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長めの小説まとめ

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自作小説1万字~10万字程度の話のまとめです。世界線が同じものもあれば違うものもあります。
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#小説

【小説】のけものけもの(7)

雪華は、身を隠してしまった椎菜の後を追うも、寸でのところでその手は届かなかった。果たして…

鳥野 小川
3日前
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のけものけもの(6)

高校生になった雪華は騒がしくも明るい青春を謳歌していた。そんな折り、とある人物と出会うこ…

鳥野 小川
10日前
16

のけものけもの(5)

猿じいやヤタに背を押され、椎菜の過去に知ろうと思い立った雪華。果たして雪華は椎菜の過去に…

鳥野 小川
2週間前
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【小説】のけものけもの(4)

家族になってから初めての授業参観。しかし雪華はそれを椎菜に渡せずにいて―― 上記の話から…

鳥野 小川
3週間前
20

【小説】のけものけもの(3)

二人暮らしを始めるため、数駅離れたミケを訪ねにいった椎菜と雪華。ようやく始まった二人暮ら…

鳥野 小川
1か月前
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【小説】のけものけもの(2)

ひとまず鎌鼬の椎菜が雪華を保護するということで話が落ち着き、人間に詳しい天狗を訪ねに一行…

鳥野 小川
1か月前
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【小説】のけものけもの(1)

社会からはじきだされた獣が二匹。 唯一の肉親に見捨てられた少女とひょんなことから少女を拾った孤独な鎌鼬が衝突しつつも寄り添いあっていく話。 6話程度で終わる予定です。 「反省するまでそこにいな! このクソガキ!」  鈍い衝撃が走り、一拍遅れて頬がじんじんと痛みを訴える。少女は呆然と母親を見上げた。傷んだパーマを振り乱し、彼女は鬼のような形相で吐き捨てると、荒っぽくドアを閉めた。 「ご、ごめんなさい。もうわがまま言わないから。まって、まってよおかあさん」  車は無言で発

【小説】花より団子、月より兎 お花見

上記の話の続きです。これで終わります。 最後は兎たちとお花見。  カーテンを勢いよく開け…

鳥野 小川
3か月前
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【小説】花より団子、月より兎 たけのこご飯

上記の話の続きです。 今回は二匹の兎とたけのこご飯。  それから数日経ったある日。ポスト…

鳥野 小川
3か月前
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【小説】花より団子、月より兎 ちらし寿司

そういえば春編を書いていなかったので、久しぶりにこのシリーズです。全部で3編になります。…

鳥野 小川
3か月前
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【小説】握り潰された花の名は(4)

結局、何もできずにアニタを送り出すことしかできなかったセーバ。失意に沈む中、新たな生き神…

鳥野 小川
4か月前
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【小説】握り潰された花の名は(3)

神と器の衝撃の真実を知ってしまったセーバ。しかしどうすることもできずに、いたずらに時間だ…

鳥野 小川
5か月前
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【小説】握り潰された花の名は(2)

理由もわからぬままに先代生き神ニドサータより任命された神仕えをまっとうするため、若い僧セ…

鳥野 小川
5か月前
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【小説】握り潰された花の名は(1)

神が人の心をわかるわけもなし。 生き神の器として選ばれた少女とその世話役に選ばれた若い僧の話。3~4話で終わる予定です。  雑踏の中、どけどけ、道を譲れ、と怒鳴る男どもの声が聞こえる。人波をかき分けて顔を出せば、豪奢な輿が男たちに担がれて運ばれていくところだった。屋根は傷一つない金。柱は最高級の木材を用い、美しい木目はもはや芸術品だった。輿には絹の薄布がかけられ、中をうかがい知ることはできない。  ふいに歓声が上がる。一陣の風が吹き、輿にかけられた薄布がめくれて中の人物の顔