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生きていれば不思議なことも

まず初めにお伝えしておくと、私には所謂“霊感”のような類のものは全く無い。(多分)
ホラー映画や心霊番組、お化け屋敷とかを好みがちな人間だけど、信じてないからこそ楽しめるというか、好奇心で面白がってる、みたいなところがある。

そんな鈍感な私でも、二十数年生きてみると、あれは一体何だったんだろうなぁと思うような不思議な出来事に見舞われることもある。

1年半くらい前、イエロープディングのジャンガリアンハムスターの女の子と一緒に暮らしていた。

可愛い

とにかく可愛くて可愛くて、溺愛していたのだけど、ジャンガリアンハムスターの寿命は大体2年前後。うちに来てもうすぐ2年が経とうという頃には、すっかりヨボヨボのおばあちゃんになっていた。

うちに来てちょうど2年の日。
明け方にガタガタっと何かが倒れる音がして目が覚めた。
身体を起こしてみると、ベッドとケージを置いていたデスクの間の隙間に立てていたギターケースが倒れている。
かなりがっしりとした重たいハードケースで、今まで1度も倒れたことが無かったので(地震が起きても微動だにしないくらい)不思議に思いつつも、時間は朝の4時過ぎ。後で片付けようと気にせず二度寝を決め込んだ。

目を覚まし、倒れたケースを片そうと起き上がり、ふとケージに目をやると、すみっこで横になっている姿が目に入った。
ハムスターは夜行性。夜中走り回り、朝にはもう眠っていることがほとんど。
何ら不思議ではない様子のはずなのに、嫌な予感がして手を伸ばしてみる。
手を近づけても反応がない。恐る恐る触れてみると、ふわふわで温かいはずの身体は冷えて硬くなっていた。

2年という長いようで短い日々
愛おしい大切な家族がお空に還っていってしまった。
それから1年半、やっぱり後にも先にもあのギターケースが倒れたのはこの日だけ。
もしかしたら最後に何か伝えようとしてくれたのかなぁ、もっとおやつ食べたかった!とか恨み言じゃないといいな(笑) とか思ったりしている。

おまけ
これはちょっとだけ怖い話。
ある日、終電で帰ってきて自転車を走らせていた私。
その日は風が全く無く、じっとりと暑い夏の日の夜だった。

家に向かう途中に公園があり、道路に面した場所にブランコが設置されている。
ふと公園の方に目をやると、4台あるブランコのうち、1台だけが揺れている。

風は無い。人気も無い。(それもそのはず、時間は深夜1時過ぎ)
でも揺れている。今まさに誰かが乗ってブランコを漕いでいるかのように。

人は理解の範疇を超える出来事に遭遇すると、恐怖心だとかマイナスな感情がどこかに消えてしまうらしい。
その時の私の心情は、ウワーーーーーッ?!?!エッ?!?!マジか?!?!なにこれ?!!動画撮るべき?!?!!ヒエーーーッ!!!!ヤバ!!! みたいな感じだった。(バカ)

本当にこの時、怖いという感情は一切無かった。
なのに何故か足は止まらず、スマホを構える間もなく、揺れるブランコを横目に通り過ぎてしまった。
あの時足を止めていたら、動画を撮っていたらどうなっていたんだろう。
あの日以来、公園の前を通るたび、ブランコが揺れていないか確認してしまうのだけど、ピタッと4台綺麗に整列している姿しか見れていない。
(この記事の見出し画像の写真が件のブランコだったり)

2〇年の人生の中の不思議体験でした

おわり

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