『魔王城でおやすみ』レビュー~年1でTvh(テレビ北海道)が良作アニメ引き当てて来たので。~
といふことで今季は観てはいるけど、アニメの
2TOPがかなりピーキーなので、癒やしという
なら、今季年1でTvh(テレビ北海道)が良作アニメ
引き当てて来たからこちらをまずレビューしようかと。
(一応オンエアされた4話まではベースとして観ました)
まあTvhといえば「らっぴぃ」という特級呪物の話
以来かとは思いますが(まあラッコモデルのあのキャラ
自体は嫌いではなかったんじゃが)。
一応本放送オンエアは2020年の第4クール(秋)。
Tvh(テレビ北海道)では初放送になる。
まあ「ノンレム睡眠レム睡眠」の呪文が入ったこのOPは
クセになるので、これでも聞きつつ読んでみて下さいな。
https://www.uta-net.com/song/292786/
診断の私的ポイントは市原体制で一番納得の行くサンデー連載作品にして、流石と言わざるを得ない俺達の動画工房なアニメ化。
原作●熊之股鍵次(小学館「週刊少年サンデー」連載)
原作協力●市原武法、萩原啓佑、遠山夕貴
本来のボリューム層を喪って反省からスタートした
(で、あだち充と語りながら横山裕二を「ツール・ド・
本屋さん」の頃からコキ使っている)「サンデー」と
差し違える覚悟の市原武法体制だからこそ、このアニメ化
になったのは軌跡が観えるから素直に評価したいかと。
https://websunday.net/work/726/
https://mantan-web.jp/article/20150818dog00m200046000c.html
https://news.yahoo.co.jp/byline/kawamurameikou/20210320-00228375
https://news.yahoo.co.jp/articles/485187e49fb820aa56a3016d0c8b3e99dcc71d20
なものだから「士道不覚悟なのにオスキニーをかます」
仕草をしゃなりする連中はこの作品に関しては「御法度」で
斬り捨てた方がいいと判断。安易に「ガンガンやGファン
タジーでやるような作品」とかぬかす連中にはいまさら飽きた
ので、漏れなく観方が浅い、と斬り伏せるのが定石にはなると。
監督●山﨑みつえ
副監督●野呂純恵
音響監督■山﨑みつえ
音楽■橋本由香利
音響効果■白石唯果(いいな)
録音調整■早野利宏
録音助手■篠原茉莉
音響制作担当■濱 亮平
監督は今回音響監督まで握った『月刊少女野崎くん』監督の
山﨑みつえ。が為にプレスコ収録までかましたあたりが流石の
強みではあった(まあこの御時世も多少は関係しているし、
プレスコ収録は『月刊少女野崎くん』もそうだったので)。
だからその分音響方面に割かれている人数が多く、ちゃんと
監督兼音響監督の元に一元化する体制は取られていはるなと。
劇中音楽もしっかり橋本由香利なんで(つるぺたED画像の
初見でコーヒーを盛大に吹いたあと自曲解説のツイートしてた
橋本由香利なんで)そこにも安心感がある。
一方やはり重要な点としては、
キャスティングマネージャー■谷村誠(プロ・フィット(当時))
ではあるので、アイムとプロ・フィット(当時)の
声優は多め(もとより谷村はアイムmg時代松岡禎丞やこの作品ナレ
の担当だったから、それは必然)。プロ・フィット末期の仕事と
してはいいメンツを揃えられた感じはあるかと。
(2022年3月でプロ・フィットは解散し、多くのメンバーは
岡本信彦が設立したラクーン・ドッグに2022年4月から在籍、
となった、って事情はその後ラクーン・ドッグとステイラックの
声優ばかり出ているコミックドラマ制作&トーク番組「浪川岡本の
ボイコミラボ」(BSjapanext)を追っかけて観ていればわかること)
あくましゅうどうし◆石川界人(プロ・フィット(当時))
→[ステイラック](2022.02-)
やしき手下ゴブリン◆高橋伸也(プロ・フィット)→
(ラクーンドッグ)(2022.04-)
フランケンゾンビ、おばけふろしき◆相馬康一(プロ・フィット)
→(ラクーンドッグ)(2022.04-)
ふたくびドラゴン◆小林康介(プロ・フィット)→
(ラクーンドッグ)(2022.04-)
なので独特のグルーヴ感はあるので、水瀬いのりの
声質と生来の性格の悪さが存分に発揮できる
形を取れているアニメ化の理想形に辿り着いてあるの
ではないかと。
(コマネタやお約束も通りやすい形にしているから、
やれごちうさだ名探偵コナンだというところも
消化出来ているんかと)
スヤリス姫(オーロラ・栖夜・リース・カイミーン)、
でびあくま◆水瀬いのり[ac1]
ネオ=アルラウネ◆大原さやか[俳協]
ネコスタンプ◆新井里美[新井声作所]
と笑いの太刀持ちと露払いはしっかりいるわけですし。
レッドシベリアン・改◆小林親弘{円企画}
ネオ=アルラウネ◆大原さやか[俳協]
かえんどくりゅう◆黒田崇矢[ac1]
ハデス◆谷山紀章[賢プロ]
ポセイドン◆大塚剛央[アイム]
はりとげマジロ◆小山力也{俳優座}
ミノタウロス◆山根雅史[アイム]
シザーマジシャン◆諏訪部順一[俳協]
アラージフ◆佐倉綾音(アイム)
と振り回される個性的なキャラも役者が揃っている。
スタッフ的にはここが的確。
公式サイト制作●福田 寛(カラコール)
元読売新聞の(福)で、サイト制作にジョブチェンジ
した人はこっちでしたっけ。
ここまで拾って来たコメントの中で一番膝を打った
コメントはこれかな。
ところどころが破綻しまくりだけど妙に纏まっている
コメディはそくそくと身体に浸み込んでくるもの
なので、多分にノンストレス(まあその分ストレスは
振り回されるキャラが被ってくれるので)。
いのりんの悪魔的な笑いが谺(こだま)してから
「おーやーすーみー」と入って来るEDもしっかり
ORESAMAで隙がない。
まあこの夏の癒やし成分は大体これで摂取して乗り切ろう、
とは思っていますが、ようやく「週刊少年サンデー」も
こうした作品をゼロイチで送り出せるようになったんだ、
を感じさせる『魔王城でおやすみ』、レビューでした。