足取り軽やかに
こんにちは、そしてこんばんは。
鳥海 花です。
11回目は料理の香りについて。
路地にふんわり漂うお料理の香りを嗅ぐと心がほっこりする。
ご家庭からの香りでも、飲食店からでも。
焼き立てのパンの香り、バターの芳しさ。
スパイシーさの中に温かみのあるカレー。
どんなときでもお腹が空いてくるニンニクの香り。
(どんなときでもお酒が飲みたくなるのは内緒)
じっくり焙煎されて優しく寄り添うコーヒー豆。
特に大好きなのはお出汁の匂い。
疲れた時、ふとした瞬間に漂ってくると泣き出しそうになる。
朝、お蕎麦屋さん近くを通ると、なんだか1日頑張れそうな力をもらえる。
お出汁のあの温かく優しい包容力のある香りには敵わないなあと思う。
でも香水にしてほしいわけではなくて。
お出汁のいい香りに心がほっこりするのは、きっとそのお出汁で調理している人の想いに、知らず知らずのうちに触れているからなんだと思う。
自分のため、お客さんのため、家族のため。
お出汁には美味しいお料理になるように祈りが込められている気がする。
優しく温かな香りに柔らかく包まれる、とっておきの瞬間。
顔を合わせることもなく、人の温かみに触れられるお料理の匂い。
あなたのお料理は、見ず知らずの私をも元気付けてくれています。
前向きにそっと背中を押してくれています。
素敵なお裾分けを本当にありがとうございます。
と、感謝の気持ちを胸に抱いて、少し軽くなった足取りで先へ進むのだ。
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