スマホゲーム運営はバー経営と同じ【数ではなく質を追求したおもてなしが大切です】
こんにちは
ゲームマーケターのトロネコです。
トロネコはバー巡りが好きです。
落ち着く空間と、美味しいお酒
バーのマスターとの何気ない会話
バーには様々なお客さんがいますが
お客さんにあわせて丁寧なおもてなしをしてくれます。
でも、これからのスマホゲーム運営も
スマホゲームにおけるマーケティングも
お客さまひとりひとりに合わせた
おもてなしができるかにかかっています。
バー経営と同じなのです。
売り切り型の家庭用ゲームに比べると
お客様との毎日の付き合い方が大切なのです。
このような考え方ができると
「数」ではなく、「質」でゲーム運営ができます。
DAUと呼ばれるKPIに翻弄されることなく
本質に踏み込んだゲーム運営ができます。
そして、お客様ひとりひとりに向き合い
楽しさを提供する事ができます。
DAU=Daily Active Users(1日あたりのユニークなプレイ人数)
KPI=Key Performance Indicator(重要業績評価指標)
こんな話をすると、非現実的で、理想ばかり述べている!と
指摘を受けそうですが、これは非現実的でも、理想でもなく、どこまでお客様に向き合えるのかが、今後のスマホゲーム運営で生き残っていくためのカギになります。
なぜなら、スマホゲームはマーケットの成熟により、以前のように「数」の暴力によるマーケティングや、ゲーム運営は期待できないからです。
これから新しく配信されるスマホゲームは
どんなに斬新で面白くても以前のようなインストール数は見込めません。
なぜなら、マーケットの成熟により
既に多くのスマホゲームが、ユーザーを魅了中であり、そこからユーザーを引き剥がすのは非常にハードルが高いからです。
だからこそ、限られた「数」のお客様ひとりひとりに寄り添ったゲーム運営、マーケティングが求められています。
しかし、残念ながら多くのゲーム運営、マーケターはいまだに、お客様を数字だけで判断しようする傾向があります。特にスマホゲームの場合はその傾向から抜け出しきれていません。
たとえばこんな感じです
DAUが100人減ってたから
施策で100人戻そう
DAUが100人足りないから
施策で100人獲得しよう
といった感じです。
今日も同じような話をしている27歳のマーケティング担当がいました。
しかし、ここで重要なのは
100人減ったという数字ではなく
なぜ100人減っしまったのか、お客様に寄り添い原因をつきとめ、それを解決することです。
数字先行になると
100人減ったから、100人獲得すればよい
となってしまいますが
100人獲得しても、辞めた原因は未解決ですから
また100人やめます。
原因を突き止め解決しなければ、瞬間的な見せかけのDAUをつくるための
ただの数字遊びになってしまうのです。
でも、27歳の彼にとっては
辞めた100人も、獲得した100人も
DAUを維持するただの数字としか見ていません。
なぜなら彼にとっての目的は
DAUを維持回復すること、ただそれだけだからです。
でも、バーのお客さんと同じように、
来店するお客様は、それぞれ異なる生身の人間ですし、お客さんにあわせた
丁寧なおもてなしを期待しています。
今回の話はあくまでも一例ですが、
数字遊びから抜け出せないゲーム運営、マーケターが多いのは事実です。
いちどハマってしまうと、「数字脳」から抜け出すのは大変です。
でも、多くの人が「数字脳」にハマっている状況ですから、そこから抜け出し、お客様ひとりひとりに向き合うことができたら、大きなアドバンテージになります。
もちろん数字も大切ですが、数字では語れない部分を組み合わせられるかが、これからのスマホゲーム事業には必要なのです。
一般的にゲーム業界では
家庭用ゲームは感情的思考
スマホゲームは論理的思考
で仕事を進めがちですが
両方の業界経験があるトロネコとしては両者を組み合わせたハイブリッドマーケティングが、今後求められると考えています。
というわけで今日はここまで!
下記にてゲーム開発、マーケティングに関する有益な情報を発信していますので、興味がありましたらどうぞ!
ゲーム業界以外の人でも参考になる情報満載ですよー