土曜日の鰻の人

高校生のときの、ほっかほっか亭のバイトでの話

たまに、鰻弁当を買いに来るイケメンがいた。
高身長で清水宏次郎さん似。(時代がバレる(笑))

ある日、その鰻弁当の人に、お箸を渡し忘れ

走って追いかけて渡したことがあった。

おばさんたちの話によると、
その鰻弁当清水宏次郎似は、
白い外車に乗ってお弁当屋の前に止め、
週に2～3回は鰻弁当を買いに来ていたらしい。

私は土日しか入ってなかったのでよく知らなかったが。

で、そのお箸を渡した日から一週間後
また清水宏次郎が鰻を買いに来た。

今度はちゃんとお箸も入れて渡したら
「あの......」と宏次郎が何かを言いづらそうにしている

まさか、箸は入れたけど、お釣り渡すの忘れた？と考えていたら、
いきなり

「付き合ってください」と

なんていったらいいかわからなかった
後ろで陣取っているおばさんたちが様子を伺っている
もじもじしていたら
苦笑いしながらぴゆ～～っと風のように去っていってしまった。

その後、清水宏次郎は二度と来なかった。
あ～～あ。
１０００円のお弁当を週に2～3回買う太い常連さんを失ってしまった(ﾁｯｸｼｮｰ(笑))

ちなみにタイトルは
土用の丑の日が近いので(笑)

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