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カカクコムで新規事業を考えまくって起業したのに、作ったサイトが鳴かず飛ばずで死にそうになった話

「やりたいことなんて特にないや……」

ずっとそう思っていました。

別に夢中になれるものもないし、何をやりたいかなんてわからない。

だから僕は、将来の夢の欄にいつも「お金持ち」と書いていました(笑)。別に「めちゃくちゃお金持ち目指してがんばるぞ!」と思っていたわけではありません。特にやりたいこともないんだし、とりあえずお金持ちになっておけば困ることはないだろう、くらいのノリ。

とりあえず「将来の夢=お金持ち」というバカみたいな設定をした僕は、お金持ちになる道を探ることにしました。

パッと思いついたのが、石油王、投資家、起業家になること。

当時、世界の長者番付を見ると1位がビル・ゲイツ、2位がウォーレン・バフェットでした。石油王は無理にしても起業家か投資家になれればお金持ちへの道が開けるのでは、と思いました。

ただ投資家にはあまり惹かれず、起業家になるにしてもアイデアが浮かびません。

さて、どうしたものか……?

「CFO」になろうかな

あるとき僕は「CFO」という存在を知りました。

チーフ・フィナンシャル・オフィサー。会社のなかで財務を司るトップです。そのとき「CFOとして起業家と一緒に成功できれば、お金持ちになれるんじゃないか?」と思ったんです。「フィナンシャル」という響きからしてお金のニオイもプンプンします。

当時、ミクシィのCFOとしてベンチャー界隈でブイブイ言わせていたのが小泉文明さんでした。

小泉さんは大和証券SMBCの公開引受部でIT企業を担当していて、その後ミクシィのCFOになり、同社を上場させて、今はメルカリの会長をやられています。

彼を見て「僕も投資銀行でCFOになる勉強をして、ベンチャー企業に入ってCFOになり上場させれば、ひと儲けできるな……」みたいなことを考えたんです。

僕は小泉さんのいた大和証券SMBCに新卒で入社することにしました。

「公開引受部じゃなかったら辞めます」

無事入社できたのですが、僕はどうしても小泉さんのいた「公開引受部」に行きたいと思っていました。

そこは上場のコンサルティングや引き受けをやる部署。CFOに近づくためにも、どうしてもその部署で働きたい。

ただ採用面接のときは、あんまり積極的に「ここに行きたい!」みたいなことを言うと落ちると聞いていたので「なんでもやります!」と言っていました。

配属は3ヶ月の研修後に決まります。

僕は研修に入ると「公開引受部じゃなかったら俺辞めます!」みたいなことを言いまくり始めました(笑)。もちろんそのために研修は死ぬほどがんばりました。本当にどうしても行きたかった。そこに行かないと会社に入った意味がなくなってしまう、とすら思っていました。

上司からは「お前、なんでもやるって言ってたじゃねえか!」みたいに言われたんですが「いや、ほんとうにもう、すぐ辞めます。公開引受部じゃなかったら」みたいなことを言いまくりました。

配属が決まる日はけっこうドキドキしていましたが、結果、希望が通ってホッとしました。

死ぬほど働き、死ぬほど楽しかった

大和証券SMBCでは、IT、住宅、飲料メーカーなど幅広く担当しました。仕事はめちゃくちゃ忙しかったです。朝7時前に出社して深夜まで働いて。タクシー帰りもあたりまえ。

でも、めちゃくちゃ楽しかったんですよね。

上場は数年かかる長いプロジェクトです。「上場」というゴールに向かってお客さんと二人三脚で取り組む仕事です。

何の問題もなくスーッと上場できることはほぼありません。長いプロジェクトのなかでは、かならず人間臭いドラマが生まれます。ときにはお客さんと仲が悪くなることもありますが、上場できれば肩を抱き合い成功を一緒に喜ぶことができる。

素晴らしい仕事で、とてもやりがいを感じました。

一方で、「CFOになりたい」という気持ちは少しずつ薄くなっていきました。というのも、上場に向かって経営者と一緒に奮闘するなかで「事業をやるのって楽しそうだな」「自分も事業側へ行ってみたい」という気持ちが強くなってきたからです。

