも書きましたが、イギリスのロースクールのオファーは早い者勝ちなので、その日の夜中に急いで支払って、出願を完了させました。
2021年10月26日 UCL出願
UCLでは、以前こちらで書いた出願書類に加えて、750 words程度のwritten worksの提出が求められていました。要するにミニサイズの論文です。
こちらの準備が遅れていたため、UCLの出願が少し遅くなりました。出願手数料は、まったく覚えていませんが、おそらくKCLと同じくらいのはず。
なお、UCLでは、出願時にレファレンス・レターの人物の連絡先(メールアドレスなど)を記入する必要があります。出願後に、当該人物にメールが行き、メールに記載されたリンクを踏むと、出願者の能力を6項目+総合評価でそれぞれ10段階で評価するページに飛びます。
コンサルタントさんに聞くと、推薦者から全面的な支持を得ているなら、謙遜せずに全部最高評価(10点)でも違和感ないと言われたので、そう付けてもらうように推薦人にお願いしました。
2021年11月 合否が出始める
何回も言いますが、イギリスのロースクールのオファーは早い者勝ちなので、ぼくは、10月中に全ての出願を終えました。
各大学が具体的にいつから出願の受付を開始していたのか記憶に残っていないのですが、少なくとも第1志望のKCLについては、受付開始後すぐに提出できるよう、コンサルタントさんに協力してもらっていたと思います。
2021年11月3日 KCLからレファレンスの提出を求められる
11月最初のイベントは、合格通知ではなくKCLからの連絡でした。
実は、KCLは、出願時のレファレンスの提出が不要だったのですが、職場からのレファレンスを追加で求められました。そのメールを抜粋すると、こんな感じです。
ぼくのGPAが3.35と要求水準に達していなかったため、実務経験3年+GPA 3.3の例外要件を満たしているかどうかを確認するためでしょうね。
レファレンスは、推薦者本人から提出する必要があるとのことで、Referee NameやOfficial Work Email Addressといった所定の情報を、SI-UKからKCLに返信してもらいました。
コンサルタントさんからは、「推薦者の方に近日中にKCLから直接ご連絡がいくことと存じます。」と言われました。ぼくもそう思っていました。
、、、不穏な前振りですね(笑)
2021年11月4日 QMUL合格
KCLのことは置いておいて、初めに出願したQMULから初めに合格通知がきました。KCLが第1志望だったものの、QMULもすごく魅力的なロースクールだったので、とても嬉しかったです。
なお、QMULのデポジットの支払期限は、2022年4月29日でした。年度やオファー時期によっても変わるとは思いますが、ご参考までに。
2021年11月11日 KCLからレファレンス提出先の連絡がこない
KCLに推薦者の連絡を伝えたら、次のように返信が来ていました。
しかし、1週間以上経っても、推薦者の方にレファレンス提出先の連絡が届きません。
この程度の不備はイギリスで生活していると日常茶飯事です。この時のぼくは、提出先の連絡が来ないのをやきもきしながら、念のため1週間待ちましたが、今考えば、時間を無駄にしてしまったかなと思っています。向こうの人は適当なので、遠慮なくガンガン問い合わせした方がいいです。
結局、SI-UKにお願いして、催促のメールを出してもらいました。
2021年11月18日 KCLにレファレンスを提出
ようやくKCLから推薦者の方に出願ポータルのログイン情報が送られてきたので、早速提出してもらいました。
KCLからの連絡の内容を前提とすれば、KCLは、この日から、ぼくの出願について、本格的に審査を開始したことになります。
2021年11月20日 University of Bristol合格
オファー受諾の有効期限は2021年12月19日でした。
すでに、より志望度の高いQMULの合格があったので、ブリストル大学の方は、しばらくして合格を辞退したと記憶しています。
2021年11月24日 University of Birmingham合格
オファー受諾の期限は1月18日でした。こちらもQMULより志望度が低かったので、しばらくして辞退したはずです。
2021年12月27日 UCL不合格
UCLからメールが来たので、ポータルにログインすると、こんな感じでシンプルに表示されていました。KCLが第1志望だったとはいえ、知名度でいえばUCLの方が数段上ですし、Written Worksまで準備して提出した出願だったので、残念でした。
ただ、学部の成績がUCLの要求に達していなかったので、妥当な結果です。PSとWritten Worksを頑張って作ったので、もしかしたらと思っていましたが、そうはうまく行きませんでしたね。
2021年12月 合否が出そろう
こうして、第1志望であるKCL以外のロースクールについての結果が全て出た状態で、12月を迎えました。
2021年12月6日 KCL合格
夕方、こんな感じのメールが届きました。
2文目の「deadline」と書いてあるところまで読んで、なんとなく合格したぽいなと思いつつ、出願のポータルサイトにログインします。
オファーレターがダウンロードできるようになっていて、レターには、こう書かれていました(太字はぼく)。
よっしゃー!!と感じではなく、ホッとした気持ちでした。学部の成績で合否がほぼ決まる以上、受かるところと受からないところがある程度事前に分かっていたためだと思います。
こうして、ぼくの受験は、望んでいた形で終えることができました。
KCLが出願の審査を開始したのが2021年11月18日だとすると、約2週間で通知がきたことになりますね。
冒頭にも書いたように、今回は、長くなることを覚悟しつつ、イベントを時系列に沿って、細かく、正確に書くことを心がけました。
学部のGPA が3.35の(そして日本のロースクールに行けていない)弁護士が、どういうスケジュール感で、どこに・いつ出願して、いつ合否の連絡をもらったのか、これを読んだ皆さまのご参考になれば嬉しいです。
そして、IELTSの勉強へ、、
とはいえ、ぼくが、KCLから受けたオファーはConditional Offer、つまり、条件付合格です。
KCLの要求は、Overall 7.0、各セクション6.5です。とにかく、Writing 6.5の壁を突破しないといけません。
しかし、ロースクールのリサーチや出願書類の準備などが立て込んでいたため、しばらく英語の勉強がおろそかになっていました。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
次回に続きます!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?