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[読書記録]ウニヒピリのおしゃべり(吉本ばなな/平良アイリーン)/しっくりくること


私は、熱心な神道仏教信者ではありませんが、年に何度かは神社にお参りし、お守りも御札も買います。神棚に御札をおまつりして、一日に一度手を合わせます。
ハワイの「ホ・オポノポノ」の信仰は日本の八百万の神様への信仰ととても似ていて、親しみが湧くので、昔興味深く「ホ・オポノポノ ライフ」を読みました。

吉本ばななさんは、ホ・オポノポノについてあちこちで紹介されているように思うし(多分昔の私もそうだった)、私もハワイが大好きだし、今もこの考え方がとても好きです。信仰とは別ですが。
そして私は、ウニヒピリについても思い当たります。昔母が、「とり子の中には神様がいるんだよ。誰にでもいるよ。自分の神様によく聴いたら、いろんなことが分かるんだよ。」と教えてくれました。それにきちんと耳を傾けるかどうか。これこそがウニヒピリなんだろうな、ととても合点が行きます。嘘をつくこと、悪いと知っていることをしてしまうこと、がまんしないといけないこと、何かの流れに巻き込まれること、嬉しいこと、きれいだと感じること。いつも私の中の私の神様が、私のことを見ていてくれました。

でも、どんな状況に自分がいても、もっともっとウニヒピリ(私の神様)は可愛がられていないといけないなぁ、もっと大切にしてあげないと、私も大切にしてもらえないんだなあ、と思いました。吉本ばななさんはいつも「無理しないこと」と「自分の軸を大切にすること」「違和感に従って去ること」の大切さを教えてくれます。それをやっぱり忘れないように毎日ウニヒピリとおしゃべりしないといけない。

できないことはできないんだな、とあきらめてもいいので、自分というものがわかっていると、意外に変なことはしない気がします。

「ウニヒピリのおしゃべり」
吉本ばなな/平良アイリーンより

それからやっぱり何年も前、最初にホ・オポノポノに触れた時に感じた違和感を今回も感じたのが、許しを乞うことだったのですが、やはり他にも私と同じように感じる方がいるようで、クリーニング(感情を平にする、というような行為)の言葉は、
「ありがとう、ごめんなさい、許して下さい、愛しています」というより、「光で満たして下さい(カラマイ)、大丈夫(ミヒ)、ありがとう(マハロ)、愛しています(アロハ)」というような感じが妥当なのかな、と思いました。違和感がどうしてもあったので「どうして許しを乞わないといけないのか調べよう」と思いました。私にはこの方がしっくり来る気がします。

嬉しかったり楽しすぎる感情も、心を乱す感情だ、ということにもそういえば思い当たるなあ、と思いました。ホ・オポノポノの「自分のすべての感情を認めて光で満たす、元通りにする、ということがとても大切」ということがよく分かります。これも仏教や神道とよく似ているのではないかな。諸行は無常ですものね。


自分を自分のままで、無理なことは無理なのだから、できないことも肯定して、私だけが愛することができる私のウニヒピリを大切にしていこうっと。
無理せず流れに身を任せて、思い描くことがあればきっとそれは自然に持ち続け、そうしたらいつか辿り着くべきところに辿り着く、ということなのだろうな。

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