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サウナマラソン in 電子国家エストニア

近年エストニアは電子国家として世界に名を馳せているが、魅力は電子上にとどまらない。

エストニアのクレイジーイベント、サウナマラソンは今まで僕が経験したマラソンの中で一番最高だった。
ここにシェアさせていただくことにする。

何が良かったって?
サウナを通じて、ただ走って終わるだけじゃない縁ができるってところ!
実際、サムネイルの人たちとは次の日も飲むこととなった。

そうやって、エストニアのサウナは社交の場として利用される事が多い。
・伝統的サウナ規律を守るフィンランド
・リラクゼーションの場として利用するドイツ
他国と比べてみても比較的自由な空間とされ、お喋りも飲酒も許されているところが多く、格好についてもとやかく言われない。
他国では全裸でないといけない、水着着用必須等の風習がある中、男女混合の場でこの選択ができるのは日本人であれば安心できるのではないだろうか。


今年で10回目の開催となり、800人の参加者を誇るこのサウナマラソンになぜ参加することになったのか。
始まりはEstonian Saunasをというサウナ会社を経営しているサウナの大ファン、Adamのお誘い。
Adamはe-Residencyのチーフエヴァンジェリストという政府側の人間でありながら、サウナを通しての裸の付き合いも得意。
その言葉の通り、包み隠さず誰にでもオープンである姿勢から彼の周りには魅力的な人間がいつも集まっている。

今回はまず、彼の呼びかけの元「サウナマラソンに興味がある人」Facebookグループが作成され、すぐに100人以上の人が集まった。
僕も迷わずそのグループに参加した。
サウナマラソンはチーム戦。
4人1チームとなって参加する。
だからAdamチームとしては、この100人以上からAdamを含み4人のみが選抜される事がわかっていた。

僕はエストニア人に負けないほどのサウナ好きだし、新年始まって80%以上の確率でサウナに通っている。
だからサウナに関してはすげー語れるけど、選抜してもらえるとは思っていなかった。
がしかし、幸運なことに選んでもらえた。
しかもAdamはチームの名を「チームジャパン」とし、僕をチームリーダーにしてくれるという。

これには昨年10月に友人の地球少年ことユータふんどしやさしいマンことのだぱいが来た時に虫ラーメンxふんどしxサウナイベントを共同主催した事が影響している。
Adamはエストニアが誇るサウナがある環境において、ふんどしやラーメンを通して、日本文化をとっても楽しんでくれた。


サウナマラソンや僕たちのチームについての紹介は、まずはAdamが書いてくれた記事を見ていただきたいと思う。


開催地はOtepää。
エストニアの冬の首都と呼ばれている場所だ。
初めて訪れたが、雪に覆われ綺麗な街並みだった。


2019年大会ベースでサウナマラソンについて簡単に説明をすると、
・19のサウナに全部入ったチームからランダムに優勝者が選ばれる
・サウナには最低3分入らなければならない
・チームの誰か1人が凍った湖に飛び込むとタイムサービス
・サウナ間の移動はなんでもおk(基本車)
・特賞あり

実際表彰の際には、くじを引きたい人が挙手。
選ばれた人が、19サウナ制覇チームの名前が書かれたボックスから1枚紙を引いて、チーム名が書かれていたところが表彰される。
ということもありルールはとても議論の余地がある。

結局参加した後でも
「あれはなんのためだったのだろう」
「あのルールわからないんですけど」
という意見が多い。
僕は今でも、あのタイムサービスは何のためだったのか...と疑問である。
追求はしない。

上記のAdamの記事にあるようにこの大会は誰かのジョークで始まりそのジョークが10年経った今尚引き継がれているというのだから、見過ごすべきだろう。
議論の余地があるという発言は撤回しよう。

ちなみに競技中は危険なので飲酒は禁止。とされている。
なお、サウナや凍った湖に飛び込むことは簡単に想像できる通りある程度リスクがあるため、当日のレジストレーションの段階で参加者全員
・飲酒しません
・死んでも文句言いません
といった項目にサインをする必要がある。

ただし実際には、肌感だと50%くらいの人間がこっそり。というか大胆に飲みながら、このマラソンをある種のお祭りとして楽しんでいる。


参加者のほとんどはエストニア、フィンランド、ドイツなどからであるが、稀にヨーロッパ外からの参加者も見てとれた。
僕たちの「チームジャパン」は数あるチームの中でも特異的なインターナショナルチーム(イギリス、イタリア、エストニア、日本)であり、特にアジアからの参加者はほとんどいなかったので、様々なメディアから取材してもらう事ができた。

以下に一部紹介する。
BBC(2:06〜)


YAHOO! SPORTS(0:33~)


PostimeesTV(全体的にちょいちょい)
PostimeesTV(1:45~)
DECCAN Chronicle(1:13~)

余談だが、僕はスペインの「牛追い祭り」にもふんどし姿で参加したが、メディア露出はゼロだった。
それだけ既に日本人にメジャーだという事だろう。
同じくサハラマラソンに参加した時にも、ほぼメディア露出はなかった。


さて、話題を戻そう。
上記の動画をみて疑問にいる人もいるかもしれない。
「移動は車でいいのに、なんでみんな走ってるの?」と。
車乗らないほうが早いような近距離のサウナのときだけ走って移動する。ただそれだけ。
じゃあ歩けばよくない?タイムほとんど関係ないし。と思うだろう。
そうじゃないんだ。

僕たちは寒くて走っているのだ!!!

それさえ伝える事ができればもういいかな。
そんな氷点下の環境下で他チームがバスローブを羽織っている中、ふんどし一丁でやり抜いたのも、メディア露出が増えた一因であるとふんでいる。

ちなみに僕たちは1つ1つのサウナを楽しみすぎて、時間がなくなり15個サウナを周ったところで時間切れとなった。
実際8割くらいの人は全部まわれてないと思うので、全部まわれさえすれば表彰される可能性は高いが、そのためには前日入りして当日の受付を初めの方に済ませ、その後スタートまでにどこにどのサウナがあるか車で調査する必要があると思う。
実際12時スタートのところ、受付をこの時間までに済ませているのは半数に過ぎず、後から来た人には厳しい戦いとなるマラソンだ。

ま、このイベント自体がただのfor funでジョークみたいなもんだからそれでいいと思うんだけど。


さて、僕の感想よりもっと深くていい文章を読みたい人がいたら、こちらのAdamのサウナマラソンレポートを読んで欲しい。

後、来年以降出てみたい人に言っておくと、このサウナマラソン、チケット一瞬で売り切れる。
僕はAdamのサウナコミュニティーのコネでなんとかなったけど、普通なんとかならないので、もし出場したい人はチケット情報見過ごさずポチれるよう頑張って欲しい!
今年のページはここだけど、来年は知らん。


最後に。
もう二度と走らないと思っていたマラソン。今回で人生3度目のマラソン。人生で一番最高だった。
個人プレーじゃないチーム戦は楽しい。
そしてインターナショナルチームなのにチームジャパンを名乗らせてくれたことがとても嬉しかった。

サウナマラソンを思いついたクレイジーな方と、チームメンバーに感謝!

サウナ最高!!!


Armastama!