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【自己紹介】税理士としての開業に至った経緯

はじめまして。福岡県の福岡市早良区で税理士事務所を開業している武本道と申します!現時点(2022年8月現在)で開業して2年半ほどです。

事務所としてのホームページは持っており、ブログ記事も更新しているのですが、ホームページでは主に税務関係の記事を自分の備忘・勉強の意味も込めて書いており、それとは方向性の違う発信をしようかと思ってnoteをはじめてみました。

開業税理士としての、開業してうまくいった/うまくいかなかったこと、役に立った/役に立たなかったツールなど、気まぐれにこれから発信していこうかと考えています。

それに先立って、まずは私が税理士としての開業に至った経緯から。

簿記との出会い

私が最初に簿記に触れたのは、大学1年生の19歳のとき。めちゃくちゃ頑張って大学受験の勉強をしたのに、志望大学に受かってからは燃え尽き症候群のように何もやる気が無くなり、勉強も全然せず。。

「こんなんじゃダメだなぁ」と思って何か勉強しようと思い何気ない気持ちで始めたのが簿記2級の勉強でした。

入学したのは経済学部だったので、簿記や会計の講義も少なからずあり、今後の単位取得に役に立つかな~という気持ちと、就職活動にも役に立つと言われていることから、軽い気持ちで勉強を始めたのです。

LECのテキストを数冊買いこんで独学で勉強。受験してみたところ、運のよいことに一発で、しかも100点満点で合格することができました。

「これは自分は簿記・会計のセンスがあるのではないか…?」

そう思った私は、簿記1級にもチャレンジしてみようと思い、これも独学で勉強し受験。これにも一発合格したら、会計士試験にもチャレンジしようかと考えていました。

しかし、そう思い通りにいくこともなく。その年は合格率が3.5%という悲惨な回だったこともありますが、簿記1級はあえなく撃沈しました。

「まぁ、そんなもんか。」と気持ちを切り替え、簿記の勉強からは離れて大学生活を過ごし、新卒時の就職でも経理・財務職には興味があって応募はしていたのですが、そこまで強い気持ちがあるわけでもなく。結局はシステムエンジニア職として新卒就職することになりました。

新卒就職後

システムエンジニア職として入社した新卒の会社。詳細は省略ですが、色々と思うところがあり、結果的には1年半ほどで退職しました。

退職してからは、新卒時にも興味のあった「経理・財務職」にシフトチェンジして就職活動しようと動いていたのですが、そのときに友人から「若いんだから、次の職場を焦って決めるよりも、もっとじっくり自分の人生を考えてもいいんじゃないの?」とアドバイスをもらいました。

それもそうだな、と。
自分のチャレンジしたいことは何か?

そう考えたときに思いついたのが、大学時代にちょっと考えていた「会計士試験にチャレンジすること」でした。

会計士を取得すれば、
・サラリーマンとして働いていくにしても有効な武器になる
・開業だってできる

ということで、どういう方向に人生が進むとしても自分の人生が有利になるだろうと思って、無職&一人暮らしの状態ですがチャレンジしてみようと決意しました。

無職&一人暮らしでの勉強専念期間

この勉強専念期間は半年程度ではありますが、無職&一人暮らしなので、すごい勢いでお金が無くなっていきました。

とりあえず1年ほど働かずに暮らしていける程度の貯金はあったので、この半年で必死で勉強してとりあえず短答式(一次試験)を受験し、突破できたら借金でもなんでもして生活資金を工面し二次試験にチャレンジしようという、かなり無謀な計画でした。

半年ほどの短期間ではありますが、1日も休まず1,500時間ほど勉強して短答式を受験した結果、あえなく撃沈。

お金が尽きつつあったので、もう勉強に専念することはできません。会計士試験勉強の余熱で受かった簿記1級を引っ提げて就職活動を再開し、何とか一般企業の経理職の内定を得ることができました。

経理職として就職後

経理として働きだしてからしばらくはバタバタとしていましたが、ある程度働いて落ち着いてくると、

「会計士試験に再チャレンジするのは働きながらでは無謀だが、勉強してきた知識を生かして税理士試験にチャレンジするのも良いのでは?税理士試験なら、働きながらでも毎年1科目に合格し、5ヵ年計画でいけるのでは?」

という考えに至りました。

しかし結果としては、そんなに順調にいくわけもなく。6年かけて何とか3科目に受かったレベルです。

ただこの間、会社員として働いているうちに「一度独立開業して、自分の裁量で、自分の思うように働いてみたい」という気持ちが年を重ねるにつれて強くなります。

税理士はまさに開業しやすい資格ということもあるので、「確実に資格取得するために大学院に行って2科目免除を受けよう、資格取得したら早々に独立開業しよう」と決意するに至りました。

税理士事務所スタッフとして就職後

経理経験だけでは、一般的な税理士事務所の業務の流れなどが全く想像できません。

ということで、将来の開業に向けて、一般企業の経理職から税理士事務所に転職し、修業をすることにしました。

転職により年収は半分未満になりました。一方で勤務時間や、定時外での勉強時間、その他ストレスはかなり増えることに。悲惨です。

「本当にこの方向性でよかったのか…?」と後悔することもありました。「やっぱり経理職に戻りたい」と思ったことも何回もありました。

今思い返しても、この時期には戻りたくないですね。。戻るなら経理職のときに戻りたいです。

開業してから

税理士事務所での修業期間中に大学院は無事修了し、国税庁への論文提出も終えました。その後、税理士法人への転職もしたのですが、その期間中に税理士登録も完了したので、登録後は早々に退職し、開業に至ったという流れです。

開業したのは2020年4月、コロナが最初に流行りだした頃ですね…

開業してからは5年くらいは生活に困ることを覚悟していて、それでも食っていけるように蓄財したうえで開業したのですが、色々な人に助けて頂いたおかげで、思ったよりも早い段階で生活できる程度の売上は確保できるようになりました。

開業以来、忙しすぎる時期もあったり、会社員だったころには経験しなかったような種類のストレスもありますが、それでも今のところは当初の独立開業の目的だった「自分の裁量で、自分の思うように働いてみたい」は概ね達成できているように思います。

なので、開業したことに後悔はありません。開業して良かったと思いますし、そう思えるように今後も努力を続けるしかないですね。


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