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生きづらい人が海外に出るのは「リセット癖」があるから?

わたしが海外に11年住み、たくさんの在住の日本人に出会ってきた中で感じることの一つに、家庭環境に問題がある人が多い、ということです。

証明するとなると、わたしは精神科医でもないし何かしらの分析する人でもデータを取った訳でもないので、わたし自身がたくさんの人と話して実際に聞いて、なんとなくそうなのかなと思ったことでしかないのですが。だとしても、わたしはわたし自身をエンパスでアダルトチルドレンだと思っており、だからこそ感じる同じもの、行動や言動から見えるもの、感じるものがあり、そこはあながち間違いではないんじゃないかなと思います。

「こうあるべき」が強い日本で、感受性が強かったり繊細で敏感な人は生きづらいのは確かなこと。もう一歩深いところを言えば、家庭環境が良くなかった人が成長する過程で、いろんな事に対してセンシティブに、且つ、懐疑的、否定的、天邪鬼で頑固に、本人が希望しないにも関わらず、自分が生まれた日本って生きづらいなと思ってしまうのです。

エンパス/HSPやアダルトチルドレンに良く見られる傾向の一つとして「リセット癖」があると思うのですが、まさに今まで自分が生きてきた日本を切り捨てて海外に移住する事がリセットになるからなのではないかと思います。


わたし自身はどちらかというと「日本には帰るつもりだったけれど、一度海外に出てしまって帰るのが怖くなった」のですが、それも「海外に行ったくせに英語できないじゃん」と思われるのが怖いとか、元々居た場所に安心して戻れる保証がなく切り捨ててこちらで踏ん張ってきたので、根本は一緒なのかなと思います。

だからと言って、わざわざそんな大それたリセットなんてしなくてもいいんじゃないかと思うでしょう。

本当にそうです。笑

手に職があって、英語ができなくとも海外でもそのスキルを活かして仕事ができるのであればあまり苦労はないかもしれません。しかし、わたしのように事務職、または一般企業で働いてきた人ともいいますか、そのような人は余計に苦労します。むしろ日本にいる方が楽なのかもしれない。

手に職がない人は、英語ができてなんぼです。ライバルはカナダ人。同じ土俵で戦わないといけないのですが、そもそも同じ土俵なんて無理なんです。一般職に就くのは、海外のカレッジや大学を出た人ですら難しいのです。ほとんどの人はレストランやカフェなどの飲食業や小売店での接客、もしくは学校を出た人はホテル/観光業へ従事しますが、いずれも接客業です。

わたしのように、日本で一般企業で働いていた人は、なんでわたしレストランで働いてるんだろう?と思うはずなのです。アラサーで、日本で働いてからワーホリに来ている子もそう思うことが多いはずです。

スキルがあるのに、学生のアルバイトのような仕事にしか就けない。しかも慣れない仕事で大変だし年下の子にバカにされるし。
飲食店を見下しているのではありません、事務職にいた人間って接客が苦手なだけ。飲食業の方が事務職に興味がないのと同じです。

時には、お客さんに「あなたなんでこんなところで働いてるの?英語もできるし賢そうなのに」と言われることもありました。

これが現実です。

それでも生きるために働かないといけないのです。
「いつか必ずカナダ人を見返してやる」と執念を持って生きている子もいました。今までスーツを着て立派に働いてきたのに、カナダに来てからは奴隷のように扱われ、何をしても報われない時期が長ければ長いほどその傾向が強くなります。

結構話が逸れてしまいましたが、人によってはそのリセットにより自分が輝ける環境に身を置ける反面、わたしのような経歴の人間であれば日本とは違う意味で辛い環境になり、そもそもあまり良くないメンタルが更に悪化することもあります。

経験者から言わせてもらうと、リセットするために海外に出るというのはそれなりの覚悟と忍耐が必要であるということ。時には妥協しないといけない。けれども、あなた自身が強くたくましく成長していける場になることは間違いありません。


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