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#011 | 7年後に向けて2つの仕事を

365日note連続投稿チャレンジ11日目。さきほど1000日投稿を達成したという方を見つけておののいている。100倍って。

今日は巷でよく言われる「将来ビジョン」的な話。あなたは将来、自分がどのような仕事をして、どんなふうに生きていくか、決めていますか?

よく聞く話で「7年後を見据えて新しい仕事のための準備をしていくこと」「2つ以上の違うカテゴリの仕事を持とう」こういった問いについて、どう「自分ゴト」として捉えるか。今日は月末ということもあって、ちょっと広い視点を持って考えた日。

まずその問いは妥当か?

「長期視点に基づく計画」をどう立てておくか。7年とか10年とか年数は色々と言われているが、まず「長さ」自体はどうでもいい。そして未来がどうなるかを見通すことが難しい変化の大きな時代に、「予想して当てる」「計画通りに結果を出す」ことを狙った考えや準備には、あまり意味を感じない。


「2つ以上の違うカテゴリの仕事を持つ」というのは、失職へのリスクヘッジと、その掛け算によるオリジナリティの獲得のためだと思うが、たとえば映画評論YouTuberと鳶職をしている場合、たしかにリスクヘッジになりオリジナリティも他者より高まるけれど、そのようにカテゴリを分けたり複数の仕事を持つことを考えるより先に、もっと重要な視点があるように思う。


自分に有効な形をつくる

「長期視点」の利点はなんだろう?ある程度の長さの時間を設けて考えることで、短期視点だけで生きていては不可能な準備ができたり発見を得られることだ。1.長期視点を持ったアプローチでしか積み上げられないスキルや立場を持てる可能性が生まれること、2.それと大枠で見なければ見落としがちな事柄にまで気づけるために盲点的なミスを減らせることだ。

逆に、これまた近年よく聞く「(四の五の考えず)目の前の現実に全力コミットする」という生き方は最適解の1つだと思うが、そういった「ドリフト」的な仕方をベースに持ちつつも、"有効な"長期視点を備えておくことの利点は絶対にある。


より生存率の高い「複業」を考える上で効果的なのは、リスクが分散されるカテゴリを探したり独自のオリジナリティを作ろうとするといった、いわば「仕事側」から考えるような仕方でなく、起こりうる「リスク側」から考える仕方だ。こちらの方が本質的な選択が可能になる。リスク分散を考えるのに、願望や希望側から組み立てても質の高い正解(備え)は出せないのではないか。

将来「こんなハズじゃなかった」と言わないための、「やってよかった」と言うための、プランニングであるならばより「土台から」組み立て、なるべく「何が起こっても」対応できるものを用意しておきたい。


具体的に考える

「長期視点」では、自分と自分の属する環境が7年後にどうなっていそうかをまず考える。a.確度の高い事実と、b.現時点で考えられる未来のイメージを踏まえて、次にc.その頃に自分が身につけていたいスキルや関わっていたい人やコト、過ごしたい生活などをイメージする。ここまではよく聞く話。d.その上で、「自分がコントロールできるもの」に焦点を絞って取り組むことを選択すると、現実的に効果のある「7年後のプラン」ができる。

注意点として、ここで選ぶものは「(どうやったらいいかわからないけど)10億円稼いでFIREしたい」といった願望設定ではないこと。表現が難しいが、それが具体的な目標になるのならいいのだけど、そうでないならNGだ。ここを外すと、仮に7年後の目標を設定したとしても「そこに向けてコツコツとした準備≒成果を確実に得るための行動」を取っていくのは難しい。(そういう目標設定が悪いわけではないので、それは別途設定するといい)


「複業」に関しては、想定できるリスクが起こった際にも、自分が生きていくために必要そうなことやできそうなことから考えていく。たとえばリスク発生の可能性をざっくり何段階かに分け、こうなった時にはこう対処できそう、というような組み立て方。その上で好みを加味する。

極端な話だが先程の例を使うと、いくらYouTuberと現場仕事をかけもちしていても、災害でインフラが全滅し1人だけ山の中で生存、という状況ではどちらも失職する。このリスクに対応しようと思えば、そんな環境でも生き抜けるサバイバル技術・能力を準備しておく、という選択が出る。


私のケース

抽象的な範囲だが一例として、私はa.インターネットが使える場合、b.デジタルツールが使える場合、c.アナログツールが使える場合、d.肉体のみの場合、といった区分けで、そこに時間軸(自身と環境の変化)のモノサシを添えて、その状況ならどういった仕事が作れるか、提供できるかを考えている。前提には、周りには最低「村」単位の人間がいること、生活インフラは確保されていること、五体満足なことを置いている。

こういうところから考えると、「7年後の目標とそこに向けて行う準備」や「選択する複業」は、これまでとはちょっと違ったものになるんじゃないだろうか。私は自分のやっていくことに「確からしさ」が生まれた。そして目標に対しても現在に対してもコミットが深まった、有意義な時間だった。

現代は予測不可能な時代であり、盤石なものなど狙うことがアホらしいとされる時代ではあるけれど、それでも「未来に備える・未来を描く」ことをどうせ考えるのなら、こういう部分からあらためて築いていくといい。たいせつなものをもらさないですむから。


✑143分|2268文字

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