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ギフトの時代がやってきた

最近「ギフト」についていろいろ聞く機会があり、ギフト経済は確実に進んでいくのでは?と思ったので、そのことについて書いていこうと思います。

なぜ今ギフトなのか?

体験としてのギフト

最近、消費者の購買活動が「もの」を買うことから「こと(体験)」や「ブランド」を買うことに変化しているという話を聞いたことがあるでしょうか。

インターネットによって情報が簡単に手に入ると同時に、市場経済の中で、質の悪いものは淘汰され、ある程度の質以上のものだけが残って、品質だけでは差がつかなくなっているのが理由かと思います。

iPhoneが人気なのもみんなブランドで買っているからだと思います。機能はそこまでメーカーごとに変わらないですが、かっこいいからiPhoneを買う、みたいなことが増えているのです。

最近、謎解きや脱出ゲームが流行っていますが、あれもみんなで力を合わせて謎を解いたり、脱出するという体験を買っているのです。

で、なぜこの話をしたかというと、
ギフトを買うことは、『ものを買う』という行為を、『人にものをあげる』という体験に変化させるからです。そこが面白いところです。

スタバのチケットをもらったら嬉しいし、絶対いつかは使いますよね?
あげる側も、人にものをあげて喜んでもらうことでハッピーになります。


お中元とお歳暮ってギフトやん

そもそも日本にはお中元とお歳暮というギフトをあげる風習がありました(最近は儀礼廃止の流れの中で無くなってきていると思いますが、、)。

近所にお裾分けをしたり、ものを贈り合うことって昔からやっていることなのかなという気がします。

ただ、今それらが、ご近所付き合いがちゃんと機能してなかったり、無駄な経費だからお中元などは廃止しよう、という流れの中で無くなってきているのではないかと思います。

ですが、そういう『人にものをあげたい』という欲求は誰しも持っているのではないでしょうか。


ギフトでコロナ危機に立ち向かう!?

実は、ギフトがコロナで大変なお店を救うことになるかもしれません。
キーワードは、ギフトの形での支援です

ギフトの形をとった支援

キンコン西野さんの会社でインターンをしてる蒔野さんのnote(下に貼っておきます)で知ったのですがカットやカラーをギフトにする美容室が出てきました。

・美容室が3年以内に使える、髪の毛のカラーやカットのチケットを販売
・ギフト用のチケットも販売していて、人にプレゼントすることができる

というものです。それが結構売れているらしい。

https://nora0427.base.shop/items/27400311?fbclid=IwAR3JtZSHFVxMPRmYPrkfEiBaB1hz-WE8yRgwZQA_Oy8NqkYLx20SK1UDceI

これ何が面白いかというと、今までギフトだと思われてなかった、カットがギフトになる、というところだと思います。

そしてギフトにすることで、美容室側はより支援を受けられるようになる。なんでかというと、自分で使うために買うしかなかったものを、人のために買うことができるからです。

そのお店をめちゃめちゃ応援したい人の受け皿にもなるのです。


まだまだギフト化してないものがある

今のカットの例のように、今までギフトになると思われてなかったけどギフトになるものってまだまだたくさんあるのでは?と思っていて、どんなものがギフトになりそう考えてみたいと思います。

さっきのカットの例やお歳暮になるものを踏まえると、ギフトになるものの要件って
いつか使う
いくつあっても困らない/もらう側が、持っていない/自分で選ぶ余地のある
もらってから使うまでの楽しみがある

な気がしています。

その要件を考えると、ずばり、次にギフトになると思うのは、、、って書こうと思ったのですが、あまり思い浮かばなかったです笑。

映画の券とか、靴を買える券とかですかねー。あとは高級レストランの食事券とか。

ただ一つ、「あげる相手が、持っていないことを知ってる」ギフトというところに関しては、まだまだ開拓のしがいがあると思っていて、

例えば、「この本めっちゃいいし、この著者応援したいから誰かにプレゼントしたい!」という人がいても、持っていない人にあげないと意味がないですよね。

だから、誰が何を持っているかを共有することって増えていくのではないかなと思っています。友達と本棚にどんな本あるか共有するとか。


注目すべきギフトの会社2選


ここまでギフトの話をしてきましたが二社ほどギフトを提供している面白い会社があるので紹介します。

去年上場したgiftee

gifteeはギフトを添えたメッセージカードをLINEやメールで送れるサービスを提供する会社です。去年上場しました。LNEギフトと同じようなものだと理解すればいいかと思います。
https://giftee.co/gifts/p/hot

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そうは言ったものの、上の図を見たらわかるとおり、実はgifteeが主に収益を上げているのは個人向けのサービスではありません。電子ギフトを送るためのシステムを法人に提供するサービスなのです。これが売り上げの62%を占めているのです。ここがポイントだと思います。


次に売り上げが大きいのが、eGift Systemサービスと呼ばれるものです。ギフトチケットを作って、自社のサイトで売り、店舗で引き換えることのできるシステムを提供するサービスです。スタバやミスドなどが導入しています。これが売り上げの23%を占めています。

ちなみに個人向けサービスは売り上げの11%なので、この二つが主な収入源になっていることがわかるかと思います。

gifteeが法人向けで伸びている、ということはgifteeを導入した企業が、
「ギフトチケットを導入すれば、売り上げにインパクトがある」
と判断したのであり、
まだまだ開拓されていないギフト需要を取り込もうとしている、ということだと思います。

今注目のTANP

TANPはギフトに特化したECサイトです。

ギフトに特化してるからこその、選びやすさや、品揃え、ラッピングなどのオプションの豊富さが強みだと思います。

TANPは「百貨店をリプレイスする」ことを目指しており「何買おうか決めてないけど、プレゼント買わなきゃ」みたいなニーズを満たす機能がすごく強いです。

現在、売り上げの年次成長率が400%ほどだということで、めちゃくちゃ伸びているサービスです。

僕も先日使ってみたのですが、めちゃくちゃスムーズに探せたし、ラッピングも文句なしにいい感じでした。到着も早くて翌日には届きました。

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というわけで、ギフト経済はさらに伸びていくのでは、というお話でした。


拙い文章ですが、読んでいただきありがとうございます。
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ps.ギフトとお中元の市場規模

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ギフト市場は少しずつ伸びている

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お中元、お歳暮市場は落ちてきている。



参考
https://note.com/maayamakino/n/n8ac7d7238703
https://www.youtube.com/watch?v=eVa2xoXew
(西野さんのYouTube live)
giftee、TANP関係
https://strainer.jp/notes/1095
https://jp.techcrunch.com/2018/10/22/gracia-fundraising/
市場規模
https://www.yano.co.jp/press-release/show/press_id/2363

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