あの人気ラーメンに僕の幸せを預けない。
多くの人が選ぶから僕にも合うわけじゃない。
その当たり前をものにするのに、ずいぶん時間をかけている。
町で人気のラーメン屋さんがある。いつも行列。きっと美味しいんだろう。気になる。
ついに行ってみた。基本のラーメンを注文。運ばれてきてスープを一口。
うん、醤油ベースが美味しい。
お客さんは次々来る。チャーハンも餃子もよく出る。
僕も頼めば良かったかも。店内は中華油の香り。
なるほど人気を実感する。でも僕はこの一回きりかなあ。なんてことがあった。
それで冒頭の言葉その1。人気だから僕にも合うとは限らない。
これ、幸せと同じだ。
「本当にそれをやりたいのか」という決め方がある。
やりたいことをやる人生。自分の心に正直に。
なるほど、と数年やってみた。でも最近しっくりこない。
やりたいってどういうことだろう、本当にやりたいって言えるのか。
僕の気持ちは何だろうって、結局ぐるぐるする。
「真面目すぎるほど真面目」と中学の先生談。そんなこと言われても。
この決め方は僕にとってあのお店のラーメンだった。
多くの人が使っているから僕にも合うわけじゃない。
そういえばラーメンは塩バター派だし、
そもそもラーメンあんまり食べないし。
いつでも気にかかるのは
内向きには、人生の納得感が高まるか。
外向きには、品のない振る舞いになっていないか。
なら幸せの決め方はこれなのだろう。どうしようもなく、これが僕の人生。
こうすると良いよって誰かの言葉と距離をとる。それがすごく人気でも。
自分の幸せを預けない。
長い時間をかけて、その当たり前に馴染んできた。
これが冒頭の言葉その2。
人生はフルーツ。
僕が僕として熟すのに必要な時間。
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毎日の日記も続けて3年になりました。
暮らしのできごと、考えたこと思ったこと、こう考えれば良いかも…
それを暮らしのエッセイとして連載したい。
そう思うようになりました。
日々の中に、自分の中に、こんなにもたくさん感じられるものがある。
僕らの日々こそ、それだけですごいのです。
なるべく感じきりたくて、日記を書いています。
大したことなくて、わざわざ話すほどでもなくて、SNSにも載らなくて、
仕事や新しい取り組みの眩しさに負けがちだけど、本当は話したいこと。
自分しか自分のすべてを知らない孤独。
それを交わせたら、とずっと思っています。
返信しなくて良い交換日記のような、いっしょにいるから言える独り言のような。
人には言えるけど自分にはかけてあげられない優しい言葉のような。
今週の日記から一つとりあげて書く週刊エッセイ。まずnoteに書いてみます。
よければお付き合いくださいませ。
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