「カカクコムで新規事業をやってみないか」

「事業をやってみたい」

その気持ちは日に日に強くなっていきました。ただ事業を立ち上げた経験もないのに、いきなり起業するのは無謀すぎるかもな、と思いました。

「まずは事業を勉強するステップを踏みたい」

そう思っていたとき、大学時代の友だちが「カカクコムで新規事業責任者を募集してるよ」と教えてくれたんです。友だちはベンチャーキャピタルを経て、カカクコム内でCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)をしていました。

カカクコムの役員の人とランチで焼肉を食べながら話をしました。

カカクコムは「価格.com」と「食べログ」の2本柱があって、キャッシュも潤沢にありました。そのキャッシュを使って新規事業を生み出し3本目の柱を作ろうとしている。その説明に説得力と本気度がありました。しかも新規事業の立ち上げなんてまったくの未経験である僕に挑戦の機会を与えてくれることも大きかった。

僕は6年間お世話になった大和証券SMBCの公開引受部を辞め、カカクコムの新規事業準備室に転職することにしました。

転職したら、完全放置だった

入社前、僕はこんな妄想をしていました。

「これだけのメガベンチャーの新規事業準備室なら、いろんな企画が活発に検討されていて、小さく始めている事業もたくさんあったりとかして、いい経験ができるんじゃないか?」

しかし、いざ働き始めてしばらくすると気づいたのです。

(俺、完全に放置されてるわ……!!)

入社当日に役員から「利益が最低100億くらいの事業作ってね」という指示のみを受け、そのあとは特に指示はなし。もちろん手取り足取り教えてくれるような人もいません。

新規事業を提案して取締役会さえ通過すれば予算がおります。あとは自分で事業を推進していく。お金はもらえますが、人材含めてリソースは与えられず、自分で準備する必要がありました。

ようするに「お金はあげるから、あとはぜんぶやってね」ということです。

(これはやばいぞ……!)

当時の僕は、Webサイトやアプリは「エンジニア」という人がすべて作ってくれると思っていて、「デザイナー」という職種があることも知らないレベルでした。つまり、何もわからないに等しい状態。事業を立案できないと経験も積めない。マジで転職した意味がなくなってしまいます。

僕は焦って、猛烈に勉強を始めました。

ディレクションの知識はもちろん、国内・海外のスタートアップ事情、業界分析、他の企業のビジネスのKPIを把握したりもしました。

新規事業考えすぎて発狂するかと思った

新規事業を考えまくる日々が始まりました。

考えて、作って、考えて、作ってという毎日。まじで脳がオーバーヒートして発狂するかと思いました。特に指示もなく「新規事業考えて」と言われるのはプレッシャーも逆に強いわけです。

新規事業と言っても、とっかかりがない。いろんなアプローチをしました。

ひとつは市場から入ること。「あ、この市場、魅力的だな。なんかできないかな?」って考えたり。もしくは生活の中で「これ、不便だな」というものを見つけて、そこから考えるとか。アメリカで流行ってるビジネスを持って来られないかな、とか。

あと、これはあんまり大きな声で言えないですが、「Wantedly」を見て、まだ3人くらいのスタートアップのビジネスモデルを見て参考にしたりもしてました。

ビジネスアイデアを考えては上司や役員とミーティングを繰り返しました。この頃は、ほぼ毎日終電で帰っていました。

動画アプリを開発するも……

入社して1ヶ月経たずして採用されたのが、動画のキュレーションアプリのアイデア。今で言う「グノシー」の動画版のようなサービスです。

「事業化していいよ」という役員の承認で事業化することになったのですが、右も左もわかりません。

一方で裁量だけは、ひくほどありました。

予算の確保、採用、サービス作り、事業運営など、ほとんどすべての権限が僕にあった。デザイナーという職種すら知らない僕に数千万円というレベルの予算を自由に使わせるカカクコムはまじでクレイジーな会社だなと思いました。

チーフエンジニアのみ社内の人でしたが、そこからエンジニアや運営まわりの人を外部から採用して、サービスを作っていきました。最初の1ヶ月くらいは「ルビー」とか「デプロイ」とか、みんなが話している用語がわからなすぎて泣きたくなる毎日でした。

助けられたのは、上司の存在です。

当時の直属の上司は、カカクコムにいて一度起業したものの、うまくいかずに戻ってきた人でした。彼からは天才的なアドバイスをたくさんもらいました。さらに上の上司は「食べログ」を作った張本人でした。その上司からもサービスを作る上で重要なことを教えてもらいました。

あえなく失敗!!

