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たった、4つのフィードバックを妨げる要因とは?

どうも、とりまるです。

突然ですが、他人からのフィードバックには宝の山です。
自分を客観視することもできますし、改善点も教えてくれます。

しかし、フィードバックは時として、厳しい現実を見せてくることもあります。そのため、人はフィードバックを妨げる心理効果をいくつか持っています。

今回はそれを紹介させていただきます。
どんな改善もまずは、問題を自覚するところから始まります。
今回の記事を読んで、ぜひ他の人から積極的にフィードバックをもらえるようになってくれたら嬉しいです。


平均以上効果

平均以上効果とは、自分のことを「平均よりは上」と認識する自己バイアスのことです。
具体的な根拠がないのに、自分のことを他人より優れているとみなしていることが特徴です。

ある研究で、アメリカの大学教授に「自分自身の能力が全体のどの程度に位置するか?」と、アンケートをとったところ94%が自分は平均より上だと回答したと言っていました。

かなりおかしい話ですよね?笑
平均以上の人の数は、数学的に必ず全体の49%以下にならなければいけません。

94%の中には、必ず客観的には、平均以下なのに、平均以上と回答している人がいます。
このように、平均以上効果は、自分自身の認識を誤らせてしまうのです。

この記事を読んでいるときに、「自分は大丈夫だと思う。」なんて考えていたら、すでに平均以上効果にかかっているかもしれません。
それほどに普通の心理的傾向の一つだということです。

ダニング=クルーガー効果

ダニング=クルーガー効果は、心理学者である、デヴィッド・ダニングとジャスティン・クルーガーによって発見された効果です。

ダニング=クルーガー効果とは、最も能力がない人が、自分の能力に最も自信を持っている状態を指します。

私はこの説明を読んだときに、初めは意味がわかりませんでした。
能力がないのに、自信がある!?!?

ただ、少し現実世界で探してみると意外と簡単に発見できます。


・話が長くてつまらない人が、自分は非常に話し上手だと思っていること。

皆さんの周りにも、思い当たる人がいるのではないでしょうか?

しかし、今回の記事は他人ではなく自分に当てはめるべき心理を説明しています。そのため、自分に自信がある能力があれば、それは本当に他人から評価されているのか?
という点を一度、冷静に分析してみると良いかもしれません。

フィールド・グット効果

次は、フィールド・グット効果について、説明をします。
フィールド・グット効果とは、自分を最高だと思い込むことです。

自分を最高だと思い込むことは、自尊心を高めることです。
「自分は完璧な人間だ」、「自分は間違っていない」などを思い込むことで、自分が最高だと認識をします。

その結果、物事の因果関係が自分の結果だと認識し、外部の要素を考慮しにくくなります。
少しわかりにくいので、例を出して説明します。

■例
自分が学校の成績で「A」を取れたとします。
このときに、原因として考慮すべきなのは、以下の二つです。

  1. 自分のテストの結果が良かったから、Aをとれた。

  2. 採点が甘かったからAをとれた。

フィールド・グット効果が起きていると、1しか考慮せずに、2の選択肢を検討することすらしません。
このように、自分が最高のおかげだと思い込んでしまうと、外部からのフィードバックや評価を受け止める妨げになってしまうのです。

「自分は最高だ」と思うことは、辛い状況などからは這い上がるためには必要な時もあります。
しかし、冷静に現実を受け止めるためには外部要因について検討することを忘れてはいけません。それは、同時に周りの人からの助けを再認識できる、きっかけも与えてくれます。

周りへの感謝を忘れないためにも、フィールド・グット効果とは適切に向かい合うことが必要です。

自己陶酔(じことうすい)

最後のフィードバックを妨げる要因は、自己陶酔です。
英名だと「ナルシシズム」と呼ばれます。

自己陶酔とは、自分の欲求を満たすためだけに行動することです。
これも、いままで記載した要素と同様に、他人からのフィードバックを妨げてしまいます。

自己陶酔に陥っている人は、自分に集中しているにも関わらず、「自分」も「他人」も見る力が損なわれてしまいます。

他人を鑑みないのはもちろんですが、自分自身が周りからどのように見えているのかも気にしません。

SNSで、他人から鬱陶しく思われる投稿が散見されるのは、自己陶酔に陥っている人が、自分がどのように思われるかを気にすることをしないためです。

このように、自己陶酔に陥っている状態では、他人からのアドバイスを聞くことはできません。
自己陶酔はSNSの普及で、数が増えていることが研究結果でわかっています。今までの要素より、20代に多く見られる要素かもしれません。

まとめ

いかがだったでしょうか?
今回は、他人からのフィードバックを得ることを妨げる要因について説明をしました。どの効果も気がついたら起きている心理現象です。

まずは自覚して、今後は意識して他人からのフィードバックを受け取れるようにしたいですね。

この記事を書いている私自身も、自分ごとと捉えて、この現象にならないように意識したいと思いました。


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