大切な人のこと
さあ今日は何を書こうかな、と思ったのですが、
私の大切な人について書きますね。
私は今はうつ病で療養していますけど、
以前からマイナス思考で、希死念慮もあって、結構うつになる傾向の強い人間だったんです。
昨年なんかは特に辛かった。
とても小さいことなのだけど、大学入学を機にやろうと決めていた、夢というか小さな目標を達成することができなくて落ち込んでいて
きっと頑張ればできなくもなかっただろって、自分を責める気持ちは今でもあるんだけど
それでもそれができなかった自分を責め続けていました。
違うことをして気を紛らわしても全然ダメで
情緒不安定で周りにいる人をたくさん傷つけました。
その結果、一番大事にしてた人が私の元から去っていきました。
恋人です。
その時は、私自身自分が悪いことは重々承知だったので
こう、するりと手から抜けていくように
あまり空気抵抗のない別れ方をしたんですよね、たしか。
でも、いなくなってしまったことに対する喪失感は強烈で、
その痛みによってやっと自分が甘えていたんだってことに気づきました。
つらさで呆然としながらも、私は
なにか漠然と大きなものが見たい・・・
と思い、次の瞬間にはグランドキャニオン行きのチケットを取っていたのでした。
ラスベガスからワゴン車でグランドキャニオン一周という
中国の旅行会社の格安ツアー。
乗客は15人程度。メキシコ系の家族と、北欧系っぽい親子と、韓国人カップル、そして中国人客数人。
日本人で、しかも一人で参加しているのは、私だけでした。
心細かったけれど、運転手さんが気を利かせて私を助手席(一人席)に乗せてくれ、道中は快適でした。
そして、その時の私の日記がこれ。
LasVegas旅行2日目、Grand Canyon1日目。
グランドキャニオン、来て本当に良かった。
遥か遠くまで続く岩山、ラスベガスに来てからずっと思っているけど、何もかもがデカい。建物も、山も、人の態度までデカい。
いろいろバカバカしくなってくる。それくらい、グランドキャニオンの周りには何もない。気が遠くなるくらいまっすぐに続く道、私の悩みなんて本当にちっぽけ。
命知らずの青年たちが、柵をくぐっているのを見て、私も勇気を出して柵の外に出て、崖を下った。風が強くて飛ばされるか不安だった。でも勇気を出して行った先で見た景色は最高だった。
苦しさが、1日1回必ず襲ってくる。その度に、奥歯を食いしばって耐える。つらい。でもずっとは続かないって思う。それで波が去ってく時もある。
あの人は私に色んな素敵なことをもたらしてくれた。
よかった。ありがとう。
自分にとって本当に大切な人だったから
自分のもとから去って行ったとしても、それすら自分にとっていいことだったんだと
素直に感じられていたんだと思います。
極限まで辛い状況に追い込まれたら、
人間こうして前を向ける時もあるんだなとも思いました。笑
今回も病気になって、恋人はもちろん、家族や、友人や、色んな人に迷惑をかけました。
それでもそばにいてくれる彼らに、感謝の気持ちを忘れずにいたいなと思うんです。忘れがちだけど。
そしてこの話のオチは、そうして去って行った恋人が数ヶ月後また私のもとに戻って来てくれるということなんですが。笑
だから、諦めず前向きに進んでいれば、きっといいことがあるはずなんです。
すぐに結果が出なかったとしても、続けていれば、きっと
ながーい目で見て、明日もゆっくりやっていきます
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