なんとか1ヶ月半でサービスをリリースするところまで漕ぎ着けたのですが、結論から言うと失敗しました。サービス利用の継続率が良くなく、また広告収入のネットワークもなく、収益性も悪かった。

ピボットして別のサービスにすることも検討しました。口パク動画。今考えれば、TikTokと同じようなサービスでした。(こんなことを言ったらきりがありませんが、時代が違えば今頃、カカクコムを世界の名だたる動画企業にできていたかもしれません……。)

そんなわけでいろいろと試行錯誤をしましたが、事業は半年ほどで頓挫してしまいました。

先ほど「放置された」と言いましたが、カカクコムには本当に感謝しています。天才的な役員や上司は、事業開発のプロフェッショナルで、的確なアドバイスはもちろん、考え方やノウハウなど、今思えばめちゃくちゃいい勉強をさせてもらいました。

まわりでも新規事業が立ち上がっては消えていく様子を間近で見ることができ、「なぜこの事業がうまくいったのか?」「失敗した場合は何が問題だったのか?」といった成功と失敗のノウハウをストックできて、ものすごく貴重な財産になりました。

自分でゼロからやってみたい

その後もいろいろと事業提案をしたのですが、なかなか事業化に結びつけることはできませんでした。一方で事業の楽しさを知って「今度は本当にゼロから自分でやってみたい」という思いが大きくなっていきました。

僕はカカクコムを退社し、起業を決意します。

正直このときには、事業を考えたり立ち上げたりするのが楽しくて「お金持ちになる」という目標(?)はすでになくなっていました。

(……というより、お金のためであれば、確率的にも起業は割に合いません。役員とかのポジションでイケてるスタートアップを何社か渡り歩いて勝ち馬に乗るほうが、確率的には高いような気がします。)

一度事業をやる喜びを知ってしまった僕は「人びとの役に立つようなサービスをつくりたい!」という思考に変わっていきました。

「選択」の課題を解決できないか

起業して試してみたいアイデアがありました。

それは人びとの「選択」を変えるサービスです。

あるとき僕は、育毛シャンプーを探していました。激務のためか抜け毛が増えてきてたんです。そこでネットで検索するわけですが、出てくるのはメーカーの宣伝やアフィリエイト記事ばかり。どの情報を信じればいいのかわかりません。

そこでこう思ったんです。

「みんな何かを選ぶとき検索に頼るけど、それだとベストな選択ってできないよね?」

多くの人が何かを選ぶとき、ネットの検索に頼ります。でもその検索結果に満足している人は少ない。多くの人が「これ、アフィリエイトじゃないのかな?」「ステマじゃないのかな?」「本当に信頼できるのかな?」と疑いながら情報を探しています。

買い物に限らず、人生における「選択」というのは重要な行動。

なのに現状、最適な解決策がない。

「今後は"選択"がカギになってくるはずだ。ならば、選択の領域で飛びぬけるサービスを作ろう。買い物するとき、転職するとき、結婚するときなど、人が何かを選ぶときに使ってもらえるようなサービスを作ろう!」

そう思ったのです。

まずはマーケティングをおさえ、キャッシュを稼ぐ

「選択の課題を解決しよう」と意気込んだ僕ですが、はたしてどういうサービスがベストなのかわかっていませんでした。

そこでまずは「キャッシュを稼ごう」と考えました。

マーケティングをおさえて、キャッシュを生み出せれば、サービスを開発するための軍資金は確保できます。

「いずれは検索に代わるような革新的なサービスを作りたい。でも現状、みんなが検索を使っている以上、まずは検索結果を僕らが押さえにいく必要があるだろう」と考えたわけです。

