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「独学し放題」の時代──深掘りに必要な「探究心」を鍛える

前回note(↓)では「好奇心」の重要性をお伝えしましたが、実は「好奇心」だけでは興味関心を持続させたり、深掘りすることは難しいと私は考えています。

ざっくりとしたイメージをお伝えすると、以下に再掲する「好奇心」を鍛える3つのSTEPは、興味関心を「広げる」ためのアクションになります。

STEP 1:選り好みしない
STEP 2:知識をかじる
STEP 3:知ったかぶる

ただし、前回「さまざまな領域の『テーマ』や知見に触れるために、大切なポイントは100%の習得を目指さないこと」と書いたように、好奇心だけでは、興味関心をもったテーマの学び、習得するのに十分ではありません。

そこで登場するのが「探究心」です。

「好奇心」で興味関心の幅、テーマを広げて、「探究心」でもって対象テーマを掘り下げることで、実戦に耐えうる知識、スキルが身についていくのではないでしょうか。

私たちは「独学し放題」の時代を生きている

実は、いまほど「探究心」をもちながら、知識やスキルを身に付けるのが容易な時代はありません。「独学」のための手段が多様化し、誰でも簡単に、場合によっては無料で学ぶことができるようになったからです。

たとえば、手軽にアクセスできる「動画」「アプリ」

極端な例かもしれませんが、下積み時代を経ずに「寿司屋の大将」になった人が登場しているそうです。

あるいは将棋のプロ。これまで通過するのが当然だった「奨励会」を経験せずに、プロになる棋士が誕生したそうです。小山怜央四段は「プロになれたのはAIの力が大きい」と述べていますが、「動画」や「アプリ」、「AI」といったテクノロジーの力が後押ししているのは間違いありません。

いまでは世界中で活用されている「MOOC」(大規模公開オンライン講座)は日経新聞の記事によると、「2020年末時点で世界中の950大学が提供する約1万6300のMOOC(中国を除く)が、1億6000万人以上に利用されている」そうです。

十数年ぶりのゴルフを続けられている理由

卑近な例で恐縮ですが、実は、昨年くらいからゴルフを再開しました。
ゴルフにハマったのはこれが初めてではないのですが、十数年ぶりにプレーして驚いたことがあります。

それは、ゴルフ周辺機器の進化です。

デジタル地図というテクノロジー分野に携わっていることもあり、私はゴルフクラブよりも、ガジェットのほうに興味があるのですが、一番びっくりしたのは、弾道測定器の機能性です。私が購入したのは、ガーミンのポータブル弾道測定器。決して安くはないのですが、価格に見合った機能が実装されています。

ポータブル弾道測定器・ゴルフシミュレーター「APPROACH R10

たとえば、「推定飛距離」はもちろん、「ヘッドスピード」や「スピン量」、「スマッシュファクター」「クラブパス」「アタックアングル」等、さまざまな数値を計測することが可能です。

かつての私はといえば、上手な人たちが教えてくれる内容を自分のものにするのに四苦八苦していました。しかし、いまは弾道測定器や、自分のスイングを動画で撮影して数値化してくれるアプリがあるため、上達するスピードが格段に上がったと感じることができます。

ここでは、動画やアプリといった「独学ツール」を使ってゴルフの練習をする利点を3つご紹介します。

1つ目は、自分一人で好きな時間に学ぶことができること。もちろん、ゴルフスクールで教えてもらうメリットはたくさんあることは十分承知しています。ただ、私の場合、決まった時間に予約を入れることが難しく、独学ツールはゴルフ上達にとって欠かせないアイテムです。

2つ目は、繰り返し「映像」を確認できること。スポーツはなんでもそうだと思いますが、言葉ではわかっていても、実際に身体がついてこないとよい結果を出すことはできません。自分のフォームを映像で確認することは、ある種の「メタ認知」につながり、イメージを身体的な動きにつなげやすくなると感じています。

3つ目は、「数値化」。サッカーのスタッツ、野球のセイバーメトリクス等からもわかるように、「数値」で表現できれば、評価したり、分析したり、改善につなげることが可能になります。

ちなみに、前回は「フィルターバブル」の弊害についてお話ししましたが、「探究心」をもちながら独学する際、「フィルターバブル」は大歓迎です。実際、私のYouTubeの画面は「ゴルフ」関連動画であふれかえっています……。

以上、独学のススメでした。

「地図」も動画で学べます!

前回の「好奇心」に続き、今回は「探究心」および「独学」についてお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか。

最後に少しPRさせてください。自分の世界観を反映させたり、さまざまなデータを載せて可視化するのに便利な「地図」の独学に役立つマップボックス・ジャパンの「YouTubeチャンネル」をご紹介します。一見難しそうですが、使い方さえマスターしてしまえば楽しく使いこなせます。

【テクニカルウェビナー#1】Mapbox GL JS入門編

「Mapbox GL JS」はWeb上でデジタル地図を作成し表示するためのJavaScriptライブラリです。カスタマイズ可能な地図を作成したり、Webアプリケーションに組み込む基本的な使い方をハンズオン形式で説明するウェビナーです。

【テクニカルウェビナー#2】Mapbox Studioの基本的な使い方

「Mapbox Studio」は地図を編集できる地図デザインツールです。ブラウザで直感的にカスタム地図を作成し、地図スタイルの編集やデータを地図上に重ねて可視化する方法に関するウェビナーです。

これまでも私のXでたびたび紹介しているように、日本中、世界中にはすばらしい地図製作者がたくさんいます。ぜひフォローして参考にしてみてください。

にゃんこそばさん(@ShinagawaJP)
https://twitter.com/ShinagawaJP

地図とかデザインとかさん(@chizutodesign)
https://twitter.com/chizutodesign

はにしなさん(@hanishina)
https://twitter.com/hanishina

公園の鉄棒さん(@pull_up_bar)
https://twitter.com/pull_up_bar

Mapbox Japanアンバサダーの草薙昭彦さん(@nagix)
https://twitter.com/nagix

2024年も、マップボックス・ジャパンは、地図開発プラットフォームとして「美しい地図、新しい地図、面白い地図」づくりに貢献してまいります。地図づくりに興味のある方は、ぜひ、チャンネル登録をお願いします!

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