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謎のトルコ人サポーターとサッカー選手の移籍金額で揉めた話

始まりはあるツイートから。

サッカーJ2リーグ、アルビレックス新潟の期待の若手である本間至恩選手をスュペル・リグ(トルコリーグ1部)の強豪クラブであるベシクタシュJKのサポーターの方が、クラブスタッフに獲得を勧めているというツイートです。

私はアルビレックス新潟のサポーターです。

そして、新潟から選手引き抜きを阻止するため、『新潟メルカート警察(NMP)』という組織を立ち上げ、署長として日々戦っています。

*アルビレックス新潟は毎年有望選手を引き抜かれている

日頃から「新潟の選手がほしい!」という他クラブのサポーター等に警告をだすのが本官の職務なのです。


・・・・



まだ閉じないでください。


というわけで先程のツイートは見過ごせません。クラブスタッフに直接獲得を進言しているわけですから、サッカーで言えばレッドカード。退場ものです。

ここで私はいつものように警告をだしました。

しかし流石に相手はサッカーの本場、ヨーロッパのクラブ。(詳しい説明は省きますが、サッカーではトルコはヨーロッパにあたります。)
全くうろたえません。うろたえるどころか正論で返してきます。

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ごもっとも・・。彼は現在20歳。はやめにヨーロッパに行き、サッカーの本場に身をおいたほうが今後のキャリアにとって良いのは確かです。

それについては正論すぎて、さすがに署長たるこの私といえどひるんでしまいます。

まぁそれはわかった。じゃあ移籍金はいくら払うんだと。どのくらい彼を評価してるんだと。トルコ人サポーターに問うてみました。相手はトルコの強豪クラブ。1億でどうだ。なんて言ってきたら10億持ってこいって突っぱねてやろうと。

回答は以下の通り。

最大で200k€。日本円でたったの2000万ちょっとだと・・。

彼の言い分はわかります。日本代表選手級ですら0円に近い金額で移籍することもあるので。ましてやアジアの極東の島国かつ、2部リーグの選手だったらこれくらいだろうと。

いや、でも私から言わせれば、日本代表級の選手がそんな足元見られてるような移籍金で移籍しちゃだめなんです。本間至恩はここまで新潟が手塩にかけて育て、みんなで成長を見守ってきた大切な選手。そんな金額じゃ到底納得はできません。

そこで私はGoogle翻訳を駆使し、安すぎると回答しました。

ここで引き合いにだしたのは昨年J2得点王の栄光に輝き、J1の浦和レッズに移籍したレオナルド選手の移籍金額。彼は1億〜2億の移籍金で移籍したと推測できます。(公表はされていません)

選手の市場価格が網羅されているtransfermarktを引用し、その安すぎる移籍金額を考え直してもらうことにしました。

ここでお伝えしたいのは、私もトルコの彼も、いちサポーターであります。ましてやアルビレックス新潟とベシクタシュJKとの間に移籍の話も噂すらないということです。まったく当事者でない私達がヒートアップしているのです。

しかしそこに突っ込んでもラチがありませんので続けます。


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翻訳をみるに、まだ至恩には欠点があるし、レオナルドはゴール数が多いから彼ほどの移籍金額はかからないということを言いたいのかと。

流石に相手はサッカーの本場、ヨーロッパのクラブ。冷静に正論をぶつけてきます。それでも安すぎます。私はめげませんでした。

「それはわかるけど、でもいくらんなんでも安すぎる。200k€しか評価してくれないクラブに本間至恩は行くべきではない。彼は日本サッカーの宝なんだ。」


(英語に関してはグーグル先生なので突っ込まないでください。)

