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溜池随想録

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コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)時代に書いたソフトウェアに関するエッセイです。
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#スクラム

溜池随想録 #14 「スクラム(Scrum)の概要」 (2010年7月)

溜池随想録 #14 「スクラム(Scrum)の概要」 (2010年7月)

スクラムの原点

 スクラム(Scrum)は、アジャイルソフトウェア開発の様々な手法の中で最もよく使われている手法である。米VersionOne社が2009年7月から11月にかけて実施した調査によれば、スクラムを使っていると答えた回答者が50%、スクラムとXPの組合せを使っていると答えた回答者が24%を占めている(図1参照)。<図1>
 このスクラムの語源は、ラグビーのスクラムであり、その原点は野

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溜池随想録 #11 「アジャイルソフトウェア開発」 (2010年4月)

溜池随想録 #11 「アジャイルソフトウェア開発」 (2010年4月)

アジャイルソフトウェア開発とは何か

 一般的に、アジャイルソフトウェア開発とは、1~3週間程度で反復(イテレーション)を繰り返すソフトウェア開発手法の総称である。XP(エクストリーム・プログラミング)やスクラムが有名である。

 反復するという点で、前回取り上げたスパイラル・モデルなどの「反復型開発プロセス」と同じであるが、根本的に異なるのは、かなり短期間で反復を繰り返す点と、計画より変化への対

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