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汗ばむ初夏に

空が青くって
雲が白くって
風が強くって
汗がにじむ。
そんな日。

うんざりなんかしたくない。
あなたにも。
自分にも。

色あせた壁紙になったあなたを置いて
裸足で部屋を飛び出したけれど

道は焼けて
こまかい破片だらけで危険。
だけど、
だから、そうしたかった。

いつもの自分で
いたくない日もある。

汗ばんだTシャツを
肌から引き剥がすように

時々は
着心地の悪くなった
自分をはがして
違う自分に着替えたい。

どれが
本当、でも
嘘、でもなく

選ぶのは 私で
嘆くのは あなたで

なげやりに。
イジワルに。
挑発的に。

君らしくない、という
あなたのコトバを
軽く笑い飛ばして。

―ショカ。

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