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声を殺して泣く癖と夜(日記9)

長期間の帰省が終わると精神的に良くない思考回路による罪悪感でしんどくなるのをしみじみ感じている夜(隣では彼氏が優しい寝息をたてて寝ている)。

高校生の頃、毎晩自室で泣いていた私は家族に泣き声が聞こえないよう必死に押し殺していたけれど、隣で寝ている彼氏に気づかれまいと必死に押し殺している今(結局何も変わっていないことにちょっと笑ってしまう)がある。

家族、主に両親になんて言ったらいいのか分からないし、口に出して何かを言おうとすると過呼吸になってしまうのでたぶんだめ。(お前は弱い!)
ごめんなさい、と謝りたい。何かを許してほしいわけでもないけど、私が行為としてやってきたこれまでの選択一つ一つが両親を傷つけて、幸せを奪ってしまったという意識がある。
そういう後悔(は先に立たず)はあるものの、大学入学を機に家を出たことは過去の自分の精神状態にとっては間違いではなかったはずで、だからできるだけ罪悪感にはラップをしたいところなんだけど今はまだこうしてズピスピ泣いている。

家族に対する罪悪感を増長させるのはいつも幼い頃の幸せだった思い出で、特注の誕生ケーキを前に喜ぶ幼い私の姿と、家族4人でリビングに座ってその日あったことを我先に話していた穏やかな時間、など。(私のためにキッチンセットを買ってくれたことも追加しよう)
で、これを両親も思い出しているんじゃないかと考えることが1番の罪悪感です。
ごめんね、幸せを思い出すことを悲しいことにしてしまって。

水みたいな鼻水がサーーっと流れていく。
涙になれなかったら鼻水になってしまうの可哀想だな。