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バリューを新しく定義しました。

こんにちは。トレタの関根です。

トレタでは、企業のアイデンティティを明確にする目的で、ビジョン(Vision)、ミッション(Mission)、バリュー(Value)を制定していますが、この度、バリューを一新しました。

これまでにもトレタには「5つの原則」と呼ばれる行動指針がありました。新しいバリューは、この「5つの原則」を継承し、発展させるものです。「5つの原則」が制定されたのは、2019年12月ですから、およそ4年ぶりの改定となります。

バリューの再定義は、2023年5月に実施した「これからのトレタはどうあるべきか」に関する経営陣の議論が出発点となっています。トレタO/Xをリリースし、これからの会社の成長をどう描くかを考える段階でした。

経営陣の議論では、事業成長の方向性、組織のあり方、外部環境、そして組織の現状を分析、検討をしました。この過程で、「5つの原則」についても、その在り方が議論されています。バリューとは、組織の価値観を示すものですが、単にあるべき姿(理想像)というだけではなくて、現状とのギャップを解消するべきものであると考えています。この前提に立ったとき、「5つの原則」はトレタが重視すべき価値を十分には反映できていないとの結論に至りました。この結論を受けて、新しいバリューの制定に向けた議論が始まりました。

本稿では、新しく定義されたバリュー、バリューに込めた思い、バリューの見直しに伴う社内制度の変更の3点について紹介します。


1 新しいバリュー

まずは、新しいバリューをご覧いただきましょう。

「顧客愛」に始まり、「圧倒的品質」に至るまで、6つを定めました。「2023年10月版」と表記しているのは、「価値観は変化するもので、社会情勢や内外の環境変化に応じてアップデートされるべきだ」との考えによるものです。これらはすべて絶対的な価値観でありますが、状況に応じて組み替えなど柔軟に対応していく予定です。

2 バリューに込めた思い

新しいバリューは、代表である中村が作成したメモを基に経営陣が議論を重ね、タイトルや順序などを細部に至るまで微調整を重ねて確定に至りました。「顧客愛(Enthusiasm)」のように、日本語と英語で正確に組み替えていないケースもありますが、より相応しいニュアンスであることを優先して採用しています。

1)顧客愛(Enthusiasm)

仕事に対するモチベーションやチャレンジの源泉は、顧客愛から生まれるものであることを望んでいます。顧客愛から生まれる解決策こそが、真に顧客の要望を満たすものと信じているからです。Enthusiasm(情熱)のニュアンスも含めて、最重要の価値として位置づけています。

2)速攻!即行!(Do It Now)

スタートアップであるトレタにとって、スピードは命です。とにかくやってみる姿勢、決まったことは即座に実行に移すのだという意志を込めました。歯切れ良く畳み掛けるような語感も、この意志を良い形で表現していると感じています。

3)思い切っていこう(Dive!)

意思決定で迷ったときには、より野心的な選択を促す組織でありたいと考えています。リスクを過度に恐れず、正しく評価し果敢に挑戦することを奨励することを示しています。

4)ハックマインド(Hack Mind)

サービスや組織が成長する過程で生じる制約、障壁、複雑性を打開するために、工夫を凝らすことを求めます。前提を疑い、深い考察と創意工夫を通じた問題解決を是とします。

5)おせっかいしよう(Drive Collaboration)

機能が細分化される組織内で、それぞれが専門性を発揮するには、他者、周囲の役割理解を通じた全体像の把握と連携が不可欠です。積極的な連携を通じて組織を強化する意志を込めました。

6)圧倒的品質(Excellence)

トレタは、サービスの品質において圧倒的であるというアイデンティティを有しています。この強いこだわりを、サービスに留まらず、会社全体の文化として昇華させたいと願っています。

以上が新しいバリューの概要です。これからのトレタは、これらの価値観によって運営されます。これらの価値観を定着させることを通じて、飲食店の課題解決のスピードを高め、また発展させることで、食の未来をアップデートしていきます。

本当に大事なのは、ここからです。

3 バリュー制定に伴ってアップデートしたこと

新たなバリューを、組織の価値観として従業員一人ひとりに意識してもらうためには、これからの活動が重要です。今回は、以下の施策を皮切りに実施しています。

1)評価制度のアップデート

従来は、業務目標の達成度に重点を置いた評価をしてきましたが、バリューの体現などの組織への貢献も評価対象に含めるようにしました。これにより、組織にプラスの影響を与えながら成果を出す人をより適切に評価できるようになりました。

2)等級要件のアップデート

評価制度のアップデートに合わせて、等級要件も更新しました。取り組むべき業務の難易度、組織への貢献度と共に、バリューの体現も等級要件に組み込み、昇格や降格の判断基準として具体化させました。

3)社内表彰制度の導入

大きな成果を出した人や、組織に良い影響を与えたりする人を公に称えるために仕組みを導入しました。バリューを体現する具体的な行動事例を集め、広める活動もしていく予定です。受賞者の推薦は、マネージャー以上が行い、最終的な受賞者は経営陣が決定します。マネージャーは広く現場に目を向け、現場はマネージャーに積極的に声を届ける。社内でポジティブな情報が行き届く良い循環が生まれることを願っています。

4)1 min VALUE TALK

週に一度の全体会議において、バリューについて1分間で話す時間を設けました。好きなもの、重視しているもの、これから大事にしたいもの、バリューを体現する行動のアイデアなど、発表者によって様々な切り口で話します。難しく考えるのではなく、自然と行動や発言に現れるようになってほしいと考えていますが、この1分間という短い時間設定は、その気軽さを醸してくれていると感じます。まずは、バリュー改定の議論に関わった人から発表してもらっていますが、これらの発表を通じて少しでもバリューを身近に感じてもらえればと考えています。今後は、すべての従業員が等しくバリューを語る場として、定着させていきたいと思います。

4 終わりに

社内文化は、その組織に属する一人ひとりの行動によって形成されます。文化を醸成するという活動は、極めて人為的なプロセスであり、一朝一夕に成し遂げられるものではありません。それでも、バリューを浸透させ、それらを体現する人を増やしていくことが、トレタの将来的な成長へと繋がるものと信じていますし、そうでなければならないと考えています。そのためにも、日々現場や経営陣と対話し、経営課題から逆算する形で、バリューや人事諸制度の整備を続け、より良い組織文化醸成のための効果的な支援を続けていきたいと考えています。

トレタでは、一緒に働いてくださる方を募集しています。弊社のサービスに興味がある!新しいバリューに共感した!など、少しでもご興味を持ってくださった方は、是非お気軽にお問い合わせください。