【イギリス生活】電車代が地味に高い
こんにちは。
お読みいただきありがとうございます。
ぼくは、ロンドン在住の弁護士です。2022年夏にこちらにやって来て、滞在歴は1.5年ほどになりました。
基本的には、イギリスでの生活を楽しめていますが、全てがパーフェクトというわけではありません。冬の日が短くて天気がどんよりしがちであることや治安の問題(ナイフクライムなど)に対する不安はその際たるものです。
とはいえ、これらの問題は織り込み済でしたし、心の準備をしてきました。その意味で実際に暮らし始めてからマイナスポイントが付くわけじゃないんですよね。他方で、まったく念頭に置いておらず、こちらでの生活を開始して初めて気づいたこともあります。
そこで、今回は、地味だけど知っておいた方が良いかもしれないこととして、ロンドンの電車代事情について書きたいと思います。
ロンドンでの移動手段
基本的には、ロンドン地下鉄(ロンドンでは"tube"の愛称で親しまれています)とバスだと思います。
もちろん、多くの家庭は自家用車を持っていますが、ダウンタウンを移動する際には駐車場の問題などもあり、あまり便利な手段ではありません。この辺りは、日本の都心部と似たような感じですね。
ロンドンと言えば二階建ての赤いバスですが、これは本当に至るところで走っています。路線網も充実していて、比較的近い距離をパパっと移動するときは、ぼくもバスを利用することがあります。
通勤・通学はやっぱり地下鉄
とはいえ、バスは混雑などの道路事情の影響をモロに受ける上に、スピーディな移動手段ではないので、通勤・通学の際は、tubeを利用するのが普通だと思います。
なお、ロンドンは、tubeの一強です。一応、National Rail(日本でいうJR)やその他の鉄道もあるのですが、ロンドン市内の移動という意味では、ほぼtubeしか使いません。
地下鉄の電車代
こちらは、Tubeの路線図です。
都心から郊外まで、ほぼ円心状にZone 1~9までのエリアに分けられており、料金は、どのZoneから、どのZoneまで移動したのかを基準として定められます。
Zone 4にある自宅から、Zone 1にある大学に通う場合
ぼくは、ロンドン北部のZone 4の駅から、Zone 1のCharing Cross駅にある大学院まで、通学していました。
London Toolkitというサイトが、2024年3月までのtubeの料金を一覧にして載せていましたので、拝借します。
右側の列がOysterカードやデビットカードを使用したときの料金なので、こちらを基準にします。画像にも説明があるとおり、ピーク時には少し高めの料金が設定されています。通勤や通学の多くの場合は行きも帰りもピーク時にバッティングしてしまうのではないでしょうか。
もし、週5日、ピーク時に通学をするとなると、一か月でだいたい次の電車代を負担することになります。
結構な負担じゃないでしょうか?
多くの人が都心から離れて暮らすのは、家賃を考えてのことだと思いますが、Zone 4に住んだがために、これだけの出費をすることになります。さすがに200ポンド弱の電車代でZone間の家賃差が帳消しになりませんが、ちょっと考えてしまいますよね。
現金で切符を買うのはやめるべき
通勤・通学の話ではないですが、ターミナル駅では、観光客の人たちが切符を買うために券売機に列を作っている光景を見かけます。
ぼくは券売機を使った経験が無いので分かりませんが、もし、券売機で切符を購入=cashでの購入を意味するのならば、短距離移動での電車代に6.7ポンドは高すぎると思います。
旅行でいらっしゃる方は、Wiseなどをインストールしておいて、ポンド建てでのデビットカードを使えるようにしておいた方がいいです。
通学定期は大して割引にならない
ロンドンにも、一応、Student Oyster Cardと呼ばれる通学定期があります。Oyster Cardは、日本で言うSuicaやIcocaのようなのICカードで、その通学定期版ということですね。年齢に応じていろんな種類がありますが、大学生以上の人は、18+ Student Oyster Photocardを使用することになります。
Oyster Cardは、各大学と連携しており、こちらのサイトから申請を行うと大学に対して在籍確認の連絡が行き、確認が済むとカードが発効される仕組みになっています。
ただし、割引はかなり抑え気味で、例えばZone 1 to 4のマンスリーだと、£157.10程度にしかならず、割引額を考えると、そこまでお得感はありません。加えて、初回のカード発行料として、25ポンドを徴収されます。
通勤手当が無い会社がほとんど
日本の会社の多くは、通勤手当を支給していますが、イギリスでは一般的にこのような慣行はありません。
日本の場合は、通勤手当が十分に出るかぎり、電車代の高低は問題にならず、郊外に住むことは純粋に通勤時間の問題でした。しかし、イギリスで働く場合、通勤時間のみならず、通勤費用にも注意を払う必要が出てきます。
もっとも、日系企業の場合は、日本本社の例に倣って通勤手当を支給しているところがあるかもしれません。
まとめ
今回、ぼくがお伝えしたかったのは、次の点です。
そのままですね(笑)
とはいえ、電車代のせいでイギリスへの留学を取りやめるのはあり得ないと思います。所詮、その程度の重要度の話です。
それでも、ぼくは職場から家まで帰る電車の中で、「今週の電車代の負担がなければ、日本で回転ずし食べ放題なのに」と思いながら家路についています。そんな、地味に痛い出費の話でした。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
このエントリーが豊かなロンドン生活の一助になれば嬉しいです。
このほかにも、イギリスでの暮らしのあれこれを書いています。
よければ、ご覧ください!
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