内定段階で他社と迷ったときの考え方

こんにちは、toshと申します。

前回、「転職活動における必要な期間」について説明しました。

今回は「内定段階で迷ったときの考え方」について説明していきます。

■転職の目的おさらい

以前、転職活動を始める前に決めるべき「転職の目的」への考え方を説明しました。

上記記事が、転職活動において最も大切なことであるという理由が、この内定段階での意思決定の仕方に影響が出てくるからです。

■内定の回答期限を過ぎたら

内定から回答する期間は一般的には1週間とされていて、かなり短い期間で人生において重要な決断をしなければなりません。

場合によっては第一志望の企業が選考中でまだ内定の可否がわからないという段階で、第二志望から先に内定が出てしまい回答期限が来てしまう…ということも転職活動では良くある話です。

第一志望の企業を選考結果を確認することを優先し、第二志望の企業の回答期限を過ぎてしまう。その後、第一志望の結果はお見送り…第二志望の企業へ承諾の返事をしようと思ったときには時すでに遅し…ということもあります。

そもそも内定とは「あなたに来てほしい」という企業からのオファーとなるので、待たせすぎてしまうのは企業からするとあまり良いことではありません。

一般的には回答期限が設けられている場合、返答が回答期限を過ぎてしまうと自動的に「内定辞退」という認識となります。さらに企業は期限後の内定の取り消しが可能です。

もし回答期限を延ばしたいということであれば「回答期限の延長交渉」をエージェントから依頼することも可能ですが、企業の採用への考え方次第となるので慎重に相談していきましょう。

つまり限られた期限内で優先度を付けながら意思決定していく必要があるのです。※もちろん内定への回答をある程度は待ってくれるような企業もあります。

■「必ず達成したいこと」と「できれば達成したいこと」

その際に重要となっているのが、「必ず達成したいこと」と「できれば達成したいこと」がどれだけ満たされているのか。

まずは前提としては「必ず達成したいこと」がしっかり満たされているのかですが、最終段階まで来ている企業なのであれば、ほとんど満たしているケースが多いでしょう。

ポイントとなってくるのが、「できれば達成したいこと」がどれだけ重要なことなのかということです。

既に内定済で回答期限を迎えてしまう会社を「A社」として、まだ内定が出ていない会社を「B社」としましょう。

A社は必ず達成したいことは満たしているものの、出来れば達成したいことがひとつも満たされていない、という会社です。

一方B社は必ず達成したいことが満たされていて、尚且つできれば達成したいこともいくつか満たしているため、魅力的であり第一志望です。

しかし、B社の最終面接日はA社の回答期限後…、A社の回答期限を延ばすことは難しいため、A社へ内定の回答をしなければならない、という状況です。

この時考えることは「B社が内定となる可能性」と「最悪のケース」です。

■内定となる可能性と最悪のケース

B社の最終面接がどの程度通過する面接なのか、エージェントを使い確認していきましょう。あくまで過去の情報は参考程度であり、個々により選考結果は異なるものですが、全体の傾向からある程度の確率を把握することが出来ます。

ここでは「8割程度は通過する最終面接」としましょう。

そして「最悪のケース」を考えてみましょう。

この場合、最悪のケースというのは、

「B社に賭けてA社は内定辞退。しかしB社の結果はお見送りとなり転職活動が振りだしになる」ということですね。

■考え方

つまり、このケースでは20%の確率で最悪のケースに陥ってしまうということです。

またA社とB社の比較した際の差は「出来れば達成したいこと」の違いとなります。

そのA社に無いB社の「出来れば達成したいこと」が20%で起こるリスクを負ってでも叶えたいことなのかどうか、という点がポイントとなります。

これは難しく答えの無い話となりますが、様々な転職のケースを見てきた私としては、「出来れば達成したいこと」は所詮「出来れば」という程度。A社に転職することで「必ず達成したいこと」が叶えられるのであれば、振りだしに戻ってしまうリスクは可能な限り負うべきでは無いと考えます。

もしB社が本当に心残りで、そこに賭けたいということならば、B社で叶うことは必ず達成したいことなのかもしれません。「最悪のケース」を覚悟のうえで選択されるのであれば、納得のうえでの決断ということで良いかと思います。

■まとめ

今回のような話は転職活動で多く起こっているケースです。焦ってしまっては良い判断ができないので、内定が出てからこのようなことを考えていくのではなく、一次面接の段階など早いタイミングから優先度の整理をしていきましょう。

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