そのためには、誰かが「おすすめ」を探すときに辿り着くサイトを作ればいい。つまり、みんなが「育毛シャンプー おすすめ」とか「冷蔵庫 おすすめ」「化粧水 おすすめ」と検索したときに上位に上がってくるサイトを作ればいいわけです。

世の中の「おすすめ」を押さえにいく

ただし、これはチャレンジングなことでした。

世の中にはコスメとか不動産とか「ジャンルに特化したサイト」は多くありました。ただ僕がやりたかったのは、ひとつのジャンルのサイトではありません。「おすすめ」というワードを獲りに行きたかったんです。

「おすすめ」といった「横串」で刺してうまくいっているサービスは、それこそ「価格.com」くらいしかありませんでした。価格.comは「価格」という横串で刺して、うまくいっているサービスです。

「冷蔵庫 価格」「パソコン 値段」という検索ワードで「価格.com」が上がってくるのと同じように、「冷蔵庫 おすすめ」「パソコン おすすめ」で上がってくるようなサイトを作りたい。

これが実現できれば最強だけど、果たしてうまくいくのかーー。

ここから1年ほど孤独でつらい日々が続くことになるのです。

100円のアイスコーヒーばかり飲んでいた

カカクコムでいろいろ学ばせてもらったとはいえ「社内での新規事業」と「起業」とでは苦労の度合いは雲泥の差でした。

これまでは経理、総務、人事などバックオフィスのサポートもありましたし、パソコンの支給もありました。困ったら声をかける人もまわりにたくさんいた。

そういったサポートがある中で事業を立ち上げるのに対して、すべて自分一人でやるのとではぜんぜん違ったのです。想定よりもかなり大変でした。

「オフィス」は近所のカフェでした。

100円のアイスコーヒーを出してくれるカフェが駅前にあったのですが、そこに朝8時に入って、夜8時まで居座って作業を続けました。ちょっと迷惑な客だったかもしれません。店員さんには完全に顔を覚えられていたと思います。(その節はありがとうございました!)

ただあまりにもそのカフェに通いすぎて、いつもアイスコーヒーでお腹がタプタプになっていたので、未だにそのアイスコーヒーを見ると「うっ」と思ってしまいます……。

質の高いコンテンツを作れば勝てるはず

さて、「選択の課題を解決したい」と考えた僕は、まずキャッシュを押さえるために「モノを紹介するメディア」を作ることにしました。

システム構築は友人のエンジニアが副業(無料!!)でやってくれました。

当初のサイト名は「LIFE SAVER」

「〇〇 おすすめ」と検索したときに、このサイトが上位にくればいいわけです。じゃあどうすれば検索上位を狙えるか?

僕はシンプルに「いいコンテンツを作る」ということに集中しました。

記事は業務委託の人にお願いして書いてもらったのですが、そのひとつひとつのクオリティーにとことんこだわったのです。

当時の記事作成というのは「納品して終わり」みたいな世界でした。でも僕は、いいコンテンツになるまで粘りました。ちゃんとフィードバックして、教育をして、優秀な方にはお歳暮を送ったりとかもして(笑)「いいコンテンツを作ろう」と思ってもらえるように動きました。

今思えば普通のことなのですが、当時それをやってるところは少なかったんです。

「全部書き直してください」といったことも平気で言っていました。

でも成長意欲のある人ほど喜んでくれました。「いつもフィードバックありがとうございます」なんて言われたりして。逆に言うと「書き直しなんてイヤだな」「納品してさっさとお金が欲しいな」みたいな人は自然と離れていきました。

たとえばペット保険の記事であれば「保険の毎月の額がどれくらいになるのか、ちゃんと調べてください」と伝えていました。ペットが15歳を超えると保険料が開示されていないことがあったんです。そういうときは「保険会社に電話して聞いてみてください」とフィードバックしていました。

