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【金剛バス】河内線の旅
2023年9月11日、大阪府富田林市と周辺の太子町・河南町・千早赤阪村へ路線網を持つ金剛バスさまがバス事業を廃止する方針と発表がありました。さらに、会社自体も廃業の予定と報じられました。これまで人口減や感染症による旅客の減少によって路線の廃止や運行本数の削減などが各事業者で行われてきましたが、会社自体が事業を廃止し廃業することにまで追い込まれたということで沿線だけでなく全国に衝撃が走りました。
事業廃止の迫る2023年冬、金剛バスさまの路線の一部に乗ってきましたのでご紹介します。
富田林駅前からは河内線の河内行きに乗ることにしました。河内行きでやって来たのは三菱ふそう純正ボディの1902号車でした。
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前面の方向幕
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側面の方向幕
河内線河内行きが富田林駅前の乗り場に随分早くに着車して車内には私1人だったので三菱ふそう純正ボディの1902号車の車内の観察をしました。中扉より後ろは96MCと同じようにロングシートとクロスシートの組み合わせです。
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運賃表示器
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方向幕早見表
1902号車の車載器も拝見します。運賃箱は時代を感じる小田原製RXNZかな?でした。金剛バスさまはスルッとKANSAIにも加盟せず、最後まで磁器券にもICカードにも対応していませんでした。ただし、先ほど訪ねた富田林営業所の窓口はAirレジを導入していてPayPayにも対応しているようです。
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運転席回りを眺める
金剛バスさまの河内線の河内行きは定刻に富田林駅前を発車しました。千早線と同じく富田林市街を走りますが、南大伴交差点で左折し東へ向かいます。
河南町に入っても住宅の建ち並ぶ平野を走っていきましたが、やがて大和葛城山に続く山々へ分け入っていきます。
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棚田の間を縫うような坂道を上り詰めたような場所が河内線の終点・河内停留所でした。ここで降りたのは私1人だけです。到着したバスは降車扱いの後に三叉路の一つに入ってからバックで停留所へ着車しました。大型バスが転回するにはあまりに狭いスペースですが、乗務員さんは手慣れたもので転回はスムーズです。
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河内は用水路の上に架けられたコンクリートの蓋に停留所がありました。いかにも行き止まりな山の集落の停留所には良さが溢れています。
ちなみに「河内」は「かわち」でも「かわうち」「こうち」でもなく「かうち」と読むみたいです。
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河内停留所で富田林駅前へ戻るバスを見送ってから、近くにある弘川寺(ひろかわでら)を訪ねてみました。
役小角の開創とされ、西行終焉の地と言われている古刹です。大和葛城山の麓に佇むお寺の境内にはまだ紅葉が残っていました。
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河内線の本数はわずかですが、河内停留所からさくら坂循環線のかなん桜小学校前停留所は歩いてすぐで、こちらには日中でも1時間に1本はバスがやってきます。ちょうどやって来たバスを見送りました。
新興住宅地の広がるバス停周辺は河内停留所の集落とは隣り合わせの別世界のようです。
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金剛バスさまの河内線は河内と平石へ乗り入れています。河内からは歩いて平石へ向かうことにしました。
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