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茄子アンダルシアの夏/240623

久しぶりに手ぶらで吉祥寺を歩く。

降り立つたびにほっとする。

おでかけというよりは、よく知った街での日常。「ここにしかないお店」よりも「この場所にある店」の方が大切で思い出深い。

家の近くでも済ませることができるような用事もこの街ですることに意味がある、気がする。

買い物を済ませた後、いつものように戎ビアホールのカウンターで本を読みながら190円のハイボールを飲んで過ごす。

分倍河原のマルジナリア書店で見つけたときから気になっていた「平熱のまま、この世界に熱狂したい」というエッセイ。最近日記やエッセイなどをよく読む機会が多いけれど男性の人のエッセイってあんまり読んだことないような気もする。

自身の断酒のことについて書いていて、お酒を飲みながら酒を飲まないことについて考えるのは水着でスキーをやらされているようでとても変な感じだった。

季節のメニューにそんなアニメの映画あったよね、と思いながら「茄子のフリット アンダルシア風」を注文する。パン粉がまぶしてあって肉でも挟んであって…!みたいなものを想像していたが、揚げた茄子に蜂蜜がかかったものが出てきてびっくりした。

端っこにちょこんと持ってあるピンクの塩をつけて食べると、なんとも甘じょっぱくてスルスルと食べれてしまう。

夏のおつまみとして、シュワシュワとしたお酒に合わせて食べたい。

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