悔しい気持ちを咲かせたい。
ごきげんよう。鳥居です。
お花っていいですよね。
うちの祖母が花道の師範でして、お花、生花というものがとても身近にありました。
実家の庭にもチューリップ、アヤメ、ツツジや金木犀、椿などいろんな花が咲いていて、季節ごとに楽しんでいました。
どうやら自分は、人よりちょっと花の名前に詳しいらしい、と気づいたのはつい最近のことです。
さて、次回出演
PSYCHOSIS File:006
PSYCHOSIS×SAMSA ASAGAYA
群論序説『ALICE IN WONDERLAND-不思議の國のアリス-』
本番が2週間ほどあとに迫ってまいりました。
通し稽古などもがしがし進んでおりますよ〜。
まだまだふわふわしてるところもありますが、
日々の稽古の中に新たな発見があり、少しずつ全容が掴めて来ている気がします。
サイコシスに出演させていただくのは二度目。
旗揚げ公演を見てから
「うわー！なんてかっこいいんだ！絶対出たい！」
と願い続けていた劇団です。
はじめて出られるのはラッキーパンチ。
二回目のチャンスをいただけたのは実力！と信じたいものです。
ダンス、歌、殺陣、造形、大道具、衣装など、裏方からなにからさまざまなプロフェッショナルである出演者が集っております。
しかもそれがもちろんお芝居の力もあってのこと。
日々学びがある素晴らしい座組みです。
悔しかった話を、しますね。
サイコシスのオーディションはとても開かれています。
実技審査は公演稽古さながら、事前に課題台本と曲が与えられ、会場に向かうと
「じゃ、今から振付教えるからやってねー！」
と、いきなり役と振付が割り振られます。
稽古に参加してても思うのですが、演出家の森永理科さんには、台本に対するはっきりとしたビジョンがあって、
「この人これができそー！合いそー！」
というのをガンガン試させてくれます。
サイコシスのフライヤーにしろ、舞台美術にしろ、衣装にしろ、サイコシスのなにかを見たことのある方なら、理科さんのそのずば抜けたセンスと、それられに対して隅々まで張り巡らされたこだわりを感じたことがあると思います。
わたしが初めてサイコシスのオーディションを受けたのは、
2022年7月に上演された、『津山三十人殺し』出演者募集のものでした。
このオーディションで、わたしは本公演では若尾桂子さんが演じていた「女将校」の役にチャレンジさせていただきました。
右は女教師役、本山由乃さん。
オーディションで、
「じゃあこの役やってみてー！」と割り振られた役。
女将校は軍人チームを率いるリーダー的役で、ソロパートはあるわ、ダンスも他の人と違うわ。
事前に台本も歌も読んで頭に入れているとはいえ、自分にお鉢が回ってくるとは！とびっくりした。
けどとっても楽しかった。
ダンスや体を動かすことはあまり得意じゃないし、振付覚えるのも遅い方で、役を乗りこなせたかというとそんなことないし、でも試してみたいことは試せてのびのびやれた。
オーディションって緊張するし、マイナスな感情で終わることも多いんだけど、サイコシスのオーディションはこころから楽しかった。
残念ながら『津山三十人殺し』に出演は叶いませんでしたが、同年12月の『G線上のアリア』にお呼びいただきました。ピース！
悔しかったのは、オーディションに落ちたことではありません。
なんとこんなに書いたのに、まだ悔しかった話に辿り着いていない。
『津山』が終わり、『G線』も終わった頃に、裏話的に、
「わたし実は『津山』のオーディションで女将校やらせていただいたんですよ〜それがとっても楽しかった！」
という話をしたんですね。
『津山』には出られなかったけど、オーディションとっても楽しくて、本公演でやら（れ）なかったとしても、一度でも演じた役って自分にとって思い入れのある役になる。
わたしの心の中にはわたしにはわたしの「女将校」のゾーンができたわけです。
自分としてはとってもいい思い出話として話したんだけども、それを聞いた人に。
「鳥居にはそれは早いよ」
と言われてしまった。
笑われてしまった。
そう、それがとーっても悔しかったんです。
その人の言うことはもちろん正しくて。
結果的にわたしは本公演でその役を演じるにはイメージが違うから、本公演でその役を演じることはなかった。
けどわたしにとっては大事な経験で、オーディションとはいえ「やってみて」をさせてもらえたことがとても光栄だった。
それを「まだ早い」と言われちゃあ、わたしのちっぽけなプライドがとっても傷ついたのです。
なんで傷ついたんだろう。
それが正しいと認めざるを得ない面もあるからかな。
わたしはまだまだ俳優として完璧じゃない。
ダンスや体を動かすこと全般はかなりつよい苦手意識があるし、
演技を作ってく上で、いちどこだわってしまったことを手放すのにも苦労する。
