ささやかな幸せ


人として

本当に 守り 残し 伝えて

いかなければならないものが

踏みにじられ

蹂躙され

もはや それは

見る影もなく

力なく 横たわっている


人々は

小さな自分達だけの幸せを

守り 温めて 

直視しなければならないものを 見ないようにして

この 最も嘆かわしい 怨嗟に溢れる 地球で

本当に 幸せだと

喜んでいる


さあ

笛を吹こう

全てのそれを 目覚めさせる 笛を


これで 私達の中の眠っていた それが 目覚める

これで 全てが 救われる


何のんきなこといってんだよ

全てを見たっていってるだろ

どっから そんな結論になるんだよ

大体において お前たちの中にはもう

救われるべき 何ものも 残っていないだろ

どこを どう叩いても 何も響かない

もし それが 残っていたなら 

こんな状態になるまで   

それが まさしく それが

何もせずに放っておくわけがない

いくら笛を吹いても それに応えるもんなんか

君たちの中には もはやない

一応 最期の確認と 昔からの儀式だから

高らかに 吹いてんだよ

吹いたところで 応えるもんがないんだから

何にも変わらないよ

それを見た 奴らが 

拍子抜けして 大喜びして 今まで以上に 勢いづくだけだ

自分の足で立てない 自分の頭で感じられない

そんなもん 救いようがないだろ

そして 悲しいかな

恐いものもなくなって 牙を隠そうともしなくなった 奴らに 

もはや 自ら 抗う 術もない

ただ ただ

目をつぶって

小さな幸せだけに

固執して 集中して 頼りにして 縋って

自分達に被害が及ばないように

ひたすら 息をひそめるだけだ


自分達のやってきたこと

自分達の性根を 

良く見て 悔い改めたらどうだ

ま そのうち

奴らが 連れていってくれるよ

お前たちの ふさわしい 場所へ

超特急の 直行便でな


良い席取れたって

そいつは 本当に 良かったねぇ

小さな 幸せ 持ち込めるかって

まだ そんな 呑気なこと 言ってんの

こりゃあ どうやっても 救いようがない











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おお! そこ そこ 大当たり
9
詩のようなものを書いてきましたが、読まれることはあまり意識してきませんでした。(今も同じかもですが)書いてきたものをちょこちょことアップしていきたいと思います。20年以上前のものもあり、今更何をというものは読み飛ばして頂けるとあり難いです。よろしくお願いいたします。(●^o^●)
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