もう情で訴えるしかない。正論には情でぶつかる。少女マンガで、理系男子の正論に涙ながらに抱きつき自分の支離滅裂な主張を訴える女性の如く、私は心に訴えるのです。

しかしさすがはヨーロッパのクラブ、私を抱きながらも冷静に正論で諭してきます。

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首相というのはわかりませんが、意訳すると


キャリアを積みたいならヨーロッパにくるべき。そして私たち(ベジクタシュJK)は安く買って、高く売らないといけない。

強豪クラブといえど財政状況は芳しくないのでしょうか。クラブと選手の間で給料の未払いで揉めていることもあったようですし。

事情はわかる。それでも、私は彼を更に強く抱きしめながら言うのです。

「あなたたちの事情は理解している。しかし安く買われて大事にされていない選手を何人もみてきた。私は本間至恩にそのような思いはしてほしくないの」。

ここで真面目な話をすると、日本のクラブと契約を更新せず、0円〜安価で海外進出する選手はたくさんいます。確かにそれだと海外挑戦はしやすくなります。

けどもちろんデメリットもあり、いわばお試しで獲得できてしまうので、戦力とみなされなければ成長する機会を十分に与えず、すぐに放出してしまうこともあるのです。

私は本間至恩選手にはそのような思いをしてほしくありません。しっかり時間を使って新潟のように彼の成長を促すクラブに行ってほしいのです。

彼の胸元で大粒の涙を流しながら心に訴えますが、それでも彼は納得しません。

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意訳をみるに、

「スカウトを送ってないので私がやばい選手がいることを知らせた。ベジクタシュJKへの移籍があなたにとっても最高な選択肢になることを願っている。」

そう言っています。

もう正直めんどくさくなったのでしょうが首を縦に振りません。

ここまで言ってわかってくれないのなら・・

私は強く抱きしめた腕を離し、彼と距離をとります。そして最後まで胸元に隠していたとっておきのナイフを突き出しこう言うのです。

「あなたが本間至恩を評価してくれるのはとても嬉しい。本当にありがとう。でもね、彼のキャリアを考えたらトルコよりもドイツやスペインの方がいいと思うの・・・。それに・・トルコリーグは日本で放送されないから私もあまり幸せではないわ。」

解説しますと、トルコリーグは確かにヨーロッパのクラブですが、最高峰のリーグでもなければステップアップに適したリーグでもありません(これは個人の見解ですが)最高峰のリーグはスペイン、ドイツ、イングランド、フランス、イタリアの5つのリーグ。日本のサッカー少年はそこを夢見ていますし、本間至恩選手もおそらく狙っています。

そしてトルコリーグはキャリアの終盤だったり、ピークを過ぎた選手が集まるリーグでもあります(これは個人の見解です。すみません。)あまりステップアップのイメージがあるリーグではありません。(ステップアップならオランダやベルギー、オーストリアらへん)

なので彼のヨーロッパにはやくくるべき、という主張は正論ですが、トルコリーグという選択肢が最適かというとそうではありません。

ついでにいうと、日本で放送されやすいリーグに行ってほしいので私も最高かというとそうでもありません。

これを言うと怒られそうなので最後までとっておきました。

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ついに本間至恩選手の話から話題が逸れました。

日本の選手を獲得し、アジアのマーケットで優位に立ちたい。香川や長友みたいに。ということです。

もう1度お伝えしますが、彼と私はいちサポーターで、クラブのスタッフではありません。

それならば現状本間至恩より期待に応えられる選手がいるのでは・・。

そう考え、私は突き出したナイフを腰にしまい、アドバイスをします。

フォロワーの皆様からご意見をいただき、日本代表の中島翔哉選手と、最近J1で目覚ましい活躍で名を上げている川崎フロンターレの三笘選手を推薦しました。

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彼は喜んでくれました。なぜか柏レイソルの呉屋選手もお気に入りらしいです。なぜそんなに詳しいんだ・・。超リスペクトです。

一悶着ありましたが私は、彼の日本のサッカー知識をリスペクトし、彼も日本が大好きだと言ってくれました。(ブログ掲載の許可もいただきました。)

本当に素晴らしい方です。拍手。

こうして本間至恩選手をヨーロッパのクラブから守ることに成功しました。



それにしてもなぜトルコ人サポーターの彼が、日本の2部クラブの選手、本間至恩選手を知ったのでしょうか。すごいですね。サッカーは世界共通言語。グーグル翻訳さえあればこんな楽しいひとときを遠い国の人と語りながら盛り上がれます。LOVE FOOTBALL。

彼のトルコ語を翻訳でしか把握できず、意図を読みきれないのは少し気がかりです。トルコ語自信ニキがいらっしゃいましたら教えていただけるとありがたいです。

それでは今日もパトロールにいってきます。さようなら!


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