適当に情報を集めてきて記事を作るのではなく、なるべく一次情報に近いところにアクセスして、信頼性の高い記事を作ろうとしていました。

弱気になった僕、カメラ教室を企てる

がんばって、いいコンテンツを作り続けていましたが、サイトは鳴かず飛ばずで死にそうでした。

アクセス数もずーっと地を這うように横ばい。10カ月くらいしてちょっと上がってきたものの、これじゃあまだまだという感じでした。

僕は弱気になりました。

(この先にちゃんと光はあるのか……やっぱり厳しいのか……。)

このとき実は、別の事業を検討したことがあります。それはカメラ教室。リアルのカメラ教室をやろうとしたんです。

なぜカメラ教室なのか? 理由もちゃんとありました。

まず、教室系のビジネスは「マンツーマン」だと儲かりません。1対1だとなかなかスケールできない。なのでまず「1対多」でできるかどうかがポイントです。カメラであれば、それはクリアできます。

あとは「生徒が継続するかどうか」もポイントです。その点、カメラというのは、感性の話になってくるから終わりがないわけです。「何かを学んで終わり」だと継続しないのですが、カメラには終わりがない。

あと、カメラ教室は「出会いの場」になるんです(笑)。

カメラ教室というのは30前後のカメラ好きが集まるのですが、いいマッチングの場になってるんです。婚活はしたくないけど、カメラ教室なら通える。クラスみんなで仲よくなって、なかなか辞めないらしいんです。「いま婚活してるんだよね」というのは恥ずかしくて友だちに言えない人でも「いまカメラ習ってるんだよね」なら言える。

そういうわけでカメラ教室をやろうかなと思ったんです。

先生も集めて、契約の内容も詰めて、ランディングページまで作って、テストまでして。「さあ、そろそろ告知を始めようか」という、まさにそのときでした。

……地を這うようなアクセス数だった「モノを紹介するメディア」のアクセス数がポッと上がってきたんです。

(あ、上がってきた……。)

光が見えた瞬間でした。

SEOは成果が出るまでタイムラグがあります。なかなか検索上位に上がってこなくて、違う事業も検討していた中で、ほんとうに事業化一歩手前で成果が出てきたわけです。

あと1カ月成果が出るのが遅かったら、普通にカメラ教室が始まってたかもしれません。

半年間ほどは「このサイト、ほんとに誰か見てるの?」という感じでキツい毎日が続きました。100円のアイスコーヒーをすすりながら。胃がタプタプになりながら。仮説を立てては検証を繰り返し、一歩一歩進めてきた。

1年ほど経過して、ようやく光が見えたのです。

あの「精神と時の部屋」のような毎日を経て、僕はパワーアップできたのだと思います。

「お金持ち」を目指していた僕は今……

2016年に一人で始めた「mybest」は、2022年11月現在、月間ユニークユーザー数3500万人。日本人の約4人に1人に使ってもらえるサービスにまで成長しました。さらに世界展開も進め、現在8つの国と地域、海外だけで月間1000万のユーザーがいます。

家電やコスメ、転職エージェントや格安SIM、保険まで……あらゆるモノやサービスを比較・検証し、みんなの「選択」をサポートするサービスとして使ってもらえるようになりました。

社員数も200人を超え、会社も順調に成長しています。

とりあえず「お金持ち」を目指して社会人になった僕ですが、今ではお金のことを考えることはほとんどありません。頭の中の90%以上は「ユーザー体験を上げるためにどうしたらいいか?」ということ。それくらい事業をやるのが面白いし、ユーザーのことを考えるのが面白いんです。

考え方が変わったのは、カカクコムでの経験です。

やっぱりインターネットサービスというのはダイナミズムがすごいんです。作って5年とか10年で世界中の人が使うサービスが生まれたりもする。自分たちのサービスでユーザーの生活が豊かになる。世界がガラッと変わる。このダイナミックさに魅了されたんです。

現状をお話しすると「順風満帆ですね」と言われたりもするのですが、現在の「mybest」は最終形ではありません。今のサイトの形はあくまでマーケティングをおさえ、キャッシュを生み出すためのひとつの手段。本当に「選択」の世界に革命を起こすプロダクトはまだできていません。

ここからが本番です。

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