台本に出てくる細かい言い回しやアクセントや専門用語が気になってそこで足止めを喰らうこともある。
東京でお芝居はじめて、せいぜい5年。
それでもわたしは「わたし」という人間としてはかなり自分のことが好きで、俳優としての自分もまあまあ好きなんだな！
何が言いたいかと言いますと。
「置かれた場所で咲きなさい」
という言葉がありますね。
それはその通り。
置かれた場所＝人や環境にお任せいただいたなんらかの役割はしっかりとこなしたい！
でもでも
「おまえはせいぜいこのくらいだ！」
と鉢植えを狭められたなら、
「なにくそ！」
ともっともっと広い範囲に咲いてやろうとする反骨のたましいは持ち合わせていたいのです。
今回わたしが「置かれた」のは、
サイコシスという花畑の、
『群論アリス』という区画の、
咲ちゃんという鉢植え。
この役をわたしにくださったことについて、森永理科さんのXにてこのようなポストがありました。
咲ちゃんは鳥居志歩ちゃん。
影響を受けやすく、自分の正義主張を周囲にズビシと言っちゃう子。まんまやがな。と思ってお願いしています。
私はこの強さは若き世直しには欠かせない要素だと思っているんだ〜
大人になってそれが影響力になっていくのだ。咲ちゃんも鳥ちゃんも。
「自分の正義主張を周囲にズビシと言っちゃう子。まんまやがな。」
わたしもめっちゃそう思う〜☝️☝️☝️
今もまんまとこうして長文お気持ち書いてるわけだし〜☝️☝️☝️
でもそこがわたしのかわいいとこだからしかたないよね〜🫶
みんなもそこんとこ愛しておくれ🫶
理科さんの他にも、かれこれ10年来の友人に今回の役について話したら、
「めっちゃ鳥居じゃん、当て書き？」
と言われました。
ちがうのよ、もう40年くらい前の作品。
わたしの生まれるずっと前に、高取英さんが書いた脚本なの。
わたし、この鉢植えめっちゃ好きやねん！
理科さん初めてサイコシス（ラブ劇団）のみなさまがこの役をわたしに与えてくれたこともめっちゃうれしい！
ので、全力で咲くつもりでおります。
「置かれた場所で咲きなさい」
と言われたからには、
きちんと置かれた場所で咲き乱れるつもり！
だけど、隙あらばどんどんと根っこも枝葉も伸ばして伸ばして、「置かれてないところでもちゃっかり咲いちゃえ」の気持ちでいます。
まだまだ伸び代があるんだぜ。
ありがたいことに、成長の余地も機会もある。
「なんでこの人こんなことできるんだ！すげー！」
という人がたくさんいる、素晴らしい座組みです。
先日の通し稽古ではもう、申大樹さんと大島朋恵さんのあるシーンとあるシーンで、
「ぐわ！すご！いいな！わたしもこういうお芝居やりたい！くやしい！」
になりました。
おふたりはもちろん大先輩で、踏んできた場数が違うし、今回も主役級の役を演じてらっしゃる。
けどおふたりのお芝居見て、
「あ！自分も同じようにできそうな瞬間あったのに！サボったなわたし！くやしい！」
とこころから思えたので、自分も同じくらいの密度で挑戦します。
お芝居に登場する限り、どの役も同じ密度で役割があるはずなんだ！
わたしも咲くぞぉ！
そんな感じで、とっても頑張ってます。
この役だけじゃなく、細々とでも俳優やってくために、頑張ってるんだよぉ。
これからも誰かに観てもらえて、応援してもらえたり、挑戦させてもらえる人でありたいな。
では、またね！
↓『群論アリス』観にきて下さーい！
↓グッズも買ってくださーい！
↓あなたの応援が、ほんとにわたしの生きる糧なんだ！
\\チケット発売中//
PSYCHOSIS File:006
PSYCHOSIS×SAMSA ASAGAYA
群論序説『ALICE IN WONDERLAND-不思議の國のアリス-』
日程：2024年7月12日(金)～7月17日(水)
劇場：ザムザ阿佐谷
Schedule
7/12(金) 19：00
7/13(土) 14：00/19：00
7/14(日) 14：00/19：00
7/15(祝) 14：00/19：00
7/16(火) 14：00/19：00
7/17(水) 14：00
🎟️カンフェティ
カンフェティは整理券番号が予め付与されるので、開場5分前にくればOK！おすすめです！
TEE付きLIMITED …7400円※販売終了～！
ADVANCE…4300円
⛩️応援したい役者を選択できます！
⛩️「鳥居志歩」を選んでいただけたらうれしいです。
🎟️こりっち（当日精算）
ADVANCE RSV…4500円
STUDENT RSV…3000円
入場順 LIMITED→ADVANCE→ADVANCE RSV→STUDENT RSV TICKET→DOOR
📕事前物販
6/27 23:59まで！
会場での物販もありますが、数に限りがございますのでご注意。
🦋公演特設ページ
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