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モチベーションの源は

現在、カナダのボックス(インドア)ラクロスリーグにてプレーしています。ボックスリーグ最高峰であるNLLのマイナーリーグにあたる、アリーナラクロスリーグというものです。

ラクロスが国技であるカナダで幼少期からプレーし続け、トッププロを目指す選手が集うリーグなので、レベルも相応に高く、毎週のようにチームからカットされる選手が出るくらいです。こういうヒリヒリするハイレベルな環境を求めてここに来たので、理想の状態ではあります。上手くなっている実感も伴い、ラクロス的には最高です。

ただ、4月にはもう27歳になります。「結婚」といった人生のビッグステージを迎える友人もまわりにちらほら出て来ましたし、安定した収入、一般的に想像される「キャリア」を犠牲にしてここにいるので、自身の現状については否応無く考えさせられます。いつまでこの生活を続けるのか、何があったらこの挑戦に踏ん切りをつけるのか、「セカンドキャリア」はどうするのか、などをぼんやりと考えるわけです。

もちろんそれらへの答えなんて出ていませんが、少し視点を変えて。改めて色んなことを犠牲にし、こんなことを悩んでまで、なぜここにいるのか。

以前にも似たテーマを書きましたが、迷ったらこの問いに戻らなければならないので改めて。何をしたくてここにいるのか、についてです。

現在の目標はラクロスリーグ最高峰NLL、PLLの試合に出ることです。幼少期の夢とも、高校時代の目標とも、ラクロスを始めた大学入学時の目標とも、もちろん異なります。もともと目指していた目標でもありませんし、日本人未踏の領域なのでかなりハードルは高いです。ただ、不可能ではないと思いますし、今は非常にワクワクする目標です。

では仮に、NLL、 PLLの試合に出ることができたら、そこで目標達成、晴れて日本で「安定」した生活を送るのでしょうか?

ちょっと想像してみましたが、おそらくそうはしないでしょう。そこまで行ったら次は試合に出続けること、そして主力選手になることを目指すでしょう。よくよく考えると、崇高な目的があってのものではなく、最終目的地があってここにいるわけではないようです。ではどこまで行ったら終わるのか、一区切りつけるのか。

結論から言うと、終わらないのでしょう。もちろんいつかは肉体的、精神的限界が来ますし、レベルの限界を感じる時が来ます。ただそれまでは続けるような気がしますし、新しい景色が見える度に目標は更新されていくのでしょう。

なぜか。それは結局、「より上のレベルにいきたい」と言う単純で強烈な想いが根本にあるからです。

様々な動機があるものの、考えてみると、結局はここに落ち着くのです。本気でやったら、全てを懸けたら、どこまでいけるのか、どんなすごい人たちと闘えるのか。とんでもない魅力に溢れたラクロスの世界でいけるところまでいってみたい。そんな少年のような、無邪気な向上心が全ての源になっています。

英語では"Live up to your potential"という表現がありますが、まさにそんなイメージです。自分の限界はどこなのか、ポテンシャルを活かし切ったらどこまでいけるのか。そんなワクワクする問いを追い求め続ける。最終的にはこれでしかありません。


なんだか「中二病」っぽい感じになってしまいましたが、アスリートなんてみんなこんな感じでしょ?

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