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day8 寝かしつけタイムのマッサージ

子どもの頃、私は寝るのが怖かった。
一人で眠れずに親の布団に潜り込んだり
未就学児の頃は、ぬいぐるみたちを布団の周りに置いて
「結界」を作って自分を守ったりしていた。

大人になって、本を読んだら
寝るのは仮死状態になるということ、怖いのは当然だと書いてあり
我が意を得たり!と思ったものだ。

ということで、息子の寝かしつけはものすごく大切にしている。
赤ちゃんの時は授乳で、幼児期は必ず絵本を読み聞かせ、寝付くまで側にいた。

小学校に入ってからは、絵本は長い読み物になった。
一時期、私の創作物語を好んでせがむようになり、息子が主人公の話をいくつも作った。

3年生くらいからは伝記の読み聞かせになったが、戦国武将の戦の臨場感あふれるシーンの後に、よく寝れるなぁと驚いた。
今は本は読める日だけになったが、マッサージをして寝かしつけている。

マッサージは、背中にオイルをつけてするのだが、これは息子が不登校後に学校に通い始めた頃からスタートし、もう3年ほどになる。

ちょうどその頃、私はヨガに通っていて、キネシオロジーを取り入れたレッスンに参加した。
体と心は繋がっていること、体をほぐすことで心に良い作用があることなどを教えてもらい
ヨガのポーズやマッサージとともに実践した。
たとえば、肩甲骨をほぐすことは「無気力」への作用があるらしい。
当時の息子の強い不安やエネルギー不足にもアプローチできるかも!とヒントをもらった。

当時すでに2年生だったが、赤ちゃんの頃から、よくベビーマッサージをしていて
マッサージ大好きに育ったので、すんなり取り入れることができた。

3年続けてみて、正直に言うととても大変だ。
息子はマッサージがないと眠れない体になってしまった(私がした)ので、やめるタイミングが見つからない。

ただ、この習慣に効果を感じている。
まず、病気をほとんどしない。
もともとしない方だったが、ちょっと体調が悪そうでも長引かない。

また、特に日本人は、年齢が上がると体に触れる機会が減る。
他人にだけじゃなく、自分自身に触れることに抵抗がある人も多い。
だが、マッサージという形で体に触れ、体を労ることは、その人自身を大切にしているメッセージになる。
将来も、自分自身の体に目を向けたり、労ったりできるようになればいいなと思う。

また、体に触れると、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが分泌される。
そのためか、私自身も癒され、息子への愛しさが増すのを感じる。
毎晩「大切だよ」と言いながら、幸せそうに眠る息子を見ることは、私にとっても幸せな寝付きになる。

この10年以上、毎日やっている寝かしつけ。
いつまで続くかは分からないけれど、残された親子の触れ合いの時間を大切にしたい。
息子が、自分が大切に育てられた記憶として、いつか温かく思い出してくれたらいいなと思う。

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